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〜 星空の夜に vol.2 〜



物語のあるリボン作家『いろいと』です
私の作るリボンには1つずつ物語があります
手に取って下さった方が、楽しく笑顔で続きの物語を作っていけるよう心を込めて作っています
ストーリーは、一つではなくどんどん増えていくもの、これからのストーリーを作るのは、あなた
あなただけのストーリーを楽しんで行って下さい♡
こちらでは、リボンの物語を紹介しています楽しんでもらえたら嬉しいです♪


〜 星空の夜に 〜

冬は空気が澄んでいて、夜景がキレイだから♪
人生で初めての初デートとやらは、王道な『夜景』を見に行くことになった
隣で運転している彼の顔は、いつも会社で会う時と雰囲気が違うように見える
夜道でよく見えないのだが、たまに対向車に照らされるヘッドライトで、昼間よりもかっこよく感じるのは『夜景Magic』にかかりつつあるからだろうか?
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車を降りて、少し歩き出す
思ったより街灯が少なく、足元がおぼつかない
『大丈夫?・・・手、繋ぐ?』
『あ・・・はい』
顔がみるみるうちに火照っていくのが分かる
手が汗ばんでしまう
『どうしたの?下向いて?ちゃんと手握ってるから転ばないよ』
そういって彼が私の顔を下から覗き込んだ
『ふぁっっ!??はっ!はいっ!!』
『くすくす、もう彼氏なんだし敬語はやめてよ。ははは』
3日前まで先輩だった人が、私の初めての彼氏なのだ
真っ赤になった顔が、暗闇で見えなくて本当に良かったと心底思った
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等間隔に並んだベンチには、先客が数組座っている
右端のベンチが1つ空いていたのでそこへ腰を下ろした
横に並んで、遠く広がる街並みを二人で静かに眺める
ピンと張り詰めた冬の空気が私達を包み込んだ
『ねぇ?どこらへんが俺たちの会社だろうね?今日一緒にここに来られてすごく嬉しい。ありがとう』
私は、ふいに呼びかけられ振り向いた
月明かりと近くにある街灯の灯りでキラっと光る『星空の夜に』
ゆれる星のチェーンと共にとびっきりの笑顔で私も答えた
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『・・・はい!・・・私たちの会社はきっとあの辺だと思うので、え、えっと、それでえっと、あの、んーーーーー!!あっ!!私、色々分かんなくて初めてなのでご迷惑おかけするかもしれないですが、私に色んな初めてをこれから良かったらたくさん教えて下さい!!』
『え?・・・ははは。そんな固くならなくて大丈夫だよ。うん、そうだね。一緒にたくさん物語作っていこうね』
そう言って、優しく微笑む彼の顔を近くに感じ、星のチェーンがまたゆらりと揺れた
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