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令和4年度問題!?同意必須化で『PTA』崩壊の危機!?

ヤバイ!ヤバイ!ヤバイ!!
PTA活動で、いま、大きな転換点が訪れています。

時代の要請とは言え、ぼくはとっても危機感をもっています。

PTA活動の現役の方のみならず、OB・OGの皆さんも、ぜひこの問題に注目して、賛否両論、多くの人が話題にしていただけると嬉しいです。


それは、『PTAの任意加入制度』です。

PTAは、法人格をもたない任意団体です。
保護者の参加については、実は義務ではないんです。
半強制的に参加していたのが通例で、個人情報の学校との共有や、PTA会費の引き落としなど、加入同意のないまま進んでいることに問題がありました。

そこで法的に整理すれば『加入の意思確認をする』ということになりますよね。

Q:『PTAに入りますか?』

そう問われたときに、各保護者はどんなリアクションになるでしょう・・・。
ぼく自身の携わっているPTAでも今、この大きな転換点の波が押し寄せています!!

克服しなければならない課題であることは間違いありません。
目の前のこと、将来のことを考えた上で、建設的に考えて、乗り越えていきたいと思います。


(冒頭の写真は、ぼくが撮ったもので、昨年度のコロナ禍運動会で、受付・消毒を保護者達で担当している場面です。)

以前にも、PTAのあり方や諸問題について書いた記事です。
PTAとは?組織体制とは?PTAの意義とは?
是非、こちらもご覧ください。

この記事の中でも紹介してますが、今年度、北九州市門司区の全PTAに対して、PTAのあり方と、家庭教育学級への向かい方について、動画にてぼくが研修させていただいたものです。2倍速で10分間でご覧ください!!



①これまでグレーにやってきた

冒頭の記載のとおり、多くのPTA組織においては、その構成員の加入について、
「もちろん入りますよね」的な、半強制的なスタンスで進んできたと思います。

その中で、活動に尽力される方、少しだけでもと活動する方、特に何もできないという方、否定的な方、、、色々とおられるわけですけど、
一応は、みんながPTAに加入しているという状態ではあったわけです。

「保護者はみんなPTAの一員なんだから、子ども達のために、できる限りで良いので、一緒に頑張りましょう!」
こんな感じがお決まりのフレーズだったと思います。

これからは、入口部分で、加入者・不加入者の選択があるという格好になります。

色々検討されたようですが、やはり、
「PTAに加入しますか?」
選択式なのか、署名同意式なのか、手法は各PTAに任されていますが、
『明確に同意をとる』ということが必要となります。


②心配・・・PTAに加入しない家庭

・PTAに入らなくて良いんですか?
・活動の負担が無くなるんですか?
・会費払わなくても良いんですか?

PTAに入らなくて良いということは、これらの質問には「その通りです」と答えるしかありません。

この記事をご覧の方には、PTA活動にて、様々な体験を得てこられた方もいらっしゃるでしょうし、嫌々ながら活動を強いられて良い思い出が無いという方もいらっしゃると思います。
加入の可否を問われることとなる保護者には良いイメージを持っていない人も多いと思います。

この質問が問われたときに、どう返答があるのでしょうか・・
心配です。

ぼくの肌感覚として、
隣りの人が、加入してなくて何ら問題なければ、ウチも辞めると芋づる式に脱会が増えるでしょう。
「子どものためだし、一応・・・」と考えているご家庭でも、
加入率5割を切ったら、一気に落下すると想像します。

また、より一層の、少数派の頑張る保護者と、傍観する保護者のような二極化が進むことは避けたいですね。


ぼくは、様々な地域で外部支援として、地域コミュニティの育みに関する活動をしていますが、
町内会の未加入問題もまさにこれと同じ構図です。
現在、北九州市においては、熱意ある町内会活動者のおかげで何とか持ちこたえています。
北九州市では、子ども会がしっかり存続しているのはごく一部だけです。
多くの地域は、子ども会の消滅が一気に進んでしまいました。子ども会の消滅とともに、保護者の若い世代の地域参画の機会が減り、地域コミュニティの希薄化に繋がってしまっています。
保護者世代が10年、20年、30年後の地域活動の担い手となっていきます。
PTA活動は、実は地域コミュニティと連動しています。


③『大変だったけど良かった』

ぼくは、NPOとして、『協働』の関係づくりの支援をしています。

多くのPTAを外から見て、関わってきました。
こうしたPTA活動などにおいて、ひとことで言うと、
一番の成果があったコメントはこれです。
『大変だったけど、参加して良かった』

例を以下に示します。

半ば強制的に、引きずりこまれて、嫌々ながら、「子どものためだから」と自分を説得して、しぶしぶ活動した。
参加してみると、保護者どうしの繋がりもできたし、子ども達の笑顔に繋がった。
食わず嫌いのようなもので、そのゴールの達成感を知らずに、イメージだけで苦手意識があった。
大変で、めんどくさかったけど、良い思い出だし、人の繋がりも多くできたので、振り返って考えてみると、とても良かった。

PTA活動のある種の醍醐味は、こんな感じだと思います。

もちろん、運営が上手くいかずにイヤな思い出しかないというところもあるかもしれませんが・・・

こうした『協働』による成果や、
同じまちに住み、同年代の子どもをもつ保護者として、共通する境遇の中、「子ども達のために」と同じ目的・目標をもって、取組むことは、とても素敵なことだと思います。

ぼくも、子どものおかげで、多くの知り合い、友達ができています。


④選べること、選ばれること

端的に言えば、PTAに入っても入らなくても良いとなりますと、
各家庭において、それが『選べる』ということになります。

各保護者が、「PTAとは何たるか」、それを考え、自分の意思をもって選択できる時代ということです。

PTA役員の運営側だけでなく、
各家庭・各保護者において、そうした視点や考えがより必要になるということです。

ぜひ、この記事をご覧の方は、賛否両論を巻き起こすきっかけを作ってほしいと思います。
もちろん、賛も否もあって良いし、それを議論するところから始まるものと思います。


また、一方で、PTA役員などの運営側(上記③のような蜜の味を知っている人達)においては、
『加入を選択される』PTA組織となりたいです。

活動の充実、有効性、会費の使い方、組織体制、議論や合意形成の在り方、、、、


今に始まった問題ではないのですが、
今、目の前の課題となっている『任意加入問題』

PTAに入る? or 入らない?


そう『問う側』でのPTA運営の質の向上の機会に。

そう『問われる側』の興味関心の向上になればと思います。


繰り返しになりますが、現役の方、卒業された方、これから入るかもしれない方、
賛否両論を巻き起こすお力添えをしていただけたら嬉しいです。

また、ご経験やアドバイスなどもいただけたら嬉しいです。

どうぞよろしくお願いいたします。


冒頭でも紹介しましたが、もう一度リンクを貼っておきますね。



今日もご覧いただきありがとうございました。
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