何で時間があるか、の答えは、たくさんのことを諦めたから
こんにちは、アイルランド在住会計士のつぐみです。
最近グループメンタープログラムに参加していて、違うインダストリーや違うライフステージにいる女性たちと、自分たちのキャリアや生活を話す機会がありました。
その中で話題になったのが、時間管理。
30代〜40代は育児もあり、20代の頃に比べて、キャリアアップや社交など自分のために使うための時間がない。多くの人がやりたいことをやれず、後手に回る生活をしている。
みんな、いつも時間がないとバタバタしてるのだが、直接的に仕事の成果に関わるわけでもないメンタープログラムに参加しているような人たちだけあって、自分のための時間を捻出することに長けていた。
どうやったら、マストの仕事や育児以外の時間を捻出できるのか?
7つの習慣がいう緊急×重要のマトリックスはわかっていても、そもそも緊急タスクを減らさないと生活が成り立たない。みんな、どうしてるの?
色々諦めたから
その答えを話した結果、結局「色々諦めたから」に落ち着いた。だって24時間しかないから。何かやりたいなら、何か諦めるしかない。
諦めたくなるためにいい本がある。
人は、予定を詰め込みすぎだと言う事実をとても上手に説明している。
この本で私が一番驚いたコンセプトが、「時間が目に見えないが故に」、みんな予定を詰め込みすぎだと言う事。
物的空間に置き換えるとわかりやすいが、人は1Kの部屋に巨大なソファーを置いたり、4人家族用の冷蔵庫を置いたりしない。空間が限られているからだ。
しかし、スケジュール管理という目に見えないものとなると、人は途端に予定を詰め込み出す。
キャリアアップを望みながら、家族円満に過ごし、子供の習い事の送迎を行う一方で、友人とのコミニケーションにも時間をかけながら、自分メンテナンスのためにエクササイズやマインドフルネスを行う。
全部やるのは無理だって、なぜ気づけないのだろう。
部屋を快適に保つために、身分不相応な大きなソファは諦めなきゃならない。だから諦めることを決めたい。
難しいのは、諦められることは人によって違うこと。
24時間しかないのはみんな同じだが、優先順位が人それぞれ。だから自分で諦めることを選ぶしかない。それには人が諦めたことを知るのも有用かも。
周りの人によく聞く諦めた時間は以下。
みんなが諦めたこと
専門家になること
一つの分野でプロフェッショナルになるためには時間がかかる。1万時間の法則。
ある程度までスキルを高めると、時間投資に比しスキルアップの速度が落ちる。その段階で、専門を極めるのをやめ他の分野のスキルアップに努めると言っていた人がいた。
完璧な妻となること
結婚前や新婚後は、完璧な妻となるべく旦那さんにも周りの声にも耳を傾けていたが、自分のキャリアアップのために、あと2年は家庭を2番目にさせてほしいとパートナーに頼んだ人がいた。子供を含む。
ディレクターになるまでは仕事中心で行きたいというのが、彼女の優先順位。
自身で優先順位を決め、さらにパートナーにそれをシェアしているのが素敵と思う。
次に、私が諦めた事、やめた事をまとめてみた。タイパにこだわりすぎるのも良くないとは思うけど、まあこれらはやめて良かったことの方が多いかな。もっと諦めたいしやめたい。
私が諦めたこと
テレビ
ゲームオブスローンズという伝説的なドラマがあった時、毎週放映後は同僚たちとその話をしていた。とても楽しかったし、今でも面白いドラマシリーズや映画は続々と放映されているのだと思う。
でも時間がないから諦めた。私はテレビもNetflixもアマプラも見ない。
多くの人が見てるから、話題作りにいいのもわかっているが見てない。だからもう私の近しい友人は誰も私にテレビの話をしないし、複数の人たちでテレビの話題になる時、私は話題に入れない。デメリットもたくさんあるけど、自分がしたいことのために、テレビ見るのは諦めた。
たまに映画を観に行くと、普段映像や音声に免疫ができてないからか、ものすごく圧倒される。
1人でやること
自分のやり方で、全ての仕事や家事を行うのは無理だし非効率。任せることは任せないと、自分のタスクが積み上がるだけだ。
食事は私が作るが、片付けは旦那さんがやる。
掃除は外注してる。
業務委託の仕事の一部も外注してる。
昔、とても多忙な有名人が、自分がもう1人欲しいと言っていたが、それはおこがましいとパートナーに言われていた。他人の手にわたって初めて、自分では気づけない仕組みやプロセスが判明することもある。任せられないのは、他人ができないからではない。自分が未熟だからだ。
目の前の仕事でフルタイム稼働
目の前にある仕事だけするのを諦めた。締切があってやらなければならない仕事を8割程度に押さえ、将来のための勉強、営業、計画立案実行に残りの2割を使うようにした。
つまり仕事に費やす時間のうち20%は将来への投資に使っている。Googleの20%ルール適用。
有名なのでご存知の方も多いでしょうが、Googleの20%ルールは、Googleが社員に対して、通常の業務時間の20%を自分の興味のあるプロジェクトや新しいアイデアに取り組むために使うことを奨励する制度。
このルールの目的は、イノベーションを促進し、社員が情熱を持って取り組めるプロジェクトを追求する機会を提供すること。個人にとっても会社にとっても将来への投資になる。
余談だが、Googleの20%ルールは本業に忙しいGoogle社員たちにとっては、自分の今の仕事を100%でこなしながら、将来への投資20%を行わなければならず、結局合計120%ルールと揶揄されているらしい。複数のGoogle社員から聞いたから、まあ本当なんだろうと思う。
私は120%ではもう働かない(働けない)。タスクをこなしたい気持ちもあるけど、長期的には、自分に対する無理が続かないことがわかってきたからだ。人によってエネルギー量も熱量も違うので、それができる人がいることも知っているが、私は諦めた。
私がやめたこと
以上の諦めたことは、時間があればまたやってもいいかなと思ってることだが、こちらは積極的にやめたこと。時間があっても、多分やらないこと。
お酒
私はそもそもアルコールは弱いが、妊娠を機に完全にやめた。アルコールの何が嫌かって、あまり強くないので、翌日頭も体も重くなることだ。生活に支障が出る。
飲んでる時は楽しいが、翌日自分のパフォーマンスが下がる時間価値と比較すると、私には費用対効果が悪く適切な投資とは言えない。アルコールやめてすこぶる調子がいいし。
また余談だが、先日5年ぶりにアルコール飲んだ。その飲んでいる時間はとても楽しかったし、いい思い出となったが、翌日はやはり体調がすぐれなかった。まああと5年はいらない。
通勤
リモートワークは子育て世代の大きな味方だ。現場に行かなければならない仕事もたくさんあることは承知しているが、可能ならリモートワークしたい。通勤時に出来る活動は限られるし、完全に時間の無駄。
オフィスでの雑談、スモールトークが寂しいし、そこから得られる情報が貴重だったりもするが、何にでも代替はあるので、工夫すればいいと思ってる。
一時期スモールトークグループ運営していたけど、また再開しようかなぁ。
もっと色々諦めたいけど、何を諦め、やめたいか、継続的に考えていきたいです。
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