見出し画像

台湾BL映画「LIGHT(小光)」

主演:チョン・ユエシュアン(锺岳轩)、リウ・タオシュアン(劉道玄)、ディン・ニン(丁寧)
2021年 44分
いしゃーしゃ的オススメ度:★★★☆☆
(写真=GaGaOOLaLa公式サイトより)

台湾のLGBTコンテンツ専門動画サービスのGaGaOOLaLaの、“2021年度Queer Up The Volume (同志音乐爱情故事)”というシリーズの新しいのがまた一本出た。これは、台湾の文化省より公式にサポートを受けて制作される10人の監督による10本の作品シリーズで、既に記事にあげた「Papa & Daddy(酷蓋爸爸)」「Call it what you want」「Best Sisters Forever(親親壞姊妹)」も同シリーズである。

警察官と男娼のラブストーリー

チョン・ユエシュアン演じるシャオグアン(小光)は男娼として食い繋いでいる青年。実母と再婚した継父に性的虐待を受けており、実母が亡くなってからは継父に男娼として働かされ、生活費を稼がされていた。
リウ・タオシュアン演じるシュオガ(硕哥)は、警察官だが捜査のため紳士服の洋品店で覆面刑事として働いている。

ある日、シュオガは店の裏の路地で客に乱暴されて、傷だらけで倒れていたシャオグアンを助けてやる。家に連れて帰り、介抱してやるが、シャオグアンは
「嘘でもいいから、僕のことを好きと言って。。。」
とシュオガに抱きつく。さて、彼は優しさ、愛情に飢えていたシャオグアンの想いに応えることはできるのか?

もっと長いストーリーにしてほしかった!

本作の監督は、現時点では私の一番好きな台湾BLドラマ「Darkblue and Moonlight」のアダイアモンド・リー(李佳桦)監督。メインキャストの二人も良かったし(チョン・ユエシュアンが高良健吾くんに似てる)、大好きな台湾女優ディン・ニンも洋品店の奥さんとして出ていた!もともととっても楽しみにしていたし、彼女が出てきた時点でテンション上がったが、44分とは短すぎた!

もちろんうまくまとまってはいて、NCシーンもしっかりあるので、満足する人はいるだろうが、私としてはもう少しストーリーを膨らませてほしかった。シャオグアンの継父との関係や、シュオガの刑事としての仕事のことなど、バックグラウンドをしっかりさせ、さらに二人の関係の発展ももう少し感情的な面をフォーカスしてほしかったなぁと思ったり。
洋品店でシャオグアンにスーツを作ったはずなのだが、それも披露されないまま。なかなかかっこいい体型なので、パンツ一丁の姿ばかりじゃなく(笑)、スーツ姿も見たかったなぁと思ったり。

ちなみに、本作には日本語字幕がついていた!いくらBL映画とはいえ、ほぼ全員の言葉遣いが何となくオネェっぽいのは非常に気になるが(笑)、GaGaOOLaLaオリジナル作品としては初の日本語字幕っぽいので(というか、全作品をチェックしたわけではない)とても嬉しかった。現在視聴中の華流ドラマ数本がすべて英語字幕版しかないため、やはり日本語字幕で観れるのは嬉しい。

作品としては好きなタイプなので、今後リー監督の新作には注目していきたいし、主演二人も他のドラマで見てみたい。

こちらが公式サイトで公開されているAfalian Lufic(盧學叡)&Derek Lin(林重鹹)が歌う同名の主題歌およびトレーラー♪


Queer Up The Volume (同志音乐爱情故事)の公式サイト(英語・中国語)はこちら↓ここから全ての作品、歌の紹介が見られる。


この記事が参加している募集

映画感想文