#98 研究授業は日常の中にある
各学校や教育委員会は
教員の授業力向上の施策の1つとして
研究授業を行っています。
自身の授業を多くの人に見てもらい、フィードバックをもらうこと
これ自体は自分の授業を振り返るための貴重な機会だと言えます。
しかし
研究授業のための授業には何の意味もありません。
授業は児童・生徒のあるものであり、そのリアルは毎回の授業の中にあります。
大勢の教員が一堂に集まることで
授業者や児童・生徒に過度な心理的負担がかかることも想定されます。
そんな状況の中で、彼らの普段の学習を図ることはなかなか難しいでしょう。
また、「研究授業のために」一生懸命指導案を作ることも本末転倒です。
教員は「研究授業のために」授業を組んでいるわけではありません。
また授業を見る側も、ただただ授業を「否定」するだけの人も残念ながらいます。
フィードバックは決して「否定」であってはならないし、そのような人がいるから研究授業を皆やりたくなくなるのです。
ひとりひとりの教員が
様々な教員の日常の授業をごく自然に見にいき、そしてフィードバックする。
研究授業とは
日常の中にあるものなのです。
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