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南町田グランベリーパーク 鶴間公園の「植樹祭」[SIWR#4]

〜未来へつなぐ、植樹祭〜

「インターン・ワークショップ・レポート」は、大学生によるワークショップ現場の率直レポートです。2018年から冊子として発行してきたものをnoteでは新旧織り交ぜて紹介していきます。
note版#4は、秋元さんによる『南町田グランベリーパーク 鶴間公園の「植樹祭」(2019年10月27日)』のレポートをお届けします。

ドキドキワクワクのまちびらき

「南町田グランベリーパーク」のまちびらきまで半月を切った10月27日、プレイベント第一弾として「植樹祭」が行われました。鶴間公園のみどりに関心のある市民に向けてまちびらきの前に公園の植樹を一緒に行うことで、公園のみどりの状況を共有しながら、これからも公園のみどりを育むサポーターとしての気持ちを育てようと企画されました。

集まってきたのは、85人のガールスカウト、2018年の「苗木づくり大作戦」参加者をはじめ、鶴間公園のみどりに関心がある住民300名。あいにくの曇り空でしたが、できあがったばかりの公園にはじめて入りウキウキしている子供たちへ、石塚計画デザイン事務所・千葉氏の「おはようございます」の挨拶から、元気にイベントが始まりました。

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次世代へと繋ぐ、植樹祭のストーリー

今回は、講師に「街の木を活かすものづくりの会」代表の湧口善之氏を迎えました。2019年、巨大台風の相次ぐ接近のために、倒木など木が私たちの生活に及ぼす危険性が高まっていることや、ごみ同然のように大木が積まれている日本の木材の現状をふまえて、今後どのようにまちと木が関わってゆくべきか、みんなで考えます。湧口氏の熱い想いは、公園の緑と都市が繋がる南町田グランベリーパークの構想とも重なり、今後のモデルとして大事な1ページを刻みます。そんな想いを反映してか、曇り空はみるみる晴れていきました。

さらに、2018年のイベントでつくった苗木を持ってきてくれた2組の子どもたちが「水やり頑張りました!」「台風で倒れないか心配だったけど大丈夫だった!」と発言。子どもたちの努力により1年前の苗木がまた未来へと繋がったことに、会場は拍手に包まれました。今回のイベントでは、公園のデッキの中に、新たにオオシマザクラを植樹します。町田市役所公園緑地課の職員が、同じ東京都である伊豆諸島の大島町から船便で送られてきた桜の道のりを語りました。

お待ちかね!植樹体験

デッキでは、オオシマザクラの植樹がはじまりました。東京綜合造園の方の「みんなで植えていきましょう」のかけ声を機に、ステージへ上がるガールスカウトたちや地域の子どもたち。「オオシマザクラの花は白っぽい色」との説明があると、「開花が楽しみだね」という声が溢れます。好奇心いっぱいの子どもたちからもたくさん質問があがり、木への思いが深まっていったようです。みんなで丁寧に土を被せ、木の名前が書かれたプレートを巻きつけて終了。素敵な花が咲くのが待ち遠しいです。

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30分ほどで全ての植樹を終え、みんなでおやつ休憩。声をかけると、「楽しかったー」とのうれしい反応に、未来へと繋がる取り組みをみんなで楽しんでできたことに、私も改めてこのイベントの価値を知ることができました。丁寧にみんなで植えたからこそ、公園を大事に使うきっかけが生まれ、「またここに戻ってきたい」と思わせてくれるのでしょう。素敵なイベントに参加することができ、うれしかったです。

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○インターンレポーター:東京都市大学大学院 環境情報学研究科 都市生活学専攻 修士1年 秋元 友里(開催当時)
○ワークショップ名:南町田グランベリーパーク 鶴間公園の「植樹祭」
○開催日時:2019年10月27日
○実施場所:鶴間公園
○参加者:鶴間公園のみどりに関心のある地域の方々、ガールスカウト
○南町田拠点創出まちづくりプロジェクト:http://minami-machida.town
 南町田グランベリーパーク:https://minamimachida-grandberrypark.com/
○テキスト校正・添削:鈴木徳子(Writer/Editor)

インターン・ワークショップ・レポート
「インターン・ワークショップ・レポート」は、石デ(石塚計画デザイン事務所)のまちづくりワークショップの現場を体験した大学生の率直レポートです。
現場の様子が丁寧に綴られているだけでなく、ほっこりする感想や、意外な視点もあり、プロのファシリテーターも当日を振り返って刺激を受ける内容が詰まっています。
2018年から冊子として発行しているものをnoteでも新旧織り交ぜて掲載していきます。

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