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東京にいた時、人生は短いと思っていた。

10月6日(日)、キルギス内で国境の町オシュから首都ビシュケクへ16時間かけて移動した際にメモしていたつぶやきまとめ。

移動中に見える景色にいちいち感動しすぎてていとをかし。


◆8:35
乗り場の手前でソーセージドッグ買ってたら、ドライバーさんがビシュケク?ビシュケク?って言いながらわらわら集まってきた。
一番乗りでやってきたおじさんに値段を聞くといきなり1000ソム。事前調査では1500ソムから値切って1200〜1000になるとのことだったのでラッキー!
運転手さんは「よく寝れるぜ?(ジェスチャー)」と一番後ろの席を勧めてくれたけど、「酔うんだよね(ジェスチャー)」と2列目に陣取り。このジェスチャーは今のところ世界中全ドライバーに伝わりますな。(顔の前に両手を出しておえええええってする)
おばあちゃんと子供が一緒の旅だからちょっと安心。

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アルプス一万尺おしえてあそんだ。あやとりしたかったけど紐がなくて、イヤホンのコードでやった(笑)今考えると靴紐があったなと思う。


◆9:08 出発。1〜2時間は待つの覚悟してたんだけど、いいかんじ。

ここから移動中の超メモ。


木の生えていない大地の中で牛や馬だけが黒い点で存在する。

とぎどき、ひと。

電線がない。感激。

やまやまやまやま!谷に木と集落。なんだこれえ!

牧場で働きたいことを思い出した。

色とりどりの羊。白黒茶色だけじゃなくてグラデーション。かわゆ。
なぜ馬を大量に放牧するのか?馬って何に使うの?乗り物としては多すぎる。食用?

馬に乗ってる人もいる!遊牧民ってかんじ!馬乗りたい!

一面の綿花畑きれえ

目に入る情報全てが新鮮でうつくしく心をふるわせる
中央アジアがおしよせてくる

群れからはぐれた牛、 立つ牛、しゃがむ牛、こちらをみている牛、

ぜんぶかわいい

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※残念ながら写真では1ミリも良さが伝わらない。


景色が通り過ぎていくそばから、この感動を忘れたくないと必死にメモを残しているけど、
感情を表す言葉の引き出しが少なく浅く幅もなくかなしい。
大いなる感動ではなく、小さな気づきや面白みに溢れている。
全てが静止画のよう。

記憶に無いはずなのに、どこかでみた景色。なんでだろう。

木の生え方の癖がつよい。
羊が飛び出してきて車が急ブレーキ!
羊飼いの少年が怒られた。

遠くでお母さんが腕を組んで見ている。もう一度怒られちゃうのかな。


◆11:00
みんなでお昼 お腹空かせておいてよかった。
いつ誰とご飯という展開になるか分からないから旅中は極力お腹を空かせておくべきとしばしば感じる。
メニューがロシア語オンリーだ、読めない。写真もない。
ロシア語圏でエリナという名前は相当覚えやすいらしい。イリーナさんになるけど。
20歳かと思ったと言われる。今回の旅の中で言われた最少年齢更新。

公衆トイレくさすぎて食ったもん全部吐くかと思った。


◆11:45 再出発
ホンダの車だよ!と。たしかに!右ハンドルだ!気づかなかった!
日本車は最高だよと。
車内もよくみたら日本語表記だった!
少し走った先でバン内の人たちがざわつきなにか訴えかけてくる。

「あそこに見えるのが日本人の建てた、新しくて美しい橋だよ」と。
航空の勉強をしてる2人(英語ちょっとだけ話せる)が教えてくれた。

道がガタガタ。休息も2〜3時間に1回ずつ。こういう移動の時に生理じゃなくて本当に良かったと思う。

急に携帯電波入ったと思ったら限りなくウズベキスタンの国境付近だった!


お墓にたくさんの星と三日月のモチーフがあってかわいい
柵で囲われている
牛さんが周りにたくさんいた

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東京にいた時、人生は短いと思っていた。

旅に出て、1日、24時間の長さを知った。

毎日知らないことに出会える。

山だって超えられる。国をまたぐことだってできる。

たった1ヶ月の出来事が、半年にも1年にも思える。


人生は長い、

わけではないかもしれない。

けど、必要な時間は十分にあると思った。1年やそこら、寄り道したってどうってことないんだきっと。


冗談抜きで、世界は美しい。


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何故か前日2時間しか寝てないこともあってうつらうつら。

なんだけど、乗客たちが代わる代わる私を起こして見える景色の説明をしてくれる。(笑)

とても長い川。ナルン川。

山の色がたくさん。
緑だけじゃない 灰色、紫、ピンク、茶色、赤、水色、青色、

あまりにもよく景色をみていたからか助手席に乗せてくれた

みんなで「行け、行け(ジェスチャー)」と

感動しては寝て、寝ては起こされ、感動しては寝て。繰り返すこと10時間以上。

ビシュケクについたころにはすっかり夜。ドライバーさんが、ご好意でホテルまで送り届けてくださった。心ばかりのチップを渡して、「ラフマット」

先に降りて行った人たちがみんな「ラフマット」って言ってたから、キルギスでもウズベキスタンと同じく「ラフマット」がお礼の言葉なんだと知った。

ありがとうは魔法の言葉だね。
一番使うからすぐ覚えるし、ありがとうという言葉が難しい国はないのでは。

みんなも中央アジアに行ったら「ラフマット」つかってくださいな。



こんな風に、思ったことを思った時にメモして旅しております。

だから書きたいことはたくさんあるのに、note全然書けてない。

今はすでにカザフスタンにおります。

ではまた。





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