家庭教育学級リーダー研修会~各学校PTAの実情を知る・・・
昨日、小倉南区で開催された『家庭教育学級リーダー研修会』に、中学校のPTA役員として参加してきました。
午前・午後の2回に分かれて開催されており、区内の半分の地域の皆さまとご一緒しました。
家庭教育学級とは、保護者たちの学びの場であり、各種の講座などが実施されています。
人権に関するものを2回含めて、各学校で4回以上の講座の実施が目標となっています。
北九州市は特殊な方式をとっており、
各小学校区ごとに設置されている『市民センター』(全国的に言えば公設公民館のような施設)が、家庭教育学級を主導するようになっています。
とは言え、学びの主体は、保護者たちですので、PTAに働きかけがあります。
また、繋がりの母体となるのは、学校であるため、
市民センター・保護者・学校の3者の連携が不可欠です。
さらに、複数の小学校区に中学校があるため、
市民センターによっては、小学校と中学校の2つを担当するという方式もあります。
そのため、持ち回りでの開催や、合同開催などで、負担経験を図るように工夫されていたりもします。
この日の研修会の参加者は、
主導する存在である『市民センター』、
ぼくたちのような『保護者』、
校長先生や、市立幼稚園の園長先生も、参加されてました。
市民センター⇒全員
保護者⇒半分ぐらい?
先生⇒ごくごく一部
というような感じでした。
この人数割合からも、それぞれの思い入れの違いが透けて見えますね。
なんとも光栄なことに、
一年間の家庭教育学級の状況をふり返るこの研修会において、
ぼくの実施した事例が紹介されました!!
(代表2事例のうちの1つだったので、誇らしげ。)
中学校の役員として参加したのに、小学校の事例を(笑)ぼくから紹介させていただきました。
そのときの話はコレです。
保護者「家庭教育学級って、何をして良いか分からない」
市民センター「保護者が興味ありそうなネタを設定したいんだけど・・・」
というような感じです。
ぼくの持論としては、家庭教育学級は、『何を学びたいか産み出すとき』が一番重要であり、貴重な場面です。
保護者どうしが、
「そうそう!それ困ってるよね!」とか
「そうそう!それは是非詳しく知りたいよね!」というような
学びの種を産み出し、共感し合って、ともに学び合うことが、家庭教育学級の醍醐味です。
そこで、ぼくが行った手法を評価していただきました。
いきなり、「何を学びたいか、話し合ってください」なんて言われても、どこから話して良いか分かりませんよね。
そこで、グループになってもらい、以下のシートを机の真ん中において、
「あぁ、こんなことあるある」
「そうそう、これさぁ~」なんて、会話が広がるものです。
つまり、『学び合い』の家庭教育学級における、スタートを切りやすくするツールを作った、という感じです。
どうぞ、多くの地域でご活用ください。
テキトーにパワポで作りましたから、状況に応じて加工可能です。もとデータごと提供しますので、必要な際はメッセージください!
で!!
それぞれの地域の、市民センター館長さん、保護者さんと、家庭教育学級の実情や現状について話し合いを行いました。
ここからが本題です。
ぼくの事例紹介は、ある意味、失敗でした。
家庭教育学級の課題は、もっと手前にありました。
その実情を知りました。
学びの種を見つけるために話し合うとか、
それ以前の問題です。
つまり、
保護者が集まらない。
PTA組織が、どこもかしこも崩壊しているもんだから、
『家庭教育学級の担当者がいない』
『PTAは、役員が決まっているだけ』
『PTAがそもそも無くなりつつある』
ということだそうです。
市民センターから、PTA会長さんや、家庭教育学級の担当者に声をかけても、打合せすらできない実情です。
もっとヒドイ地域においては、
PTA側の連絡先さえ分からない、という実情もあるようです。
家庭教育学級の企画を検討していく、土俵にさえ上がらないということですね。
2カ年続けて、門司区での家庭教育学級リーダー研修を担当させていただきましたが、
率直に言って、『申し訳なかった』と思いました。
【今年度の門司区での研修】
【昨年度の門司区での研修ムービー】
ぼく自身は、ウチの学校の状況を見ていますから、これが一般的かと思っていました。
良いPTAもあれば、切実なPTAもあることを目の当たりにしました。
家庭教育学級どうのこうのを研修するより、
PTA組織そのものへの支援が急務です。
これは大変な問題だ・・・・。
このコロナ禍で、
PTA活動がままならないなか、
2年以内に決着をつけろと『同意確認問題』を、こんな時に被せてきた北九州市教育委員会、北九州市PTA協議会を恨みます。
もっとやり方があったんじゃないかなと思います。
もう、走り出してしまったものは仕方ないです。
覆水盆に返らず。
二度と、もとには戻らないでしょう。
PTAのありようについて、
もっともっと考えていかないといけないなぁと思いました。
ぼくたちのNPO活動は、各地域での、そのまちの活性化に向けて外から入り込んで支援するものです。
PTA活動にも、もっと働きかけを考えていきたいと思いました。
今後のPTAや家庭教育学級のありようについて、
ぼくなりの持論としては、
更なる北九州市方式を目指し、
PTAは、PTCAに変化させるべきです。
C:地域も加えると良いと思います。
また、
家庭教育学級は、
地域教育学級へと変化させるべきです。
学校がサービス業化してしまっていくなかで、
保護者どうしの繋がりや学び合いのありようは、学校教育の中には一切ありません。
むしろ、地域課題です。
地域での繋がり。
PTAも地域の中の組織として機能していくと、『地域教育』がますます進んでいくものと思います。
何よりも、
このまちで育まれていく子ども達のための、組織・活動であってほしいと願うばかりです。
今日もご覧いただきありがとうございます。
<1年前の”今日”の記事★>
おぉ、こんな記事書いたっけ?
時間は密度だ、
時間は5次元目だ、
というようなことも書いてきましたが、読み返してみよう。
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