文月

舞台「文豪とアルケミスト」に救われて本が好きだという自分を取り戻した一介のオタク。 文…

文月

舞台「文豪とアルケミスト」に救われて本が好きだという自分を取り戻した一介のオタク。 文劇への思いの丈や、時折沼落ち芸の顛末、それからフォロワーさんで創作小説を書いたものなどを掲載しています。 2022年夏、突如として刀剣乱舞に落ちましたのでそんな話も。

最近の記事

いぬボックスディベルティメント

いぬボックス #とは いぬ本の献本を発送した際に謝礼やらなにやらを詰めていたらその辺の箱には収まりきらなくなってとうとうゆうパックのでかめの箱に詰める事になったので呼び始められた名称。 つまりは「これ」の事です 事の発端は夏の辺りにSTARBOOKSさんにてこんな箔押しの箔がある事を知った所から始まりました。 めっちゃかわいいですよね~使いました。使うのはいいけど箔押しの表紙ってどうやろ!ヨッシャフォロワーが乗り気になってくれてるから巻き込もう! 巻き込まれるフォロワ

    • 半年で同人誌を大量に作った話

      その数実に30冊!(※内訳/コピー本29冊、印刷所に頼んだ同人誌1冊) 今年はもう本作らないでしょと思ってるのでそのまとめです。装丁の話とかを詳しくしたかったのですが果てしなく面倒臭くなったのでざっとした振り返り。 そもそもどうしてこんなに大量に同人誌を作る事になったかというとだいたい先のnoteにあるようにミュージカル刀剣乱舞を見た事が理由で、ミュージカル刀剣乱舞を見る→五月雨江のオタクになる→はちゃめちゃ同人誌を作ったの流れです。それ以上の説明が思いつかない。ずっと同

      • 日記

        今日は本を読んだ。いつもの本だ、江國香織の「神様のボート」。もうずっと読んでいなかった。 今朝はフォロワーが楽しそうにしている夢を見ながら、アラームに頼らずにゆっくり起きた。午前中に同人誌が届く予定だったから、そのために身支度を最低限整えて荷物が届くのを待つ事にした。そわそわわくわくしてしまって、午前中、せっかくの暑いくらいの日差しの中で「神様のボート」を読んでも心ここにあらずだった。抹茶オレを飲みながら、ベランダに腰掛けている間、ずっとさんさんと降り注ぐ太陽を、眩しく思っ

        • 刀ミュフルマラソンの結果初めての刀剣鑑賞に至るオタクの1か月

          おひさしぶりです。 以前のこれ、 ミュージカル『刀剣乱舞』初見の爆速マラソン記録|文月 #note https://note.com/iroirona_july/n/n8f8a170729bf ちょうど一か月前だそうですね。 タイトルの通り、昨日は五月雨郷を見るためにとくびに行ってきました。沼落ちからこの1か月、結局何してたかな~と思うと、もはや刀ミュの事しか考えていませんでした。今回はそんな話。 *** ※だいたい時系列 ・とくび行きを決める スタート地点

        いぬボックスディベルティメント

          物書きとしての至上の幸いを得た話

          はじめて小説を書いたのは十一歳になった頃だった。小学五年生の、国語の時間で、ある一枚のイラストから書いた猫の話だった。そしてその小説はどうやら市の冊子に載る事になったようだった。当時は中学受験に向けて遅くまで勉強していたのに、その勉強の後に小説を書き直して、学校に行って担任に提出して、担任の添削を受けて、学校を過ごし、塾に行って、帰宅してからも勉強をして、それから小説を書き直して、少しだけ仮眠をとって学校に行って担任に提出して、という生活を暫く続けた。小説は無事に他の小学生た

          物書きとしての至上の幸いを得た話

          ミュージカル『刀剣乱舞』初見の爆速マラソン記録

          まず自己紹介です。私はオタクで、キャラ同士の恋愛小説も書くような字書きです。現在のメインジャンルは「文豪とアルケミスト」、「刀剣乱舞」でそういう小説を書いていたのは今はもう昔の話です(具体的には豊前は憶えてたけど五月雨江と村雲江の事はほぼ知らなかった)。ちなみに推しは歌仙と長義でした。 舞台オタクですので舞台に立つ刀剣男士に違和感はとくにはありませんし、アイドルが好きなのでドルコンも一緒に見れてお得だなくらいのノリで見始める事ができました。 (実際には友人が刀ミュのオタクなの

          ミュージカル『刀剣乱舞』初見の爆速マラソン記録

          #フォロワー創作「魔物海岸――魔法のような地図屋」

          ――困った事になった。 魔法使いでもなんでもない、ただの地図屋の少女は頭を抱えていた。 ある海岸に至るまでの街道、海岸近くの位置にあるその地図屋は、少女が念願叶って開く事が出来た自分の城だ。色とりどりのインクと書きなれたペン達、拘った紙。木のデスクと、沢山の資料。少女は地図の制作から販売までを一人で行っており、店の経営は順調だった。理由の、大きな一つは。きっと自分の地図だと、少女は自負している。 何色かの、調和のとれる色合いで、少女は丁寧に地図を描いた。だからいつも、地

          #フォロワー創作「魔物海岸――魔法のような地図屋」

          楽しかった記憶――文劇4によせて

          舞台の上には何があるのでしょうか。その袖の奥には何があるのでしょうか。私達が見ている景色は、誰が、どう、作り上げてくれているのでしょうか。そんな事を考えます。 二月三日、文豪とアルケミストの舞台の第四弾、捻クレ者ノ独唱は無事に幕を開けました。その公演の、誰よりも近い場所に私はいました。二列目は、今この情勢で、最前と呼ばれる列になります。そこで、すぐそこで、私は舞台を観劇しました。あの規模の劇場の、一番前、なんて、初めてで、どう座っていればいいのかすらわかりませんでした。だか

          楽しかった記憶――文劇4によせて

          文劇3から一年、本屋でお見合いができた話

          部屋に本が増えた。あれだけ減らしていたのに。 本を減らしたのは本棚に収まっていなかった事と、それからお金が欲しかったからだった。今の時勢になる頃、私は一度仕事を辞めていたので、いつ見つかるかわからない仕事の事を考えると少しでも手元にお金を増やしておきたかった。 本を手放して空いた本棚を見て虚しくなったのを憶えている。心を削り落としたような、そんな心地だった。本は小さな頃から――小学生時代から――ずっと貯めていた、私の財産だった。その大半を手放して、ただ本棚の前に座って、残

          文劇3から一年、本屋でお見合いができた話

          文劇3のおかげで太宰に出会った話

          お久しぶりです。 文劇3を観劇してから、二か月もすれば一年経つらしいです。 文アルはドボドボ沼ってまして、沼も増えた事ですし推し(谷佳樹)(一個前のブログ辺り見て貰えると私が何故彼のバースデーイベントに行くに至るかもわかると思います)も増えて楽しいオタクライフをエンジョイしています。 オタクなのですが、それは私の側面です。オタクである傍ら、私はちいさい頃からの夢である小説家、というものに憧れて小説を書き続けています。いい年して何をという感じなのですが全然諦められません。

          文劇3のおかげで太宰に出会った話

          司書歴2週間の新人お司書が文アルのメディアミックスを完走した話

          ※2020年9月29日にこの記事を書こうとしていたらしいです。 メディアミックスを完走したのが29日の事でした。司書歴は現在113日、幣図書館では太宰がレベル31に到達して最強になった辺りです。今日(2021年1月8日)芥川先生をお正月のお年玉に貰いました。ゆるゆると業務を進めております。文豪にお年玉無限に配りたい。 さてメディアミックスの話です。 文劇3の配信があった日に、そういえば5話からアニメ進めてないな、よし見るか、というノリで見始めました。何故そういう思考回路

          司書歴2週間の新人お司書が文アルのメディアミックスを完走した話

          朔ちゃんが死ぬという情報だけで何も知らない文アルの舞台を観劇したオタクの文劇3振り返り

          ある九月十五日の通勤中、友人とのLINE 私「ていうか朔ちゃん死ぬの?俄然みたい」 友人「朔ちゃん死にます」 私「えーんみる~」 ~七分後~ 私「買ったわ」 この頃ようやく白さんがさとちゃんである事に気が付き運命を感じました。あれから十二日が経ちまして、文劇3は大千穐楽を迎えました。結局三回(二回現地、一回配信)見ました。ダバダバ泣いてたせいか鼻水が止まりません。 * 好きな詩人が萩原朔太郎と中原中也だったので、というか白状しますが「月に吠えらんねえ」のファンでし

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