【投資】極小時価総額日本株投資 - 個人も「物言う株主」時代(日本経済新聞)
今朝(2024年1月16日)の日経新聞記事。機関投資家の投資対象となりにくい中小型株で、個人投資家がアクティビスト(物言う株主)として存在感を強めていると。
まさに今、自分がやっている極小時価総額日本株投資が、そういうことを狙っているわけですが、そこについて議論を展開したいと思います。
極小時価総額株式の投資対象としての魅力
時価総額が300億円未満の企業は"マイクロキャップ"と言われ、基本的には機関投資家の投資対象にはなりません。そんな機関投資家からは相手にされない銘柄群、なんと数だけでいったら上場企業の3分の2はマイクロキャップになります。もちろん日本の代表的な株価指数、日経平均やTOPIXは時価総額の大きい、大型株・超大型株によって牽引されますので、数で3分の2を占めるマイクロキャップ群が指数に与える影響は皆無です。しかし、その分、大型株とはリンクしない、独自の投資対象としての魅力がいっぱいです。
極小時価総額株式投資のメリット・デメリット
そんな極小時価総額の日本株への投資ですが、メリット・デメリット、両方あります。いくつか挙げてみると:
メリット
日経平均やTOPIXといった代表的な株価指数とは違う動きをします(ポートフォリオの分散)。
証券会社のアナリストのカバー率も低く、会社の価値が適正に株価に反映されてない可能性も高いです。
企業の成長に伴い、時価総額が300億円近くになってくると、機関投資家の投資対象となってきて、更なる成長が見込めます。
株主総会の規模も大きくなく、経営陣との距離が近いです。ここが本日の日経新聞の記事の背景でもありますね。個人投資家としても経営陣との対話のチャンスが、大型株よりは断然あります。
またこの規模の会社は、ビジネスモデルがシンプル、ビジネスラインも単一ですので、企業分析がしやすいです。
もちろんメリットばかりではありません。
デメリット
流動性が低いですので、なかなか買えず、そしていざという時に売れないリスクはあります。ですので、「この会社ならBUY&HOLDでいい」と思える会社に絞って投資をする必要があります。
そして、これが現在ちょっと感じているところですが、「放置されている銘柄は、いくら企業が頑張っても放置されがち…」というところ。明らかに規模が拡大、業績拡大しているのに、なかなか株価に反映されない…少し我慢が必要、時間がかかりますね。時々四半期決算のたびに一喜一憂している大型株が羨ましくなります(それもダメなんですけどね^^;)。
物言う個人投資家として
記事によれば、個人で株主提案をしても、可決されることは稀とのことですが、会社側のアクションは引き出せると。
先日、投資対象の1つである(株)ニッソウ(1444)の株主総会に参加したことをnoteに書きました。私自身は株主提案といったたいそうなことまではしないと思いますが、それでも個人投資家として株主総会にて質問したことや、要望したことは、その後企業運営に確かに意識はされているなと感じています。
"アクティビスト"というと、語感的に敵対的な感じもしますが、そうではなく、対話を通して企業の成長を応援するソフトなエンゲージメント、って感じで今後もやっていければと思ってます。
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