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#70 DEATH SIDE出演の意味

人物、バンド名等説明
・パワーバイオレンス
:スラッシュやグラインドコアと近い関係性のファストなHARD CORE PUNK のサブジャンル。
・BLACK SABBATH:1968年にイギリスのバーミンガムで結成されたヘヴィメタルの開祖と言われるバンド。

#70 DEATH SIDE出演の意味

 今回のフェスでのアメリカの代表格は、パワーバイオレンスというカテゴリーでは、世界でも筆頭格バンドであるINFESTだ。ファストな曲調だがボーカルによって曲の違いが明確に分かるバンドで、ステージに上がる客も多数いるなど非常に盛りあがり、ボーカルのジョーがパワフルに観客に訴える素晴らしいライブだった。

INFEST

 PUNK発祥の地とも言えるイギリスからは、クラストコアというカテゴリーを確立した、旧知の友人でもあるDOOMが出演した。 
 クラストとは、英語でかさぶたや外皮といった意味で、ボロボロの服をまとっていたPUNKSに対して使われ始めた。そういったファッションはCHAOS U.K.やDISORDERというノイズコアが発祥で、代表的存在としてはAMEBIXが挙げられる。

 1990年代半ばに登場したDOOMは、それまでにはなかったD-BEATというカテゴライズを定着させ、発売されたアルバムは世界のHARD CORE PUNK界に衝撃を与え、瞬く間にファンを増やしていった。彼らのファンはボロボロのファッションで、DOOMに影響されたバンドも増えてきたために、クラストコアというカテゴリーができたように思う。初来日時にはDEATH SIDEで共演したが、その時点ではクラストコアやD-BEATという言葉すら存在していなかった。DOOMの台頭によってクラストコアというカテゴライズが確立されたと言って良いだろう。
 そうした存在のDOOMであるが、さすがにファンが多く非常に盛りあがる。BLACK SABBATHのカヴァーもやるなどメタリックな面も持っており、DOOMここにありという素晴らしいステージであった。

DOOM

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30年以上に渡るバンド活動とモヒカンの髪型も今年で35年目。音楽での表現以外に、日本や海外、様々な場所での演奏経験や、10代から社会をドロップアウトした視点の文章を雑誌やWEBで執筆中。興味があれば是非サポートを!