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イタリアンフードの歴史

アメリカで暮らしだした頃、寮やホストファミリーとの生活圏にいた頃は、パスタといえばトマトソースで、ミートボールでした。それもハンバーグかよ、ってくらい肉の塊がゴロゴロしたパスタ。

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ピザもミックスみたいなのはあったけど、主流はペパロニ。でかい、チーズもサラミも山盛り、みたいな感じで・・肉×トマト=イタリアンな図式だった気がします。だんたん大人になると、そうじゃないイタリアンな店の存在も知りましたが、なんとなく今知っている「イタリアン=新鮮な素材」っていうよりはジャンク感のほうが強い印象があります。

この『ねじ曲げられた「イタリア料理」』読んでみると、そもそも今の日本人が抱くイタリア料理って移民によってアメリカで確立され、当時の貧しかったイタリアで叶わなかったメニューが豊富な食材が手に入ることから生まれていき・・それがアメリカからの観光客の増加によってイタリアにフィードバックされて・・みたいな背景もあるようです。(当然土着のメニューだってたくさんありますが。)

もっといえばイタリアン=トマトってことも、トマトはもともと南米の野菜で外から入ってきたものなんで、ここ数百年の歴史。この本にはトマト缶ビジネスの闇みたいな話もちょっとあり、これ読んじゃうとトマト缶=イタリア=品質が高いってわけじゃないということもあるかな、と学べます。(見て見ぬ振りしたいことかもしれませんが。)

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イタリアにはコロナ前にミラノへいき、食文化の豊かさと美味しさに圧倒されました。イータリーなんて一日いても飽きないと思います。まさに食の百貨店でしたもんね。

実は2020年の2月にも各都市をまわる予定だったんですが、コロナで延期。あの時は上海経由の飛行機が飛ばないことが理由だったけど、もしそうじゃなく行ってたら大変なことになってたかもしれません。

いつかまたイタリアにいけることを願いつつ。

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ねじ曲げられた「イタリア料理」(2017年、ファブリツィオ・グラッセッリ、光文社)

【本日の朝食】

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エッグサラダ・ハム・チェダーチーズ・エリンギのソテーのホットサンド、ヨーグルトにはプラムとバナナをいれて

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