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短編小説集

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3秒で書いて3秒で読めると評判の脳を無にして書いた「無脳シリーズ」をまとめたよ!
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#ほろ酔い文学

ぐるぐるドラマ「無脳シリーズ」16話〜テルコのお尻〜

ぐるぐるドラマ「無脳シリーズ」16話〜テルコのお尻〜

今回は星のお話です。

今日は水曜日。テルコは学校に行きたくない。朝ごはんは食べない。ボサボサのボブヘアーを解くか解くまいか、10分ほど悩む。
冷たいミルクに口をつけるが、はたして、これを飲むことにより今日一日腹痛に悩まされるのではないか。と、変な不安が居心地悪そうに脳内を歩き回る。結局ミルクは飲まず、トイレにも行けずに家を出る。

学校に着くと、まずは除光液をロッカーから取り出し、机の落

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ガタゴトドラマ「無脳シリーズ」第15話〜まあどうでもいんですけどね。〜

ガタゴトドラマ「無脳シリーズ」第15話〜まあどうでもいんですけどね。〜

投稿頻度あげるとは言ったものの、こんなに早く書くとは思いませんでした。本筋の夜行性OLもちゃんと執筆しています!!

揺れる電車。アサは頑なに吊革に掴まり続ける。似合わないスーツが体のラインからぼやけて、しゅわしゅわ溶けていきそうな錯覚を覚える。吊革に掴まり続けるのは、まだ大学時代にしがみついていたいという現れなのかもしれない。

大学時代、彼女はアサと同じキャメルを吸いながら、「でもね、

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ぶらぶらドラマ「無脳シリーズ」第14話〜ビールとマフラーと寒波、また、古着屋。〜

お久しぶりです!現在タバコをやめているので、たぶん文章が錯乱しています!!また更新頻度高めっぞ!!!

終わらせ方がわからなかった。適当に右手を振って、持ってた缶ビールの残りがピチャピチャ鳴って、それに気づいた君は、一瞬だけとても悲しい顔をして、俺の方へは振り返らなかった。

大阪。心斎橋の、アメ村食堂の向かいの古着屋で、色付きの丸メガネを見ていた。入った瞬間から古着屋特有のツンとした匂い

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