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また絶対に生きて会いたい【BE:FIRST-LIVE in DOME 2024 “Mainstream – Masterplan” 2024.03.02-】
「また会いましょう」と心から伝えてくれるその言葉には、強い現実を感じた。
大好きだけど毎日顔を合わせて会話をできるわけではない、たとえば友達であったり、俳優やアーティストであったり。
そういう好きな存在から帰り際に言ってもらえる「また会おうね」は、本当は、簡単で、ありきたりで、あたりまえにありふれた言葉だ。
でも今回、BE:FIRSTの東京ドーム公演を経て、その言葉と想いは何よりも特別なものだと思った。
"また会う"とは、次の機会まで生きていることを互いに望むこと。次の機会に、生きていて、互いに足を運べる状態で、つまりできるだけ元気でありたいと望むこと。「元気でいてね」と互いに願うことでもある。
私はそれを、「好き」や「愛している」よりも特大な愛情表現だと感じた。BE:FIRSTの七人は、"好き"も"愛している"も伝えてくれる。そして、「また会いましょう」と力を込めてひとりひとりに届けてくれる。
"会いに行くこと"
現場とお金と時間さえあればいつでも飛んで行けるひともいる。それもそのひとが築いてきたそのひとなりの環境であって、その反対に、お金や時間、あるいは体調に左右されがちだったりなどで、行きたくても行けないひともたくさんいる。みんながみんな、毎日を必死に生きて、いろんな環境にいる。
そのうえで、「また会おう」と約束できることの、安心感であったり、生きる糧であったり。良い意味でものすごく重い愛だと思う。
私は今回、BE:FIRSTに会うことが初めてだった。
彼らは、デビューから二年四ヶ月で、初めてのドーム公演を大成功させた。
2024年3月2日 東京ドームは広かった。
五万人以上を収容するその会場では、私はもっと、「パフォーマンスをみる」ことがメインになると思っていた。
もちろん彼らのことだから、「遠くに感じる」ということはないだろうとも思っていた。
どれだけ大きな会場でライブができるようになっても、どれだけ多くのひとに愛されるようになっても、そこにいる個人に届けること、そしてその意味を実感しながら成長するために、小さな会場から経験を積んできた彼らであることを知っていた。
でも、遠くはないものの、あくまでも"東京ドーム"だから、"規模の大きなライブ"になると思っていた。
それなのに!あまりにも存在も音もこころも、近距離すぎてびっくりした!
目の前にいる彼らをひたすら感じられる三時間。今でも記憶のなかで手を伸ばせばまた届いてしまう。
オーディション当時の曲からリリースしたばかりの曲まで、全曲披露、圧倒的な体力とライブ力。彼らの実力のおかしさはわかっていたけれど、やっぱりおかしかった。思っていた以上におかしかった。決して低く捉えていたわけではないのに。
ーーー 想像を超えることこそが使命 ーーー
( Mainstream / BE:FIRST )
その決意の通り、覚悟していたはずなのに、どう想像しても絶対にそれを超えてくる。
彼らが彼らの人生をどう謳歌するかの軸を、今まで丁寧に丁寧に刻んできたことを、その全てを音楽にしてステージをつくりあげた。
用意されたシナリオをうまくこなそうとしてきた努力ではなく、彼らが彼ら自身を主体として今を生きているからこそつくれるステージ。それは今までもこれからも、必ずそうであると思う。
主体で鳴らす音楽だからこそ、届くべきところの範囲は遠慮した狭さではなく、世の中のBGMとして常に鳴り響いている。
初の東京ドーム公演を目撃できたという事実に、当日よりもはるかに、今のほうがぞっとする。見てしまった。あの日の、あの時間、私は生であの空気、あの質感を味わえたんだよ………。
そう震わせてくれる彼らは、あのでかい会場で私たちに向けて、私に向かって、「また会いましょう」と言って、"また会う約束"をし合って、その日の幕が閉じた。
こころの距離が近くにあった。だから、彼らのことも自分のこともずっと信用し続けたい。
明日を迎えることや、未来を思い描くこと、そしてそれを楽しみにすることが、できない私であったけれど、きっとその癖はまだ背負いながらではあるものの、また会いたい、『また絶対に生きて会いたい』と私のすべての神経が本気でそう思っている。
次のライブも必ず行くぞ!とか、フェスも絶対に行くぞ!とか、具体的に描ける予定はまだないけれど、でもまた絶対に会いに行く。生きていたい。そしてそれは、あまり遠くない日だと嬉しい。遠くない日を繋いでいけたら嬉しい。
BE:FIRSTのことを好きでいる自分のことを、誇れる日々でありたい。
終演!と思ったら現れて披露してくれたMasterplan
やばかったね…… それまでの彼らを凝縮した三時間の公演をさらに凝縮して、且つそのずっと先を芸術にした曲だった。見せつけられて、もはや恐ろしかった。決意表明を全身に沸かせたような力強い姿は、新章のBE:FIRSTに迷いのない完璧なものだった。
これからは、完璧な100が120…200…500と進化していく光線の物語。楽しみすぎる。
音楽業界が、それによる人々の生活が、新たなTYOISM(トーキョーイズム)によってより輝かしいものでありますように。そして私も、生きていられますように。
また絶対に会いに行く!
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