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蒸留酒⑥「焼酎」

今回は、"焼酎"について詳しくみていきましょう。

◇焼酎

米・麦・芋・そば・黒糖などを糖化、発酵させた

アルコール含有物を蒸留したもの。

蒸留方法によって甲類と乙類に分類されます。

乙類
・簡単なポットスチルで蒸留したアルコール度数45度以下のもの。
・原料特有の風味があり、飲用される。

甲類
・パテントスチルで蒸留したアルコール度数36度未満のもの。
・アルコール以外の成分が極めて少ないので、梅酒などリキュール類の製造に多用される。


○語源

中国では蒸溜酒を「焼いたお酒」という意味で

「焼酒(シャオチュウ)」と表現しており、

焼酎の「焼」という文字は、モロミを加熱、沸騰させて

つくるという蒸留酒の基本的な作業をさしています。

また「酎」は濃い酒という意味です。

日本でも長く「焼酒」と「焼酎」を混用していました。


○特徴

●芋焼酎(主な産地:鹿児島県・宮崎県・東京都伊豆諸島等)

芋焼酎は蒸し焼きにしたさつまいもの芳香があり、原料の特徴がそのまま製品の風味に現われています。
その風味はソフトで甘味があり、水・湯で割っても風味がくずれない特徴があります。

麦焼酎(主な産地:長崎県・大分県・九州全県)

長崎県壱岐、大分県をはじめとする九州の各地で造られる焼酎。
麦焼酎の風味は麦特有の香ばしい香りがあり、まろやかで甘味があり癖がないのが特徴です。

米焼酎(主な産地:熊本県・全国)

熊本県の球磨盆地で造られる「球磨焼酎」に代表され、伝統的な製法による米焼酎の風味は濃醇で旨味が特徴。
最近はフルーティな吟醸香の軽快な風味が人気です。

●そば焼酎(主な産地:宮崎県・長野県・北海道)

宮崎県の高千穂地方が主産地ですが、信州や北海道などでも造られている焼酎です。
風味はそば特有のフレッシュな香りと軽快な丸味があります。

●黒糖焼酎(主な産地:鹿児島県奄美大島)

奄美大島諸島に限られて造られるラム酒の様な焼酎。
黒糖焼酎はほのかな黒糖の香りがあり、焼酎の中では最もウイスキ-に近い風味が感じられます。

●泡盛(主な産地:沖縄県)

沖縄県下で造られる米焼酎。
他の地域の米焼酎とは製法が違い、泡盛特有の風味を持っています。
特に、熟成期間を長くして造った古酒は特有の香りと濃厚な丸味があります。

●酒焼酎粕(主な産地:全国)

酒粕に籾殻(もみがら)を混ぜて蒸留する伝統的な製法で造られる焼酎。
近年はソフトで芳香のある風味のものがつくられています。


焼酎の特徴である、原材料の風味がしっかりと感じられるという点が
スイーツ作りにおいても活躍しています。

※bitesjapansquadの投稿:きぴり

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