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「ザイム真理教ーそれは信者8000万人の巨大カルト」を読んで|目に見えるものは氷山の一角でありオトリとも言える

1冊本を読みました。タイトルは「ザイム真理教」です。もしかしたら言葉だけでも聞いたことがあるかもしれません。大ヒットした本ですので内容まで知っている方も多いかもしれません。

作者はご存じ森永卓郎さんです。最初は森永卓郎さんの「書いてはいけないー日本経済墜落の真相」という本がおススメにでてきたんですね。

その中では、絶対書くことができないタブーが日本には3つあると書かれていました。そのひとつが本書で詳しく書かれているザイム真理教こと財務省と政治のからみです。

本書はを読むと政治について違った見方を与えてくれました。

正直自分は政治のことや経済や財政のことは詳しくはありません。知っているとしてもニュースで流れていることを左から右に信じるぐらいでした。本書は森永卓郎さんのご自身のご経験の中で書かれています。

バイアスは多少あると思ってます。ここはあえて、本書の考え方に傾倒して紹介したいと思います。


タイムリミットが来てるからこそ書けること

森永卓郎さんというと、今ご自身のご病気で大変な状況だと思います。誤解を恐れずいうなれば、タイムリミットが切られているのかもしれません。だからこそ、今でしか書けないことを書こうとされているようです。

世の中には書いてはいけないことが3つあるのだそうです。その3つがなんであるかは別の記事にゆずるとします。(それは、「書いてはいけない――日本経済墜落の真相」に書いてありますが、まだ全部読んでませんので・・・)

しかし3つのうち1番目は財務省のことのようです。何がやばいって、書くと干されてしまうというよりも前に、出版もさせてくれないようです。ザイム真理教も出版を頼みにいってもことごとく出版社が却下を出してきたようです。森永卓郎さんという著名人であってもです。それだけでヤバさが際立っていますね。

日本の政治は政治家が動かしているのではなく官僚が動かしている

政治は政治家が動かしているのではなく、官僚が動かしている。これは昔から言われていることです。しかし、テレビやラジオの放送やニュースを見ても、官僚の様子はあんまりでてきません。矢面に立っているのは政治家の顔ぶれです。官僚は裏方に回っていてあまり目立っていません。

しかし、実情は真逆のようですね。政治家は確かに政治を動かそうとしますが、その背後から官僚が忍び寄ってくるのだとか。そして、官僚(各省庁の事務方)の要望通りになるように、政治家とコンタクトをとってくるようです。

二人三脚でもあり、裏から糸を引くように踊らされている。そんな表現が正しいのかもしれません。

財政均衡主義:ザイム真理教としてのキモとなる教義|「増税すれば昇進し、減税すれは左遷となる」

本書の主役は財務省のようです。そして、何が悪いかというとザイム財務真理教がカルトであるとのことです。まさにオ〇ム真理教と同じように説いています。

「財政均衡主義」これがザイム真理教の教義であり、善悪は特に考えもなく、これが真理という感じで財務省の人たちは信じているのだとか。

省内では、増税する褒め称えられ、減税になると忌み・嫌われる。財務省は日本のため、国民のためにあるなら変な考えですが、財務省が一つの会社と考えると、税が売り上げだと考えれば、わからんでもない考えだなと思う。しかし、この状態は、売上・利益至上主義に陥った会社とも見えます。

財政均衡主義は、歳出は歳入の範囲ですべきという教えです。出費の最大は収入の中でと考えるので一般に家計や、会社経営でも模範となる考え方ではあります。

ただ、会社でも家計でも出費が必要な時は借金をします。恒常的な借金は良くないのですが、家計では進学したり、家を建てたり、また会社では新事業を伸ばしていったりするときは、借金をして資金を調達して未来のために赤字経営をしたりします。

国も同じように経済成長を促すには、投資が必要になるので国債をもっと出して買ってもらえば、一時的に赤字にはなるものの、投資のおかげで経済成長をして未来の税収として返ってくるのです。

しかし、ザイム真理教では、このまま国債を発行しつづければ、財政赤字になってしまうので税金を増やして税収を確保すべきだという動きにになります。それがわかりやすい例だと消費税増税や扶養者に対する控除を廃止したりしています。これを不景気の中でもやってきたのです。

その結果どうなったかというと、日本だけ経済成長せずに世界に置いてけぼり、となってしまったようです。

アベノミクス:「経済成長無くして財政健全化なし」|でも財務省の壁は厚い

失われた10年、20年ともいいますが、2013年から数年のアベノミクスはザイム真理教に対抗し経済成長が伴いました。当初は「経済成長無くして財政健全化なし」ということで、規制を緩和して経済成長にのみカジを切っていったのです。

2014年に消費税が8%に上がり、次は2015年に10%に上げる予定でしたが、それを2度も延期に成功しました。その間はマイナス金利にして経済成長を促していったのです。

たかが延期と思うなかれ、本書によれば、財務省の圧力を押しのけての延期を行ったというべきだと思います。

時期もよかったと言いますが、消費税を上げずに規制緩和をしたことで経済成長が促されたといってよいと思います。

ただ、その後はぱっとしませんでした。当初は「経済成長無くして、財政健全化なし」だったのですが、財務省の執拗な迫りから、「経済成長と財政健全化の同時達成」に変えてしまったのです。

これは、規制緩和と増税をいっしょにやっており、アクセルとブレーキを同時に踏むようなものです。

結局消費税は10%に上がり、経済成長は突き抜けることはできませんでした。

財務省好みの政策:「増税方針」

規制緩和は功を奏したものの、中途半端になりその後、菅総理の時代になりました。森永さん曰く、菅総理のころはまだよかったのだそうです。安部さんがまだ睨みを効かしていたからです。

暗転したのは、安部さんが凶弾に倒れ、岸田総理の時代になったころのようです。政策は財務省が好む増税路線という緊縮財政になってしまったのでまた逆戻りになってしまったようです。

おわりに:政治は政治家だけが行っているわけではない

政治を見ていると弱者に対して何も考えられていない富裕層優位な政策ばかりという意見が多いです。そして批判は今の政治家に向かいます。

ただ、国民が政治家に批判が行っていることで、喜んでいる人たちがいるのも確かなようです。それが、政治家を表に立たせて、裏で糸を引っ張っている各省庁の事務方幹部の人たちです。

結局そこも富裕層ですし、喜ぶのは財政が潤っていけば安泰となります。その分割を食っているのが一般国民なのでしょう。

たしかに本書は、森永卓郎さんの拙著故、森永さんの考え方になっています。なので100%正しいとは言い切れないと思います。ですが今目に見えていることに対して反応したりするだけでなく、そこに暗躍する人もいるという観点をもって、裏で何をしているのか。

その視点も持ちながら政治を見ていくのも大切になってくるのだと思います。

#3行日記 :増税メガネの言葉の裏に見えるもの

上記はヤフーニュースです。世間では、増税メガネ・増税クソメガネ。最近ではさらに、恩着せメガネという言葉が表立ってます。総理大臣の姿がメディアに移るたびに嫌悪感というか増税の人とのマイナスイメージを持つ方がすごく多いです。(自分もその一人です!)

ただ、岸田さんが政治家として矢面に立っているわけですが、その裏で財務省の官僚たちが、自分たちの昇進のために都合の良い増税という方向性を打ち出していると考えるとどうでしょうか。

本書の書いてある通りだとすると、批判を岸田総理に一手に引き受けてもらっているうちに、しめしめと省の教えの通り増税を進めて昇進する官僚がいると考えると、もっと違うところに目を向けるべきかと思いました。

総理を擁護しているわけでなくて、政府与党も増税を実際進めているので何とかして欲しいとも思うのです。とはいえ、政治も政治家だけが行っているわけでないと思います。会社組織の中の人ならわかると思うのですが、実務の実際は、もっと配下の組織で案を練って上に上げて承認してもらう形で進めます。

偉い人は指令は出して承認するけど、考えるのはその下部組織です。そしてその下部組織も仕事をやりやすくするためには、なるべく都合よく承認がとれるようにうまく説得資料を作ったり、説明したり、いいねと思わせる提案をあの手この手で考えるわけです。

それが財務省の事務方になるんですけど、その面の報道は一切ないのですよね。それより文句を言いやすい人を前に出しておけば、そこに集中砲火されるだけで、裏にいる人は守られて仕事を粛々と進められるというか。

報道も、そっち(財務省)にフォーカスしたニュースなどでてこないのは、先ほど言ったタブーというか、聖域というか。そこにこそ、ぼくたちは巧妙にかわされているタブーがあるような気がしてます。

#1年前 :老化はするものではなくて、させているもの

老化について語っているようです。老がいという言葉があるように、なにか頑なになったり、頑固になったり、すぐにキレたり。耳が遠くなったり身体的なことも。

でも、これらは脳が老化するからこそ、現れる症状のようです。脳の老化は遅らせることができます。なんならより若返らせるというか鍛えることができます。

そう考えると、脳を鍛えておくと、老化は起きにくいのかもと考えると未来が少し楽しく思えてきました。

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