立命館パンサーズの関西リーグ優勝から学ぶ
母校立命館パンサーズが宿敵関学ファイターズを18-7でくだして関西リーグ優勝。3週間後に西日本代表戦は 12月1日に関学との再戦があり西日本学生チャンピオンへと登りつめることとなる(はずだ)
立命館大学 3-6-0-9=18
関西学院大学 0-0-7-0=7
今年のパンサーズのスローガンがBREAK THROUGH。
シーズン途中で関西大学に敗れ1敗となった立命館は昨年の王者でシーズン全勝の関学大を直接倒す以外は優勝がない状況であった。
今年のスローガンを体現するかのように圧倒的関学有利と騒がれている中、関学を見事に倒したのである。
まさに、BREAK THROUGHを体現したのである。
立命館大学パンサーズのチームスローガン
鈴木 総司郎/主将(佼成学園出身)
小学6年生の時に立命大が出場していたライスボウルを観戦。社会人チームを下して日本一に輝いた立命大に憧れを抱き、中学からアメフトを始めた。(08年17-13で松下電工に勝利。浅尾主将時代。現在はカレー屋経営)
佼成学園では主将を務め、東京選抜にも選ばれた。どうやら主将になりたい気持ちは入学前から芽生えていたという。
この意思がすごい!
僕は主将になるとき最後こそ立候補という形になったが、この伝統あるチームをキャプテンとしてまとめ上げる立場になるために相当なプレッシャーがあったことを今もなお鮮明に憶えている。
関東の高校出身者が、関西のチーム、かつ、付属校メンバーが多くいる中でキャプテンをやるというのはそれまでの3年間でプレーヤーとしての実力と信頼関係がないと到底出来ない。
素晴らしい幹部チームになったはずだ。(顔つきが素晴らしい。)
ちなみに私は4つ上の先輩が98年度ライスボウルを見て進路を立命に決めたことはここだけの話としよう。(泊主将。泊主将も関東出身で現在は人事コンサルタントとして独立。)
なお、ゲームの結果がどうであったか?は記載の通りだが、スタッツを見るとなるようにして立命は勝っていたことがわかる。
注目すべきはランの獲得ヤードだ。
ご覧いただくと立命のラン獲得147ヤードに対して関学のラン獲得13ヤード。
この数字は基本であるランプレーの底力がこれだけ差が出てるという事だ。
ここにくるまでの間、関係者の皆様、特に、監督、コーチ陣、スタッフが選手を支える全てのチームメンバーが関学に勝つために、ワンチームになっていたはずだ。
この勢いでライスボウル制覇まで行って欲しい。
滋賀県南草津にある立命館グリーンフィールドは(立命館パンサーズのホームグラウンド)今日もエネルギー溢れる場になっていることだろう。
卒業して、17年。今も心が熱くなれるものがあるって有り難い。
僕は、心に決めている事がある。
僕は経営者として、日本一になった時のチームより素晴らしいリード・イノベーションというチームを創るということを
いや〜最高だ。
ありがとう後輩たち。
Whose House?
LI' House!!
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ちなみに前半はキックオフから1時間でハーフタイムに入っている。おそらくこれは古橋HC(立命ヘッドコーチ)は狙い通りだったと思われる。
後半になって関学に流れが行きかける。
立命は第3Q関学ディフェンスに翻弄されて自分達のプレーができなくなっていた。
後半戦キックオフから沈黙していた関学オフェンスが動き出す。テンポよく、本来の力でタッチダウンをした。これによって、ゲームの神様がどちらに微笑むのかは分からなくなってきた。
私の見解で、19年関学戦でのモメンタム(流れ)を引き寄せたプレーを2つあげるとする。
1、第3クオーター最終プレー
LB7江本選手がファンブルフォース、DB24得津選手がリカバーし、立命9-関学7のまま。立命敵陣44ydsから1 and 10となった。
後半はじまってテンポよく関学が1本TD。そのままのオフェンステンポでいくと関学ペースに行ってもおかしくなかったところをBIG Playを起こしたのだ。
素晴らしいタックルが入っている。
2、第4クオーター最初の立命シリーズ
このタイミングでQB荒木選手が3rd down MidをQBのスクランブル(デザインされておらず、ディフェンスの動きを見てランすること)でファーストダウンをとった。
ターンオーバーからのシリーズでエースQB、かつ副将の魅せた背中で語るリーダーシップである。
チームが盛り上がらない理由がない。
このファーストダウンで100%立命の勝ちが決まった瞬間だった。
ディフェンスとオフェンスが連続で素晴らしいシリーズを成功させ、完全にゲームのモメンタム(流れ)を掴んだ瞬間であった。
まだ観ていない方はこちら。
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