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自己対話③ 私たちの自信は、母親に甘えられたかどうかで決まる

土居健郎著「甘えの構造」を読み、そこから得た学びと気づきについて書いていきます。

そもそも「甘え」という言葉は、日本に特有の語彙だそうです(欧米にはそれに当たる語がなく、感情のコントロールが出来ていないと見なされるか、訳す場合でもdesire(欲望)になってしまう)。

そしてこの「甘え」という感情は日本での、いわゆる「身内」に対して使われてきました。親子や夫婦関係において、あえて「感謝」をしなくても許されること、それをしてもらうのは当然、というのが「甘え」です。

この「甘え」とは、乳児の精神がある程度発達し、母とは別の存在であることを知覚して、その母を求めることを指すもの。それを、大人になっても「身内」という名の所属集団(親子以外の友人・会社の人間関係など)に対しても求めて来たのが日本人なのです。

自己対話②から引き続いて、「甘え」は子どもにとって大変重要な感情表現であり、母親との心の繋がりを育むためには必須だということが分かりました。甘えを受容してもらった子どもは心理的に成長でき、「何を言っても大丈夫」という揺るぎない自信を手に入れます。これが自己アイデンティティー=「自分がある」状態になるのです。

ところが、親が子どものやることを先取りしたり、「この子にはまだ出来ないだろう」と何でもやってしまったりする「甘やかし」をすると、子どもは甘える隙がなくなってしまうと言います(これは親が子に甘えている状態でもある)。

思い返せば、私の母親は何でも「良かれと思って」自分でやってしまうタイプでした。おまけに「近寄るな!」とか脅しのメッセージを常に出していたので、甘えることなど出来るはずがなかったのです。

「自分の居場所をつくる心理学(加藤諦三著)」でも、母の気を引こうとして一生懸命したことを笑われたり「うるさい」と言われたりして傷ついた人は、自分の世界に引きこもり、自分を守るしかなかった、といっています。

私自身、そのような記憶を、残念ながらたくさん持っています。くやしい……と思いながらも、それを言えばまた傷つくのでそれ以上言えず、内へ内へと感情を押し殺してきた結果、何も言えない人間になってしまったのでした(親はこれを「手のかからないいい子だった」と表現しています!!)。

周りが笑っているのに常に冷めていたのも、感情を押し殺しすぎた結果だと言えます。

ところで、感情が動いたときの記憶は残り、その人のエネルギーの源となるといいます。

私には、実家で過ごしたときの思い出があまりありません。それは、親と一緒になって「おいしいね」「楽しいね」と言い合いながら食べたり遊んだりした経験がないからです。けれども、祖母のところへ遊びに行ったときのお線香の匂いは今でも覚えている。それは、祖母とは心の交流があったからなのかな、と思ったりしています。

解決策

さて、このように傷ついた心を引きずっている私たちは、どうすればこの苦境を脱することが出来るのでしょうか。

前述の加藤氏によれば、やはり「過去の傷ついた出来事と正面から向き合い、今はもうその時とは違う環境なのだから安心していい」と自分の考えを改めることだそうです。

傷ついた過去の記憶から逃げていては、現実は変わらない。ちゃんと向き合って、その時流せなかった涙を今流すことで、過去を乗り越えていけるのだ、と。

親との間に感情が動くほどの記憶がほとんどない人でも、今から感動することをたくさんする。その時一緒にいた人と楽しいひとときを過ごす。それでいいのです。私たちの行動は、未来を作っていけるのです。

※ ※ ※

私も、「そうか! そうすればいいのか!」と納得したばかりのことをnoteでシェアしたところで、実際の行動はこれからです。

一緒に、自分らしく、ありのままで生きられるよう、過去を手放していきましょう。

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