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recipe [extra] / レシピ記事 計量値の「%」表記について
私がnoteにて投稿しているrecipeの計量値は全て
「g(グラム)」ではなく、「%(パーセント)」で表記しています。
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最近、「慣れない人にはかなりわかりにくい」と
実家の母から指摘がありましたので、理由を交えながら使い方を解説します。
ちなみにこの方法は「パティスリー業界では普段から使われている」
というものではなく、元上司である大塚陽介さん(OtsukaYosuke)から初めて教わったものです。
*
「%」表記にする理由
「%」表記を用いるのは
・出来上がるお菓子の状態を調整しやすい
・作りたい分の計量値を計算するのが簡単
以上2点が主な理由です。
○出来上がるお菓子の状態を調整しやすい
前提として。
当然、お菓子に使われる材料1つ1つにはそれぞれの役割があります。
全体量の中で何がどれだけの割合で配合されているかで、「味」「食感」「ふくらみ」「固さ」「保存性」など、様々要素に変化が生じます。
一般的なレシピは下記のように、出来上がる数量に対してg数で書かれていることがほとんどです。
例 スポンジ生地
全卵 3個(180g)
グラニュー糖 90g
薄力粉 90g
バター 30g
計 390g
しかしこれでは全体量に対して材料がどれくらいの割合で入っているのかわかりません。
そこで全体量を100%とし、各材料の%を出します。
例 スポンジ生地
全卵 46%
グラニュー糖 23%
薄力粉 23%
バター 8%
計 100%
計算式
※全卵の場合
180÷390=0.46=46% (四捨五入)
このように表記を変えることで、お菓子を構成する材料がそれぞれどのくらいの割合を占めているのか一目でわかるようになります。
そして、これの利点は
試作やレシピの変更がしやすくなる、すなわち出来るお菓子の状態を調整しやすくなるところです。
例えば上記のスポンジ生地のレシピで、
「もっと重厚感のある食感にしたい」と思ったら、
例 スポンジ生地
全卵 46%→36%
グラニュー糖 23%→28%
薄力粉 23%→28%
バター 8%
計 100%
というように卵を減らして他の材料の割合を増やして100%になるように調整します。
また、「蜂蜜を加えて風味をつけたい」など
新しい材料を追加する場合も、
例 スポンジ生地
全卵 46%
グラニュー糖 23%→18%
蜂蜜 5%
薄力粉 23%
バター 8%
計 100%
同じ糖類であるグラニュー糖の一部を蜂蜜に置き換えます。
(※使う素材にもよりますが、最低5%の違いがあると、味や食感に変化が生じてくると思います)
私は仕事中、作ったお菓子を食べてみてレシピの配合費と見比べながら味や食感を調整しています。
○作りたい分の計量値を計算するのが簡単
上記の通りrecipeの各「%」は合計すると
「100%」となり、この「100%」は総量(g)として置き換えることも出来ます。
例えば、
「総量350g分作りたい」という場合
例 スポンジ生地
全卵 350×46%=161g
グラニュー糖 350×23%=80.5g
薄力粉 350×23%=80.5g
バター 350×8%=28g
計 350g
といった具合に、求める数量に対して
それぞれの%をかけていくと各材料の計量値が簡単に割り出せるのです。
*
私のnote記事では、
ただレシピ表を載せるだけではなく、どの材料をどのくらい使えばこの味や食感、香りを現せるのか。
もう少し深掘りしたお菓子作りが出来るレシピ記事を投稿していきたいと思う次第です。
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