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留学を彫刻する。#1)留学先でバイトしたいあなたに。

こんにちは。

 今週の日曜日、家族でお祝いをしたのですが、いつも巻き寿司は私が担当します(写真は私の作った巻き寿司です。見た目のクオリティーはイマイチですが、味はいいよ・・・笑)

 この巻き寿司は、実は英国へ語学留学中に勤めていたバイト先で習得した技なのです。「日本人が、英国で寿司の巻きかたを教わる」(辛うじて相手は、日本人シェフでしたが)という、ちょっとシュールな事になっていたのですが、その後、この技は様々なところで大活躍しました。

まさに、手に職です。

 特に、日本の文化を紹介する際に、その代表的な食べ物として寿司を作ると、海外の方々はとても喜んでくれます。具も工夫すればベジタリアン等にも対応できるので、様々な食文化や嗜好が入り混じった方々の多い海外のパーティーでも、かなり対応できる素晴らしい料理だと思います。コミュニケーションを取るのに、とても良いツールとして大活躍しました。

 昨日、寿司を巻きながら、ふと「留学先でバイトをしながら生活費も出来るだけ自分でなんとかしたい!」そんな方多いと思うけど、実際にどんなバイトが出来るのか、あんまりイメージつかないのではないかと思って、今日は筆をとりました。(留学情報は前から書こうと思っていたけど、まさか、第1回目が寿司の話になるとは思わなかった)

 私の留学経験は英国だけなので、汎用性があるかは確実には言えませんが、欧米諸国であれば、大抵似たような感じではないかと思います。

 さて、留学、ワーホリ等色々とあると思いますが、日本人の特徴が一番活かせるのは、やはり日本食のレストランだと思います。

理由はズバリ、顔が売りになるから。

 この理屈は簡単で、日本でイタリアン食べ行ったら、イタリア人の顔している人がピザ焼いていて、なんならイタリア語喋っていたら、本場な感じするやん。というのと同じ理屈です。加えて、イタリアンな顔で、ちょっとイタリア訛りな日本語を話せる接客がいてイタリアっぽいサービスしてくれたら、雰囲気はもう日本なのにイタリア。それと一緒です。

 ですので、日本食レストランは日本人を募集しています。留学生は基本有期で、入れ替わるので、常に募集していると思います。そして、おそらく、アジア系のレストランも同じように、アジア人の顔枠というのがあって、採用されやすいかもしれません。

 そのほかのバイトはどうでしょう?

 正直、現地の仕事はあまりないと思います。ただし、語学力があれば、仕事は無限にあると思います。(あとウェブ上で仕事とか、日本と繋がりながらとかは無限ですね。今の時代。)

 ただ、留学する大抵の人は、語学は堪能ではないでしょう(だから留学するのだし)。そんな人にどんな仕事があるか?

 実は、キラキラのかっこいい仕事は、なかなかないのです。これ現実です。

 ちなみに私は、日本食レストランでのバイトの他、バーマン(パブで、飲み終わったグラスを集めるバイト)を、数回やったことがあります。(*英国のパブは基本、飲み物は前払い制で、バーカウンターで注文して、お金を払ってから飲む。飲み終わったグラスはその辺に置いておく(だからバーマンが必要)。パブの夜(特に週末)は、料理やつまみはほとんどなく、ひたすら超爆音を聞きながら、踊りながら、大声でシャウトしながら、スタンディングで飲むのが、英国風)

 その他、大学院留学時代は、学生寮の「シニア・レジデント」を担当して、寮費を安く抑えられました。

 シニア・レジデントとは簡単に言えば、寮の学生代表です。18−9歳の初めて親元を離れて暮らす、英国の若者がどっさり詰まった寮では、いろんな問題(特に近隣住民への騒音)が発生します。それに対応するのが、シニア・レジデントの仕事です(夜中に爆音でパーティーしてる部屋に行って、静かにしてくれと言う・・面倒くさい)。そのほか、隠れて室内でタバコとか吸って、火災報知器が鳴り、消防車がきた時に、対応するとかです。(週末で自分が連絡当番の時は憂鬱だった・・・)。一応、大学が研修をしてくれて、AED講習とか、心理学講座(鬱傾向の学生の相談役としての研修)とか受けました。(この時間もお金出てたと思います)

 このバイトは面倒ではありましたが、費用的には助かりました。ただ、このバイトは誰でもすぐできる仕事ではないかもしれません。(私は留学した際に、年食ってたし、教員経験があったから、採用してもらえたと思います)。

 この他、狙うとすれば、(大学(院)留学であればですが)、学校関連のバイトがちょこちょこあります。図書館貸出係(司書的なバイト)とか、私は美大だったので、大学の持つ美術館の監視員とかがバイトを募集していたのを覚えています。(大学院時代は、勉強がハードすぎて、バイトするような時間・精神的余裕は全くなかった。辛うじて、シニア・レジデントのバイトをやったという感じ)

 ちなみにバイトへの応募歴(第1回目の英国語学留学)でいうと、様々なレストラン(日本食以外)や、その他、私はサッカーの経験(結構本格的)があったから、サッカーコーチの募集やらにも応募したことありますが、返答さえありませんでした。

 と言うことで、王道なのですが、まずは日本食レストランです。できれば、そこでも語学力を伸ばしたい!と言う人は、接客の仕事を目指すといいでしょう。ただ、現実として、語学力がある程度ないと、接客はさせてもらえません(なぜなら客の注文が取れないから)。そして、これも当然ですが、バックヤードで皿を洗うだけのバイトでは、語学力は全く伸びません!(これリアルです)。

 留学することに意義がある!と言う人はそれでいいですが、実際問題として、語学力をあげたいのであれば、皿洗いとかあんまり意味ありません。(だって誰とも喋らないし)。

 一方で、金稼ぎが主なバイト理由で、語学はとりあえず別で頑張るという方は、留学の事前準備をしている内に、和食料亭や寿司屋、日本の食文化を、日本という本場で学んでおくと、留学先でとても重宝されるでしょう。なんなら、板前しながら語学力を(別の場所で)上げられれば、そのまま留学先の国に就職なんて話も、夢ではないかもしれません(保証はしませんが、ありそうな気がします)。

 留学先でのバイトは、そのまま日本でバイトしている外国人に当てはめてみたら、大体のイメージが掴めると思います(学生とかの話を聞いていると、意外とこれができてない気がします)。
 特殊能力が必要な仕事以外は、基本的には外国人より、日本人が優先されますよね。外国へ行けば、あなたが外国人で、優遇されるのは、当然、そこで生まれ育った現地の人です。そんな理由で、日本人であるアドバンテージを生かす仕事以外は、基本的には現地で仕事をするのは簡単ではありません。

以上、長くなりましたが、留学バイトのリアル書いてみました。
またいつか続き書こうと思います!!

「留学を彫刻する」はこれから頑張って書いていきたいと思います。

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