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ゲームのパッケージから見る日本と海外の違い ~ドラクエ編~

『ドラゴンクエスト』略して『ドラクエ』。
ゲームを嗜まない方でも知っているであろう日本を代表するRPG(ロールプレイングゲーム)です。

日本では社会現象になるほど大人気シリーズですが、少し前まで海外ではそれほど人気はありませんでした。
タイトルも海外では『ドラゴンクエスト』ではなく「Ⅶ(7)」まで『DRAGON WARRIOR(ドラゴンウォーリアー)』。
ちなみにスーパーファミコンの「Ⅴ(5)」「Ⅵ(6)」は海外では発売されていません。

DW5は1994年に発売される予定であったものの発売されず。その後もSFCで発売されていたDQシリーズ作品は海外展開されずに終わった。
これについて【三宅有】は2018年の『IGN』記事でのインタビューにおいて「SFC時代からPlayStation時代への移行期に差し掛かり、海外展開のチャンスを逃した」と回答している。
一方当時の資料である【月刊Vジャンプ】1996年4月号で報じられた記事によれば、1996年夏にもDQ(どの作品かは不明)の発売が予定されていたものの、エニックス米国支店の閉鎖によって発売中止となったとのこと。

https://wikiwiki.jp/dqdic3rd/%E3%80%90DRAGON%20WARRIOR%E3%80%91

そんな海外版『ドラクエ』の『DRAGON WARRIOR(ドラゴンウォーリアー)』。
ご多分にもれず、日本版とパッケージイラストがかなり違うのでご紹介します。


ドラゴンクエスト

日本版
海外版

ドラゴンクエストⅡ

日本版
海外版

ドラゴンクエストⅢ

日本版
海外版

ドラゴンクエストⅣ

日本版
海外版


いずれも「鳥山明」成分微塵もなしです。
ドラゴンボールが世界的にも大人気の現在だったら暴動が起きるレベルの改変ですが、ドラゴンボールが海外、それもアメリカで人気が爆発したのは1998年から(Wikipediaより)であり、『ドラゴンクエストⅣ』ですら1990年発売なので熱心な日本アニメファンを除いて話題にもならなかったと思います。

ちなみに『ドラゴンクエストⅦ』のパッケージはタイトルが『DRAGON WARRIOR』に変更されているだけでイラストは日本版と一緒です。
『ドラゴンクエストⅧ』以降は『DRAGON QUEST』に統一されサブタイトルもちゃんと付くようになりました。

いかがでしたか?
今となってはあり得ない、まさしく時代を感じさせる改変です。
大らかというか適当というか古き良き時代というか……
また何か見つけましたら記事にするのでお楽しみに。

以前『ロックマン』も取り上げたので未読の方はこちらもどうぞ。

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