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want toをhave toにする方法を模索する

近年では大量生産・大量消費を経て環境問題等の観点から、ものの質やそのものがつくられる背景(コンセプト)に価値が見出されれるようになっていると感じる。

だからこそ、何かをつくるためのアイデアが重要なんだと考えていた。

しかし、キングコングの西野さんの話をYouTubeで聞いて確かにそうだと思うことがあった。

それはアイデアにはなんの価値もなく、価値があるのはそのアイデアを形にすることだいう言葉だった。

世の中には同じアイデアを持つ人がたくさんいる。仮にそのアイデアを実践していた人に対して、「自分も同じことを考えていたんだから真似するな」と言われても、それなら自分よりも早く行動しろよという話である。ごもっともである。

でも、できたらいいな・やりたいなと思っていてもなかなかやれない。。。

自分のような締め切りのある宿題があれば前日ギリギリで終わらせる人が、締め切りのない宿題を渡されて、それをやるということがあるだろうか。。。ましてや期日ものなく、具体的な方法もわからないようなアイデアであれば、それは頭の空想でとどまってしまうのは当然のことだろう。

そんなこんなでアイデアを実行するためにはどうすればいいんだろうかと考えていたときに、建築家でもあり起業家でもある谷尻誠さんに質問する機会があった。

谷尻さんもアイデアは価値がなく形にすることに価値があるという考えから、建築の領域に留まらず様々なジャンルで活躍されている方だ。

私は谷尻さんに「アイデアを形にするためのポイントは何なのか」と質問した。

その答えとして、谷尻さんは「want to をhave toにすることだ」とおっしゃた。なるほど、やりたいではなくやらなければないという状況なら確かにアイデアを形にすることができるだろう。

でも、それは結局気持ちの問題なのではと思ったので「それは覚悟をもつということか」と聞いた。でもそれとは違うという話だった。

さらに深掘りすることは時間の都合できず、覚悟とは違うwant to をhave toにするとは何なのかいまいち分からないままになってしまった。。。



ここで突然、90°話が変わってしまうのだが、私は最近ジムに通い始めた。ジムを始めた理由は3つあって、1つ目はお金。引越しして住み始めた賃貸が都市ガスではなくプロパンガスで月のガス代が以前の3ヶ月分と同じ額だった。こんなにお金を取られるのは馬鹿馬鹿しい。それならガスを解約して多少お金がかかったとしてもジムで気持ちよくシャワーを浴びたいと考えた。

2つ目は、健康管理。ほとんど体を動かしていないので、毎日ジムに通うことは体を動かすのに丁度いいと考えた。

最後に、暮らしの実験だ。自分の中で最も大切な時間を中心にそれ以外の時間を削除したり、自動化したり、外部に出すことで、どこまでが豊かな生活を送る限度なのかと、そのバランスを少しずつ調べようと思っている。シャワーをジムで浴びることで外部化し、運動のついでとすることで自動化しみた。

ジム通いを始めてから一ヶ月ほど経ったが、ほとんど毎日通い続けることができている。本当に疲れた時は次の日の朝にいくこともあった。

これがなぜ続けられているかというと、

家のガスを解約しているのでシャワーが浴びられない→

ジムでシャワーを浴びるためにジムに行く→

ジムでは運動しなければならないから運動をする→

寝る前にはジムに行く必要があるので大体決まった時間に行くようになる

といったようにそうせざる得ない状況が勝手に出来てしまったからだ。
もし、毎日ランニングしようと思って走っていても数週間後にはめんどくさいと思ってやめているだろう。シャワーもめんどくさいと思ってついつい夜遅くにサラッと浴びることがあり、寝る時間が遅くなってしまうこともある。

でも、自動化する仕組みをつくってしまえばそれを基準としたライフサイクルができる。ジムに行っている間にご飯を炊くことも、洗濯機を回すことも、お掃除ロボットに部屋の掃除をしてもらうこともできる。


一ヶ月経過して自分にとってシャワーの外部化による自動化は、生活の中に余裕をつくることにつながったと実感している。


ここでふと思う。シャワーを浴びるためにはジムに通わなければならないという状況は、have toではないかと。

行動の自動化には強制力があり、それが谷尻さんのいうhave toに繋がるかもしれない。そしてそれはジムに通うということがセットになっていることから、何か別の行動とリンクさせることで自動化できるのではないかとも思った。

自動化でもう一つやってみたことがある。

ちょっとした試みで、いろんな人に質問して情報を集めることをやっているのだが、その質問がなかなかにトリッキーで、質問すること自体のハードルが高いという問題に直面した。

そこで、会社で日報を書いて共有するという期間があったので、日報を書いていくためにインタビューするという体裁をつくることで会社内でなんとか質問することが出来ている。

これらのことから、want to をhave toにする方法は今のところ自動化するということが一つの要素ではないかと考えた。でも、自動化がアイデアを形にする方法に直結するというのはまだ飛躍している。

こんなことなら納得するまで谷尻さんに聞いておけばよかったと後悔するこの頃である。



追記

もう一つ繋がりそうだと思った言葉がある。
自分が結構好きなBLACK LAGOONというアニメの中で、ジャン=ポール・サルトルという人の言葉を引用したものだ。

「人はサイコロと同じで自分が決めた方向に投げることだけはできる」

結果がどうなるかは決められないけど、自分がどうするかだけは決めることができるという話だ。

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