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遠い昔の話。 ある国に頭の狂った王がいた。 絶対権力を握る王は民から多くの税金をむしりと…
人が多く集まれば変わり者の一人や二人はいるものだ。 ぼくの通っていた中学はマンモス校で、…
ぼくの働く工場では、ひと月の生産目標を達成すると現金が支給される。 少ない時で二千円から…
娘は学校をさぼって友達と旅行に行くらしい。 昔から人気のテーマパークだ。 週末は混むから…
ある日の休日。 夜明け前だというのに物音で目が覚めた。 見知らぬ誰かが部屋の中にいる。 …
死んだことを理解できずに自殺をくり返す者。 心を闇に囚われ自分の殻に閉じこもる者。 光を…
あれが無い、これが無いと、自分に無いものを探し続けてもレベルアップなんてしない。 今あるもので、できることをするんだ。 おもしろがって挑戦するのさ。 それがレベルアップの鍵。 最初から最強の装備でレベルマックスだったらおもしろくないだろ? 最初から大金持ちで、町中のアイテムを買い占めれてもおもしろくないだろ? コツコツ地道に経験を積み重ねるんだ。 でもそれが難しい。 周囲を見渡すと、行動できる人は少ないし、継続できる人はもっと少ない。 結果が出なくてもコツコ
厳しい冬を前に木々が色づき始めるそんな季節。 不況のあおりを受けて職を失った貧相で小柄な…
小学四年生の夏がそろそろ終わりを告げるころ、ぼくは日課のように校庭の花壇に咲くヒマワリの…
近ごろ不審者がでるらしい。 カエデの家の近所では、そんな噂がチラホラと聞こえていた。 先…
郊外にあるゴーストタウン。 そこはもう誰も住んでいない。 しかし夜になると学校のチャイム…
最近おなじ夢をよく見る。 周囲を城壁で囲われた小さな町。 ぼくはそこで暮らしている。 城…
眠そうな顔をしたボサボサ頭の青年は、今日も生活費を稼ぐために仕事へ出かける。 途中のコン…
奥さんと娘が実家に帰省した。 すると家の中に清々しいような、ちょっと寂しいような雰囲気が漂う。 当たり前のように続いていた毎日が途切れたのだ。 それは一つの終わり。 奥さんと娘が実家からもどってくる前日。 ぼくは買い出しに行く。 カレーの具材だ。 ルーは甘口。 ぼくは中辛が好きだけど、そこは女性陣の好みに合わせている。 娘が小さいころ、甘口のルーにハチミツや砂糖もプラスして、それはそれは甘いスープになっていた。 実家から帰ってくる日の早朝、ぼくは野菜を洗っ