目指せ!『認定NPO法人』~寄付・応援して税金控除に!
年末調整の季節ですね。
保険料控除や、住宅ローン控除などの、書類集め・様式記載・提出をされている頃ではないでしょうか?
これは所得に対して、保険料や住宅ローンを支払っている人の所得を控除して、相対的な納税額を減額するというものですよね。
では、『寄付金控除』というものをご存知でしょうか?
所得税・住民税・法人税など、国民の義務として税金を納めますが、
特定の団体への『寄付』をすると税金が減税されることになります。
例えば、「ふるさと納税」は、税収入を応援したい自治体を選んで納めることができますよね。それと似たような仕組みです。
簡単に、あえて激しい表現をすると、
「どんな風に使われるか分からない税金を納めるよりも、想いが近い団体に寄付した方が良い」っていうことです。
ただし、世の中そんなに甘くなくって、納税額の全額がそうできるわけではなく、寄付した金額の4割ぐらいが税控除となります。
(金額の算定にはいくつかあり、一概に言えませんが)
NPO法人を運営している僕でさえ、あまり分かっていない『認定NPO法人』制度について少しだけご紹介したいと思います。
冒頭の図は、「寄付ナビ」に掲載されているものを使用させていただきました。掲載内容も分かりやすいので、詳細を知りたい方は、こちらもご覧ください!
①NPO⇒NPO法人⇒認定NPO法人
そもそも、NPOは『Non-Profit Organization』のことで、『非営利組織』のことです。
営利活動をしない、つまり利益を求める商売をしない団体ということです。
「NPO」と「NPO法人」は、法人格を有しているかいないかの違いなのですが、法人格を得るには、一定の申請や審査があります。
いわゆる任意団体である『NPO』から『NPO法人』になることは、ステップアップです!
僕の活動している団体(好きっちゃ北九州)も、
平成20年度に結成し、9年後の平成29年度にNPO法人にステップアップしました!
なので団体名も、
「好きっちゃ北九州」から
「NPO法人好きっちゃ北九州」になりました。
以前書いた記事に、法人格のことやNPOのお金の流れ、NPOの意義や目標なども記載していますので、ぜひご覧ください!
そこで、更なるステップアップがあります!
NPO法人の次のステップアップは、
『認定NPO法人』になることです!!!!
『認定』が付くだけあって、それはそれは特別なスペシャルなNPO法人になるということです。
大きなメリットとして、冒頭に書いたような税制優遇があります。
②NPO法人の収入源って?
よくご質問される内容で、
「NPO法人の財源って何なんですか?」
「NPO法人になったら役所からお金がもらえるんですか?」
と聞かれます。
答えは・・・
とんでもない!!
誰も何もくれませんよ!!!(笑)
財源なんて何にもないです。
あるのは、メンバーの想いだけです。
(それが一番貴重な資源なんですけどねッ)
現在、ウチの団体の場合では、各種講座の謝礼金収入が主な財源で、諸々の活動に消えていくという運営です。
(NPO法人はその特性上、会計状況が全部公表されています。検索するとすぐに分かりますので、堂々と載せておきます!(笑))
https://www.nvc.pref.fukuoka.lg.jp/k_cities/profile/3859
他にも、達成したいテーマが明確なときには、「助成金」や「補助金」をいただくために企画書を書いて、チャレンジしていきます。
大手の会社さんなどは、社会貢献も含めてこうした助成金・補助金を出してくれています。結構いっぱいあるんですよ。
もちろん、行政や公益財団法人からのものも多いです。
そしてそして、大切な財源として忘れてはならないのが、
『会費収入』と『寄付金』です。
会費収入は、その名のとおり、僕たちメンバーが自分たちの活動のために団体に納めるものです。
多くのNPO法人は、会費収入のみで運用しているのがほとんどのようです。
NPO法人はその団体特性から、社会貢献活動が多いのですが、なかなか財源確保が難しいです。
そうした想いある活動をしている団体に対して『寄付』をしていただき、
活動財源にするというのが、NPO法人のベーシックなカタチになります。
自分の、自分たちの向かう目標に対して、
「マンパワー」の支援、
「モノ」での支援、
「時間」の支援、
『寄付金』としての支援がある。
ということですね。
③認定NPO法人になると・・・
認定NPO法人になると、こうした『寄付』がより一層いただきやすくなる、ということですね。
何故かというと、『寄付金控除』ができるようになるからです。
全額という訳にはいきませんが、簡単に言うと、納税額の一部で寄付をするということを選択できるということですね。
もちろん個人でもできますし、
会社(法人)であれば、損金扱いにできることになります。
なので税金を多く納められているような会社さんでは、社会貢献を含めての認定NPO法人に寄付をされているケースも多くあるようです。
もし、もしですよ?
ウチの団体が認定NPO法人になったなら、
『北九州での地域愛の育みを!!』というテーマに対して、
よし!頑張れ!と、東京にいる北九州出身の方から寄付をいただくようなこともできるかもしれませんし、
北九州の会社さんが、地元の子ども達やまちづくりに還元されるなら是非!と寄付をいただけるかもしれません。
こういうことがしやすくなる、ということですね。
④認定NPO法人になるには?
調べてみると全国には約5万のNPO法人があるそうです。
そのうち、『認定NPO法人』は約1,200団体。
全体の約2.4%ほどですね・・・。
北九州市に拠点のあるNPO法人は約300ぐらいですが、
そのうち『認定NPO法人』は4団体のみです。
つまり、前述のとおりの優遇措置もありますから、何でもOKという訳ではないんですね。世の中厳しいですね~。。
NPO法人として、公共性、公益性があるかというのも審査の項目になります。
当然にして、会計の透明性や公開度についても問われます。
最も難関なのが、
『実際に多くの人に応援されているか?』
という審査基準です。
多くの人からの寄付金が収入のどれぐらいの割合か、などもありますが、
具体的な数字の基準として、
『3,000円以上の寄付金が100人以上』
というものがあります。
流行りの(多くの)クラウドファンディングや、(多くの)ふるさと納税のような、『見返りの品』は無しとされています。
あっても良いのですが、1,000円相当をお返しするなら4,000円の寄付をいただかないといけないということになります。
(※クラウドファンディングでも、お返しの物は無しというのもありますので、語弊ないように書いておきますね。)
まぁ、平たく言えば、3,000円の寄付という純粋な応援をしてくれる人が100人以上いるか、ということですね。
もっと言えば、理事メンバーの同一家計の家族などもカウントされないとなっています!(そこまでチェックする!?(笑))
ここまでの団体になるというのは、
『活動の中身』は当然のことながら
『広報・情報発信』は基本として
『寄付者・支援者とのコミュニケーション』が何よりも重要になります。
普段から密接に連絡を取り合うということだけでなく、
しっかり活動して、成果としてお返しできているか、というコミュニケーションが大切になります。
逆に、寄付だけもらって全然活動してないやん、っていう状態は絶対にNGですよね。
ちょっと今の僕たちでは力不足です。なかなか大変ですよね。
それとやっぱり、それだけのメンバーがいないと、活動にしろ、広報にしろ、支援者とのコミュニケーションにしろ、達成できないものです。
ほら、やっぱり根本は
『人』が大事な資源です。
『想い』が大事な資源です。
まだまだ少数ではありますが、現在の好きっちゃメンバーには感謝してもしきれません。
ご覧の皆さまには、ほんの少しだけでも
認定NPO法人の制度や
頑張っているNPO・NPO法人に目を向けていただけたら良いなと思っています。
ありがとうございました。
好きっちゃのことを書いた記事も少しだけ貼っておきますね。