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Covid-19 イギリスの状況記録14/5/2020

 先週末、イギリス政府より新しい規制ルールが発表された。"Stay home"から"Stay Alert"というフレーズにスローガンを変え、以下のルールが更新された。

まず、最初に政府は段階的な緩和処置をとるということを発表した。3つの段階があり、Step1が現在実行されているものである。

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・Step 1

・建設関係・工場などの現場仕事をせざるを得ない人々は仕事復帰支援をされる。(仕事再開するということ)

・一日1回・近所での短時間の運動が時間無制限かつ一日何度でも可能に。さらに車での運動場所への移動も可能。(5月13日から)

・公園での日光浴の許可

この3つが現在実行されている主な変化である。

・Step2

・もし問題が無ければ)小学校再開の可能性

・一部の店を再開可能にする

このStep2については、「一番早くても6月1日から」としている。

・Step3

・ホスピタリティ関連のお店を一部再開する。(ホテル・パブやレストラン等。)

Step3に関しては、日にちを確定せず「一番早くて7月から」とした。

・現在のイギリスの「危険度レベル」

また、イギリス政府はCovid-19において、5段階の危険度レベルを設定した。

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図に書かれている通り、レベル1はもうイギリスにウィルス蔓延が起こっていない状態とし、レベル5をNHS(国民保健機構)が医療崩壊を起こす可能性がある状態とした。

そして、現在のイギリスが置かれている状態はレベル4にあるとし、まだまだ油断が出来ない状況という説明をしていた。

・住民から見たイギリスのCovid-19の状況

まず私は最初にこの緩和の発表がされた際に「え、もう?」と思った。イギリス政府機関のツイッターは毎日、一日の新しい感染者数と死者数をツイートしている。それで、ここ3-4週間以上はずっと、毎日4000-5000人の感染者・そして500-600人の死者が出ていた。それはこの緩和の発表がされた際にも特に変わっておらず、私は今が本当に緩和のタイミングなのか正直言ってわからない。
しかし、外出規制の緩和がされたといえども、イギリスではかなり多くの人が自由に歩き回っているのが現状だ。イタリアや、フランスがしているそれとはまったく比較にならないほど最初から規制は緩く、一日一回の運動と言っても、誰が個人個人を見張っているわけでもない。なので、実質やろうと思えば一日中出かけることだって可能だった。

その中での、更なる緩和ということで、私は政府のこの決断があろうとなかろうと、特に状況は変わらなかったのでは?と思っている。むしろ、政府が緩和をすると発表したことによって、気を緩める国民が増え、私の予想では二回目の感染拡大、もしくは数値が変わらない状態があと3週間ー1か月程度続くのでは?というのが私の予想だ。

正直イギリスの規制は緩すぎる。日本のように、ルールが発表されたとたんに「外出は悪!」とまでなり、外出する人を非難するような国民性ではない。皆好きなように出て行ってしまう。なので、ヨーロッパでは感染が拡大する。

とにかく、私はしばらくはこの状況が続くであろうと考えている。だいぶこの生活にも慣れてきて、そこまで苦ではないので大丈夫だけど…イギリス全体の経済が心配になってくるところだ。

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