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【薬剤師の就職事情について】逆風なの!?

私の主観ですが、今薬剤師の就業事情は向かい風になっていると感じます。
理由は2年に1回行われる調剤報酬改定等による、薬局にとって不利な改定が行われていること、それにより薬局の儲けが減少している中、毎年9,000人前後の新薬剤師が社会に出てきます。需要と供給のバランスが崩れてきています。

①コンビニより多い調剤薬局

厚生労働省の発表によると2021年度末の薬局数は6万1791施設もあり、コンビニの数は約5万7000店舗なので、薬局の圧勝です。そもそも「医薬分業」を国が掲げて、病院内から薬局を切り離して調剤薬局が乱立したのは、薬等の使用を医師と薬剤師で二重チェックをして、薬の効果や安全性を高めるためだったのです。これをチャンスと見た薬剤師やMRの方達が、開業し始めたのが始まりです。詳しい話は割愛しますが、それにより薬局が乱立し、大病院の前には何件も薬局があり、一般人からしたら「何でやねん」と思っている方も多いと思います。
そんな増えすぎた薬局にメスが数年前から入り、調剤報酬の改定や点数の減少等、薬局運営は逆風が吹いているのです。(今までが良すぎたのです)

②ロボット化

世の中、自動運転、AI等、文明発達が著しいです。ファミコンを興奮してやっていたのが懐かしい笑。薬剤師の世界もロボット科が進んでいます。薬を集めて、袋に詰めてセットしてくれる全自動機は、人が同じ作業をするより正確で、早くて、清潔です。説明もAIがして記録も残してくれるとします。その環境に薬剤師は必要でしょうか?自動販売機みたいなスタイルでも良くないですか?もちろん導入には多額の費用がかかりますが、医師(近年ダヴィンチという手術ロボットなど機械化が進んでいますが)や看護師よりもロボット化導入がしやすい環境だと私は感じています。ロボットが主流になってきた今、5人必要であった薬剤師は2人で回せると思いませんか?ガソリンスタンドはセルフが主流になって、店員の数は少なくなりましたよね。

③コスパ低下

これ、薬剤師のコスパの話です。まず賃金の低下です。冒頭の改定により薬局の利益は過去に比べて減少しています。薬局は病院と違い、医療法人ではなく会社です。自分の会社の利益がへ減れば、当然コストダウンを考えなければなりません。当然人件費にも影響します。薬剤師の転職は少し前は、年収アップのための転職も多かったのですが、今はそんなに甘くありません。新卒の年収もとある大手薬局では「えっ?薬剤師だよね」と疑いたくなるような給料で働いています。医師と同じく、田舎に行けば行くほど年収が高くなる傾向ため、新卒で地方転勤を希望して手当で年収アップをしている薬剤師もいます。

まとめ

厚生労働省の発表によると、令和4年12月時点で医師・薬剤師等の(パート含む)有効求人倍率は2.32倍となっております。10年前の平成25年では6.91倍を考慮すると、1/4となってはいますが、私の見解では上記の理由から、医師よりも薬剤師の有効求人倍率が下がっているのが要因と感じております。
しかも薬学部は4年制から6年制となり、私立大学の場合は学費負担が6年間で約920〜1,440万円もかかります。全て奨学金で卒業した場合1,000万円近い借金を背負って社会人スタートし、人によっては月7〜8万円の返済をしながらそこまで高くはない給与で生きていく。このままでは完済予定が40歳代なんです・・・と言う話を20代の若い薬剤師に聞いたのを思い出します。薬剤師の未来はこれからどうなるのでしょうか?

次回は薬剤師の転職を勝ち抜くをテーマに話したいと思います。

余談

本日長女の7歳の誕生日会でした。初めてコストコで大きなケーキを買ってみました。アメリカンな見た目にビビりながらいざ実食!!そこまで甘すぎず普通に美味しかった!!大きなまな板サイズで1,380円!!毎年これで決定だなぁ。

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