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日本BLドラマ「おっさんずラブ」(シーズン1)

主演:田中圭、吉田鋼太郎、林遣都、内田理央、眞島秀和、大塚寧々
2018年 全7話
いしゃーしゃ的オススメ度:★★★★★
(写真=テレビ朝日公式サイトより)

2021年に香港リメイク(以下”港版”)が出たこの有名な日本ドラマ。
放送当時視聴して、とても面白かったし、あらすじは覚えているのだが、現在港版を視聴しながら、「あれ、絵を描く戸次君役はどこだ?」なんてシーズン2とごちゃごちゃになっている部分もあった。また、港版はほぼ倍のエピソード数になっているので、どこが違うのかと思って、シーズン1の方が幸いアマプラで出ているので、ところどころ飛ばし見しながら、再視聴してみた(飛ばし見、2回目だから許して)。いや、観て良かった。最後の方など全く覚えていなかったので(汗)。
したがって、この記事は純粋な本作のレビューではなく、アジア各国リメイク好きな私が港版との比較をするための、準備としての記事となる。

熱い男たち、主な登場人物

メインの舞台は「天空不動産」という不動産会社の東京第二営業所。ここの社員たちを中心に繰り広げられる、熱い男たちのラブコメディである。もちろん、不動産関連のエピソードも盛り込まれている。以下、メインの登場人物をリストアップ、港版も同じ順序で記載する予定。

(1) 春田創一(田中圭演)・・・本作の主人公、営業部員だが、真面目で顧客に対しては優しいものの、お人好しすぎてあまり仕事はできない。ロリ系の巨乳の女の子が好み。
(2) 牧凌太(林遣都演)・・・本社開発事業部から東京第二営業所に異動してきた営業部員。仕事ができるエリートで、家事も得意。
(3) 黒澤武蔵(吉田鋼太郎演)・・・営業部長であり春田の直属の上司。春田のことを10年近く想い続けており、「はるたん」と密かに呼んでいる。コンピューター内に春田の大量の画像を保存している。
(4) 武川政宗(眞島秀和演)・・・営業部主任。クールな雰囲気。
(5) 栗林歌麻呂(金子大地演)・・・営業成績は優秀だが、良くも悪くもイマドキの若者。
(6) 瀬川舞香(伊藤修子演)・・・営業部員。人間観察力が鋭い。

この他に、大塚寧々演じる黒澤の30年来の妻である黒澤蝶子、内田理央演じる春田の幼馴染である荒井ちず、児嶋一哉演じる「居酒屋わんだほう」の店主でちずの兄である荒井鉄平がいる。

春田の心情の描写が秀逸

5年間彼女がいなかった春田に急にモテ期到来。しかし、黒澤部長と牧という、男性たちに言い寄られて、頭の中が大混乱に陥る春田。そんな春田にお構いなく、争奪戦を繰り広げる黒澤部長と牧だが、離婚を切り出されて納得がいかない黒澤の妻の蝶子と、武川主任の嫉妬心が表面化されてくる。

前半は全くのコメディー仕立てで、大爆笑だが、5話以降はそれぞれの想いに焦点が当てられている。人を好きになることや、その人に好きだと伝えることの重要さが、優柔不断な春田の気持ちを通して少しずつ見えてくる。
最初のうちは「男同士」というのが壁になっているかのように見えるが、結局は誰を好きになろうと、素直にその気持ちを相手に伝えられるか、周囲にそれを知らせることができるか、そしてお互いに同じ想いでいるのなら、どうそれを育んでいくことができるかを考えるのがテーマになっていると言えるだろう。

全7話という短さながらも、同性愛、年の差愛、片想い、離婚などのストーリーが盛り込まれており、見応えのある作品である。
BLとか同性愛はちょっと、とか、コメディーは苦手という人もいると思うが、ストーリーだけでなく、キャリアの長い田中圭と吉田鋼太郎の俳優としての新しい魅力が存分に発揮されている作品として、もし未視聴の方がまだいたらオススメしたい。大塚寧々、眞島秀和も安定の良さである。
なお、私はシーズン2は視聴したが、2016年の単発版、劇場版はどれも未視聴。とりあえず現時点では視聴予定なし。

港版はこの記事を書いている時点で5話まで視聴(全15話)。一応ここまでは日本版の3話目ぐらいまでに相当し、内容的にかなり忠実である。6話の予告で「お!」っとなったため、中断して日本版を再視聴したのであるが、阿田(はるたん)、阿牧(牧)、KK(黒澤部長)の3人の関係がこれからどんな展開になるか楽しみである。

こちらがスキマスイッチの歌う主題歌「Revival」♪スキマスイッチの二人も劇中にカメオ出演している。

香港リメイクはこちら。


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