青いインクを井戸に流す – 映画『ハッシュ!』より–
先月故郷である飛騨の墓終いを終え、故郷に残された土地は土石流警戒地域にある猫の額ほどの資産価値のほとんどない土地だけになりました。私の生家は分家ではあったもののかなりの農地があり、田舎によくある大きめの母家(昔は2階で養蚕を営んでいたような)で蔵のあるいわゆる旧家でした。
私の小さな頃は、祖父母から「大きくなったら家を継いでもらわないかんで。」と言われて育ったのですが、長男の私が関西の大学に進学し、就職、結婚と故郷に帰る事が現実として難しくなっていきました。結局、祖父母や父が