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【山道と頂上と山が僕に教えてくれたこと】

2024年もどうぞ宜しくお願いします🙇

一応曲をかける人なので、この経験を曲にしようかと思いましたが伝えたいことが多すぎて一曲に集約するのは難しいなーと。
なので、文章のみで表現しようと思い書いています。もはや作品です。

12/29の夜から1/2の夜まで、1人で年末年始を過ごしました。
結婚してからこんな年末年始を過ごしたのは初めてです。

本当は家族総勢11人(義父・義母・義姉家族・うち)で北海道に旅行に行く予定でした。ですが色々と積み重なって僕が怒ってしまい、結果僕以外が北海道旅行に行きました。

この旅行を結構楽しみにしていたんですが、普通の精神ではない状態で行ったらめちゃくちゃ気を遣わせてしまうだろうと思い、何日か前に行かない選択をとりました。

お金を払ってもらいながら行かないというのは道理から外れてると思いますが、機嫌良く過ごせる自信もなく、行って不機嫌な奴がいる方がせっかく楽しい旅行の空気を乱すことになるかもしれないので。とは言え行くべきだろうという意見もあるかもしれませんが。。
家族が旅行に行く手前にも色々思うことがあって人生で1番怒ってました。

それで30日の仕事が終わったら3日の仕事でやらなきゃいけない告知まではスマホの電源切って誰とも連絡も取らず、なんの情報も入れることなく過ごそうと決めました。

恐らく中学生の時ぐらいに持ったピッチ(死語😆)からこんなに長く電源を切ったことはなかったと思います。すごく新鮮でした。

持ってたらなんやかんやで見てしまうし、見るとたくさんの情報が入ってくるんで、それがないってめちゃくちゃ快適やし、シンプルにしんどくないなーって。

快適なものの食欲はわかなかったのであまり何も食べず、スマホに入ってるクレジットカードに残額があったので映画を観に行ったり、理由もなく外に出て昔よく行ってた景色の良い場所へドライブして帰ってきてを繰り返してました。

途中で「何をやってるんだ」と思い、こんな機会もなかなかないから意味のある時間を過ごそうと気持ちを切り替えて、1/2にふと思い立って生駒山を登ってみようととりあえず枚岡公園まで車で行きました。時計もスマホも持ってません。
頼りは太陽。のみ😆

数日あまり食べてなかったので体力が心配でしたが、「まぁ飲み物ありゃなんとかなるでしょ!」と思い周辺で自販機を探したが見つからず。
結局そのまま山上目指して登り始めました。

生駒山上に歩いて登るとか恐らく小学生以来?
小学生の時は毎年行事か何かで登っていた記憶はある。
でも25年以上前の話で山上の行き方なんて覚えてるはずもなく、とにかく目の前にある山道をひたすら登っていきました。

この山登りは結果とても意味のあるものになりました。
山登りは沢山の「気づき」を僕にくれました。
本題はここからです。

登り始めてちょっとした所にすごく景色が良い場所があって。山上まで登り切って帰りはここで夕陽を見て帰ろう!と目標を決めて。
結局この場所とは違う場所で知らない誰かと夕陽を見ることになりました(とても良い結末あり)

登ってる途中ひたすら前向いて進んでたらよくつまずいたんですよね。
山道は僕に「一生懸命進むのも良いけど、地に足つけて足元見なきゃ転ぶよ・怪我するよ」って教えてくれました。

やっぱり上の方まで行くと人とすれ違うこと自体少なくて、山登りのマナーも何も知らないけど出会ったら挨拶してお互い道を譲って。
日頃沢山の人とすれ違うのが当たり前の場所ではこういう気持ちにならんよなー。
年齢関係なくいろんな人とたまにすれ違う度に、追い越したり追い越される度に挨拶をしました。
山道は僕に「思い遣りを持つことや挨拶をすることはとても大事だよ」って教えてくれました。

たまに「今ここです!」みたいな小さい地図があったんやけどそれ見てもぶっちゃけどこかもわからんし、あと◯◯キロって書いてるけど全然見当もつかんくて。ホンマに辿り着けるんかなーと半信半疑で進み続けました。
山道は僕に「行き先は決まっていてもその道が合っているかどうかもわからない時もあるよね」て教えてくれました。

上の方まで行くと何回か分かれ道があって。山上を目指してるんやけどいくつかゴールがあるらしく、どこに行ったら正解なんかよくわからんし、少し立ち止まって選んでまた進んで。
山道は僕に「人生でもこんな瞬間は沢山ある。今ももちろんそうでしょ。正解はわからないけど直感を信じて真っ直ぐ進んでいこう」と教えてくれた気がしました。

途中なかなかの坂&足元が良くなくて、結構辛くて息切れして膝抱えて止まったこともあって。でも絶対に登り切るぞ!とまたすぐスタートして。
山道は僕に「体力的にも精神的にも大変な時はある。でもそこまでなっても一度ゴールを決めたなら進み続けたいよね」て言い聞かせてくれた気がしました。

ほんでそんな辛い場所を恐らく80代ぐらいの人が登ってるのをみてなかなかの衝撃で。
きっとずっと登り続けてるんやろうなーって。じゃないとあんな坂普通に登られへんやろうし。
山は僕に「年を重ねても継続したり挑戦することはとても大事なことだよ」と教えてくれました。

上に登るにつれて何回か空気が変わるポイントがあって。そこの澄んだ空気、太陽の光、鳥のさえずり、虫の声を目を瞑って聴いてると自分が今抱え込んでる悩みとかそんなんがスーッとどうでもよく感じたりしました。
色々と考えながら登っていましたがものすごく心が澄みました。
山は僕に「自然の癒しはとても尊い。人生に疲れた時はたまに来たら良いよ」て教えてくれた気がしました。

なんだかんだで迷いながらも登り切って生駒山上に辿り着き、喉カラッカラの状態で飲んだ水がホンマに最高すぎました。220円しました。
さすが地上よりも価値が高い。
ここに来て山は僕にビジネスを教えてくれました(笑)

ちょっと意外やったのが山上で見た景色がさほど感動的ではなかったことです。
なんかいろんなものが小さすぎてあんまり自分が普段過ごしてる日常感を感じることができなかった。
山は僕に「頂上で見える景色よりもその道中に起こったことや経験に君は重きを置いてるのかもね」と教えてくれました。

でも頂上は良い意味で捉えると全てのものが無機質で何も起こってないように見える。
こういう景色を見ると自分の悩みとかそんなんはほんの小さなことなんやろなーと思いました。
山は僕に「遠くから見ると君の悩みなんて誰も気づかない。気づけない。だから気にすることはない」と教えてくれました。

そして個人的にとても面白かったのが山上遊園地の恐らくゴーカート?の「GOAL」て書いているくぐる場所があって、「よっしゃようやくゴールや!」て思って通り過ぎて振り返ると、その裏面には「START」って書いてて。
ゴールを過ぎればまたこっからスタートってことなんかーとか勝手に面白みを感じてみたり。
山の頂上は僕に「ゴールと共に新しいスタートがやってくるからまだまだ進んでいこう」と教えてくれました。

ちょっとだけゆっくり山上を歩きながら降り始めるとよく人とすれ違って。
みんな登り切った安堵があったりするのか挨拶すると笑顔で挨拶を返してくれたりしてなんかすげえ良い世界線やなーって。
みんな達成感からくる喜びなのか爽やかな顔してる人が多かった。
山の頂上は「ゴールまでやり切った人はとても輝いて見えるんだよ」と教えてくれました。

ゆっくり下ってると「あれ?こんな道通ったっけな?」て場所が沢山あって。
覚えもない休憩場所や、細長い竹がたくさん生えている場所、絶対身体に良くなさそうなキノコが生えている場所。
山の帰り道は僕に「夢に向かって一生懸命真っ直ぐに走ってたら周りの景色を見落としがちだから見落とさないように走ろうね」と教えてくれました。

帰り道15時半ごろの西陽を感じながら、鳥のさえずり、虫の声、澄んだ空気を耳で聞いて身体で感じてる瞬間は改めてホンマに最高でした。
行きしなに感じた感覚とはまた違いました。
道中の喜び、帰り際の喜び。
また違うもんがあるよなーとか。
山の帰り道は僕に「夢を達成させてからまたスタートした時に感じる何かを最高だと思う時はあるよ」と教えてくれました。

行きしなはとにかくスピード上げて登ってたけど、ゆっくり自然を感じながら下りました。
今どこら辺なのかもわからんまま進んでると猛スピードで下っていく人がいて。
あのスピードで下れるんは相当トレーニングしてるんやろなーとか思いながら。
ここでまた山の帰り道は僕に「いきなり無理するとおもいっきり怪我する。だから継続してちょっとずつ積み重ねることで体力や瞬発力は上がるよ」て教えてくれました。

だいぶ進んだ所にまた行きしなに気づかなかった展望台的なところを見つけて立ち寄ってみると猛スピードで降っていった人がいました。

普段人見知りやから決して他人に話しかけることはないんやけど、なんとなく「景色最高ですねー」と話しかけるとめちゃくちゃ気さくな方でした。

ちなみに大阪市内から20キロチャリで石切まで来て、山上まで登って降ってまたチャリで帰るという強者でした(笑)

色々話を聞かせてくれたんだけれども、その方は昔プロ野球選手を目指してて米子東高校?で甲子園でも結構活躍したりしていたそうで。
代表?かなんかの同期で巨人の新監督・阿部慎之助ともプレイしていたらしく、やはり上には上がいると痛感したそうです。
大学で野球もしていたがドラフト候補にはあがらず就職して、今はスポーツ関係のお仕事で営業をしながらずっとトレーニングし続けてるらしい。

「大人になるとなんだかんだ言い訳作って挑戦しなくなっちゃうもんですよねー。だから山登り結構良いんですよ」「継続するってホンマに大事なことですよね」「山登りする人って良い人が多いんですよ」て言ってて。
どれもめちゃくちゃ共感できました。

見ず知らずの人と仕事の話とか「やっぱり最終的には人ですよねー」とか話しながら。
こういう出会いもめちゃくちゃ素敵やなって。
山の帰り道は僕に「思いがけない出会いから学べることはたくさんあるよ」て教えてくれました。

ほんでいろいろ話してると夕焼けの時刻。
間違いなく僕が観てきた夕焼け史上一位でした。
ここで初めて知れたのは夕焼けは落ちるのがめちゃくちゃあっという間だということ。

「こんなに早く落ちるんですねー」と2人で言いながら。
めちゃくちゃ良い瞬間ってきっとこの夕陽のように一瞬なんだろうなーとか。
初めて出会った人と見た夕陽は格別でした。
山は僕に「最高の瞬間は一瞬かもしれない。その瞬間誰と過ごすかも大事な要素なんだよ」て教えてくれました。

夕陽が沈んでから2人で途中まで降って僕が車を停めてる所でお別れ。
結局お名前をお互い聞くことはなかったけれど、色々話をしてる時に僕が石切でMiKAN屋という八百屋をやってる情報は知ってくれたので、「また寄らせてもらいます」って言って去っていきました。またいつか会えることを楽しみにしてます。

出会いは一期一会。
山が僕に教えてくれました。

まだ書ききれんぐらいいろいろ感じたけど、年始に1人で山登ってよかったなと思ったし、きっとこっからの1年にめちゃくちゃ活かされるであろう経験をしました。

生駒山ありがとうございました。
生駒山から帰ってきてお風呂入ってコンビニにヨーグルト買いに行って帰ってきたら家族が帰ってきました。
僕は「ごめんなさいとありがとうはちゃんと言い合える家族になろう」と話しました。
この山登りはとても大事なことととてもシンプルなことを伝えてくれたんだろうな。

皆様今年もどうぞ大坪家を宜しくお願いします。

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