マガジンのカバー画像

ショートショート

426
隙間時間にサクッと読めて、落ちを楽しめるのがショートショートの魅力です。
運営しているクリエイター

#掌編小説

SS【ぶら下がり健康器】193文字

「君・・・・・・やっぱり怒っていたのか。昨日は変なこと言って悪かったよ。最近少しお腹が出…

4

SS【男が売ったもの】

独り身でみすぼらしい身なりの中年男が道端で商売をしている。 日の出と同時に近所の川べりに…

5

SS【最後のレジスタンス】

地球を死の星に変えた核戦争が終わると、生き残った一部の人々は月に建設されたドームと呼ばれ…

7

SS【歴史を隠す縦穴】

ぼくは最近、タブーに触れてしまった。 長老の娘と浮気をしたのだ。 このままではここから追…

9

SS【ピンポンダッシュ】

「ピンポーーン!! ピンポーーン!!」 今日も悪ガキたちがやって来た。 ここ最近、一人暮…

2

SS【縛りプレイ】

最近ぼくは哲学書を読みあさっている。 なぜなら縛りプレイにハマっているから。 縛りプレイ…

3

SS【人生リセット】

ぼくが夜中に仕事を終え家に向かって歩いていると、前からロン毛の若い兄ちゃんが近づいてきた。 「あの、さーせん。ここら辺にマンキツありませんか?」 「マンキツ?」 「漫画喫茶っす」 兄ちゃんは今夜泊まる場所を探しているようだ。 ぼくが場所を教えてあげると、兄ちゃんは「あざーす!! 縁があったらまた来世で!!」と言って去っていった。 なんか不吉なことを言うなとぼくは思った。 変なことを考えていなければいいが。 ぼくもたまに変なことを考える。 今考えているのは、人

SS【奈落の花火大会】

人が死ぬと行くと言われるあの世。 あの世は広大な無数の層で形成され、一番下はほとんど光の…

3

SS【肉の正体】

カレーは豚肉派のぼく。 最近は代替肉の話題をよく耳にするようになった。 代替といえばスー…

4

SS【メンテナンス無し?】

ぼくは一人の時間をとても大切にする。 人間不信というわけでもないが、一人の時間を長くとら…

5

SS【小さな一歩】

ぼくは風呂から上がると、冷凍室から凍る一歩手前まで冷やしたビールを取り出し部屋まで運んだ…

7

SS【インベストお父さん】

私のお父さんは投資にハマっています。 投資といっても世間の人たちがする投資とは少し違いま…

4

SS【サバイバルセミナー】

ぼくはとあるセミナーにやってきた。 その名もサバイバルセミナー。 会場はどこかの会議室で…

5

SS【ぼくの能力】

ぼくは七人兄弟の末っ子だ。 でも人間から生まれたのではない。 神さまから生まれた神の子だ。 母は神といっても人間の身体を使っている上に、病気がちだったこともあり、早くに本来居るべき場所へ帰っていった。 ぼくは神さま、つまり母が嫌いだ。 母は他の六人の兄弟たちに、それぞれ秀でた能力を授けた。 千里眼、怪力、韋駄天、聡明、降霊術、商才、秀でた能力を持つことで学びがある。そして必ず身を助けると母は言った。 でもそれは兄弟たちの話だ。 末っ子のぼくにはこれといって人よ