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『映画』っていったい何だろう
「マーベル作品は映画ではない。テーマパークだ」
「見下げはてた作品」
「スーパーヒーロー映画は退屈」
これらは大物映画監督たちのマーベル作品(MCU映画)に対する批評です。
この「マーベル作品は映画ではない」という論調は一般のレビューにも見受けられます。
私としては映画館で上映しているものはすべて『映画』だと思っていたのでびっくりしました。
「嫌い」とか「面白くない」とかならわかりますが、「映画ではない」というのは穏やかではありません。
ではそもそも『映画』の定義とはどういったものなのでしょう。
長いフィルムに高速度で連続撮影した静止画像(写真)を映写機で映写幕(スクリーン)に連続投影することで、形や動きを再現するもの。活動写真、キネマ、シネマとも。
なお、本来の語義からははずれるものの、フィルムではなくビデオテープなどに磁気記録撮影されたものや映画館で上映される動画作品全般についても、慣例的に「映画」と呼ばれている。
映画館で上映される動画が『映画』という認識は間違いではないようです。
「映画ではない」という発言は、もしかしたら最近普及しつつあるデジタル式のことをいっているのでしょうか。
フィルムを使わないものは『映画』ではないと。
その気持ちもわからないではないですが、手法は時代と共に変わるもの。
例えばTVがブラウン管から液晶に変わっても、「こんなのTVじゃない」とはほとんど聞いたことがありません。
あとあまり考えたくないですが、作品の内容に対してこんなの「映画ではない」という感想なのでしょうか。
自分の思い描く範囲のものしか『映画』とは認めない。
だとしたら、なんと狭量なと思ってしまいます。
”人間の内面を鋭く描き、感情をぶつけ合う。絶望のどん底に叩き落されもがき苦しみながらそれでも生きていく……”
私の嫌いな『映画』です。
でも賞を取り有識者に絶賛されるタイプの『映画』です。
マフィアやヤクザがよく出てきます。
人がリアルに苦しむさまを観ていったいなにが面白いのか、胸糞悪い展開を観てどう楽しめばいいのか、私にはまったく理解できません。
ですが、映画館で上映されている以上はどんなに嫌いなジャンルでも「映画ではない」と否定する気はありません。だって『映画』だもの。
みんな違ってみんな良い。
映画館で上映されている動画は皆『映画』。
それでいいじゃないですか。
……あ、動画配信サービスでしか観れない「自称映画」は『映画』として私は認めません。そこは譲れません。
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