見出し画像

64☆ペコリーノ・ロマーノの真実

ぼんじょーるの!
予報が外れたのか雨が降ってなかったので今朝も湖畔までウォーキングしました。
薄日の射す木曜の朝です。

イタリアチーズの魅力

ありとあらゆる場所にその土地ならではのチーズが存在するイタリア。
同じ種類の動物のミルクから作られたチーズでも、ひと山向こうのエリアだったり、同じ場所でも高低差が違うだけで、風味が違ってくると言います。

さらに全く同じ環境でも、冬と夏とでは味に違いが出てくるそうです。
それは、草の種類や味が違うから!
冬場は夏の間に刈り取った草を熟成させたものが与えられます。
夏場に食む青々とした草を食べたときとはミルクの風味が違ってくるのも当然です。

牛や羊や山羊などの食べる草の味から熟成時の気温や湿度の違いなどさまざまな自然条件が反映されたオリジナルの味が守られているのが、イタリアのチーズの面白さなんですね。

ローマ名物ペコリーノ・ロマーノ

今度の金曜日のオンラインサロン「ローマ食堂」ではチーズを取り上げます。
ローマらしく、ローマ名物「ペコリーノ・ロマーノ」
イタリア語で羊はペーコラなので、羊ミルクのチーズはペコリーノと呼ばれます。
ロマーノは「ローマの」という形容詞なので、ペコリーノ・ロマーノはローマ産の羊ミルクのチーズということになります。

ということは、ローマで育った羊のミルクを使ってローマで作られたチーズが「ペコリーノ・ロマーノ」と思いますよね?
それが、今やペコリーノ・ロマーノの90%近くがサルデーニャ島産の羊ミルクで作られているのだそうで、おそらく日本に輸出されているもののうち、ほとんどがサルデーニャ島産だろうということです。

なんてことでしょう!!!
DOP原産地統制食品であるはずの「ペコリーノ・ロマーノ」なのに!

ローマとブラッチャーノ二元中継でお届け

こんな面白いハナシを教えてくれたローマ在住のお友だち。
スローフード大学と大学院を卒業したチーズオタクです(笑。

本当は彼女にブラッチャーノに来てもらって、2人でオンラインサロン配信しようと思ったのですけどね。
月曜からロックダウンになったので、彼女がここへ来ることができなくなりました。
しかも彼女、オンライン関係が非常に苦手で、もう中止にしようかとも言ってたのですが……

用意してもらっていたチーズを送ってもらい、昨日、オンラインの特訓をしました!
Zoomアプリをインストールしてもらうところから始まり、最初はマイクがつながらなかったり、画面がタテだったり、いろいろありましたけど何とか二元配信できるようになりました!!

3月19日(金)日本時間23時より、チーズ講座です。
今回は羊ミルクのチーズ4種の食べ比べ。

1.ペコリーノ・ロマーノ(ローマの羊乳でローマで加工)
2.ペコリーノ・ロマーノ(サルデーニャ島の羊乳でローマで加工)
3.ペコリーノ・サルド(サルデーニャ島の羊乳でサルデーニャ島で加工)
4.ペコリーノ・シチリアーノ(シチリア島の羊乳でシチリア島で加工)

めっちゃマニアック(笑。

ご興味ある方、ぜひオンラインサロンにご参加ください。

来月のチーズ講座はイタリアの二大チーズ、「パルミジャーノレッジャーノ」と「グラナパダーノ」を取り上げます。

では皆さま、善き夕べを……Buona serataぼぉな・せらーた♡

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?