ダイバーシティ&インクルージョンを推進するコクーが"〇〇女子"というサービス名をあえて使っている理由
皆さん、こんにちは。コクーの入江です。
最近ありがたいことに弊社のサービス名を聞いたことあると言っていただける機会が多くて嬉しく思ってます。同時に「女子ってサービス名は大丈夫なの?」と聞かれることも稀にあるので、私たちがどんな想いを持ってこのサービス名でやっているのかをお話ししたいと思います。
"〇〇女子"が生まれた背景
私たちコクーは、「人財×デジタル」を通じて日本の労働需給ギャップを埋めて日本を元気にしようとしている会社です。その中で、「EXCEL女子」「インフラ女子」「デジマ女子」「RPA女子」「BI女子」「AI女子」などのサービスを展開しており、全社員705名の内82%が女性(※2024年4月時点)です。
ただ、最初から"〇〇女子"のサービスをやろうとして起業したわけではなく、社会の潮流や様々な実体験から自然の流れで今に至ったというのが実態です。
きっかけはEXCEL女子
高度成長期の日本と失われた30年の今
その後、2015年8月に「女性活躍推進法」が成立。厚労省のHPには「国や自治体や企業に対して女性の活躍推進に向けた取り組みを義務付けることで、女性がより活躍できる環境の整備を目指すもの」とありますが、本質的な目的は女性の優遇だけではなく、社会が抱える男女間の不平等を改善することだと考えています。
ではなぜ、このような不平等な社会になってしまったのか?
日本は戦後30年にわたり、経済成長率の平均が10%前後の高い水準で成長をし続けました。(現在は約1%程度)
その成長を支えたのが「終身雇用」「年功序列」「企業内労働組合」という三種の神器です。給与も年々階段で上がっていきながら雇用も守るという仕組みができ、生活の保障を国が約束したので、「男性が働き、女性が家庭を守る」という社会が当たり前になり、各家庭は、安心して子供を産み育てられたことでベビーブームとなりました。それらがあったからこそ、日本は戦後の焼け野原から、メードインジャパンブランドの製造業を中心とした世界第二位の経済大国になれたのです。
一方でその代償が、この男女間の不平等社会です。それを取り戻そうとして、政府は男女雇用機会均等法や女性活躍推進法などを作ってきました。とはいっても今までそれで成長してきたんだからと、新しい価値観をなかなか受け入れられない国民や企業が蔓延し、失われた30年がなんとなく過ぎていったのだと感じています。ただ、もういよいよ待ったなしで、超少子高齢化社会へ突入し、さらにVUCA時代の先行き不透明の中では、今までのやり方や考え方では通用しなくなり、安倍政権から岸田政権に至るまで、より本気を出してきているフェーズなのだと認識しています。
平等な社会を”本気で”つくるためには
その中で、いま私たちがやるべきことは何か?それは、
平等な社会をつくるために
不平等な取り組みが必要。
ということだと考えています。そのファーストステップとして、女性のデジタル人財の輩出に取り組んでいるというのが、今の私たちです。本気でそれを実現しようとしたら、わかりやすさだったりインパクトを出すことも必要だと考えました。
故に傍からみたら「世間ではダイバーシティと言っているのに、女性にフォーカスをしているのは時代に合ってないんじゃない?」と見えるかもしれません。ただ、私たち実業家は行動によって実態を作ってナンボの世界で勝負しているので、そのくらいのエッジを立たせてやらないと、この待ったなしの状況や、人々の意識や行動が本気で変わることなど無いと、経験を持って切に感じています。
私たちは「デジタルの力でダイバーシティ&インクルージョンがあたりまえの社会をつくる」というパーパスを掲げています。
つまり、"〇〇女子"を目的として事業を行っているわけではありません。女性も男性も若手もシニアも、外国人も障がい者もLGBTQも、全ての属性の人たちがデジタルの力を身に付けて、様々なライフステージや様々な場所で、イキイキと働くことの架け橋になれたら、労働需給ギャップを埋めることに貢献し、日本を元気にできると信じています。この目的のファーストステップで取り組んでいるのが「女性活躍推進」なのです。そして私たちのようなまだまだ無名のベンチャーが、社会に影響力を持ってインパクトしていくためには、多少エッジの立ったことをしないといけないと思っています。"〇〇女子"という形のサービス名であえてやっているのは、そうした理由があるのです。
なので、改めて声を大にして言いたい。
私たちは、
平等な社会を"本気"でつくろうとしているからこそ、
不平等な取り組みが必要だと信じて行動しているのです。
もちろん不平等な取り組みといっても、法律に準じながらやっていくのは当たり前のことですし、弊社では女性のみならず、男性やシニアや外国人もイキイキ働き活躍しています。障がい者雇用についても積極的に取り組んでおりますし、LGBTQの啓蒙も「SOLA(ソラ)」という活動に力をいれています。
私たちコクーは、全ての属性の人たちがハッピーに働ける社会をつくっていくために、常識にはとらわれない"不常識"をもって、不平等社会への改革に様々な形で取り組んでまいります。
日々頑張ってくれている社員、私たちのサービスを活用いただいているお客さまや投資家の皆さま、全てのステークホルダーに感謝をしつつ、これからも強い意志と希望を持って、一歩づつ進化していきますので、ご理解ならびに応援の程、何卒宜しくお願いします!!
▼コクーのオープン社内報「みえる!コクー」はこちらから。
▼こちらの記事へのご意見、取材依頼・問い合わせ等は下記のフォームから。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?