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最後はなぜかうまくいくイタリア人

何でも計画通りに進行していく日本。
計画の外に出ることは許されず、
ときには本末転倒なことになることもあります。

すぐに思い浮かぶのは2005年に起きた福知山線脱線事故。

運転手がスピードを出し過ぎていたのは、たしかダイヤの遅れを取り戻すためだったと記憶してます。
当時、私はイタリアにいたのですけど、この事故の理由を周りのイタリア人に何度説明しても分かってもらえない。

イタリア人「なんでそんなにスピード出したの?」
ワタシ「遅れていたから」
イタリア人「だからなんで?危ないのに」
ワタシ「だから時間に遅れていたから」
イタリア人「だからなんで……」
以下繰り返し。

本来の目的は安全な輸送と思います。
時間どおりに着くことも目的のひとつですが、それも安全であることが前提条件なのが公共交通機関です。
皆さん、ご存じのとおり、イタリアのそれは遅延して当たりまえの世界。
安全に目的地まで到着すれば結果オーライという感じ。

そして遅刻したら「電車が遅れた」と言えば済むし、
中には壮大な遅刻の理由(ウソではないけど相当盛ってることがほとんど)をとうとうと述べる人もいたりして。

そんなイタリア生活なのですけど、先日の一時帰国で『最後はなぜかうまくいくイタリア人』という本の存在を知りました。
私が帰国するなり開口一番、母から読みたいと言われアマゾンでポチっとしたのです。

今年になって、また別のところからこの本の話が出まして。
曰く、去年、日本で少し話題になったとか。

そしてその人は本の影響もあり今年は早々に会社を辞め(!)、しばらくイタリアに滞在することにしたと言ってます!

そんなに面白いなら読んでみようかと手に取りちょっと読んでみたのですけどね。
もうね、ホントに「あるあるあるーっ」の連発でした。

イタリア人に学ぶ、心軽やかに生きるヒント
嫌いなことはやらない
商談よりも食事が大事
空気は読んだことがない
それでも、結果が出るのはなぜなのか……
(アマゾンより)

決めたことから外れない、
計画したらその通りにする、
行き当たりばったりは悪、
寄り道はしない……

そんな日本的なところは裏を返せば勤勉さにつながり、
高品質な製品やサービスを生み出す原動力にもなっているのですけどね。
そろそろみんな、そんな生き方に疲れてきたのじゃないでしょうか。

私は疲れてイタリアに行ったクチですけど。

職場や人間関係の閉塞感に行き詰っている、
マジメ過ぎる性格を変えたいと思っている、
もっと軽やかに人生を楽しみたい……
そんな方にお勧めの1冊です。
人生を楽しく豊かにするためのヒントを見つけられるかもしれません。

そして、そのヒントを実践で知りたくなったらブラッチャーノに来てね~!


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