りべるりべる 貴村 甍(たかむらいらか)@毎日投稿406日

りべるりべる【次世代教員養成塾】代表 ※公式HP→【https://www.liber…

りべるりべる 貴村 甍(たかむらいらか)@毎日投稿406日

りべるりべる【次世代教員養成塾】代表 ※公式HP→【https://www.liberliber-edu.com】 元中高一貫校英語教師 / 著書『授業展開の手引き〜「勉強」を「学び」に変えるメソッド』【https://amzn.asia/d/bqp9CRJ

マガジン

  • インターネットラジオ番組「雑談、または教育について」

    雑談または教育について は教育コンサルティングファーム「りべるりべる」代表の貴村 甍(たかむら いらか)とアシスタントのTamaがお送りするインターネットラジオです。「教育は日々の何気ない雑談の中にある」というコンセプトのもと、私たち二人が教育的観点から様々な雑談をしていきます。 プロフィール 貴村 甍(たかむら いらか) 教育コンサルティング『りべるりべる』代表 大学卒業後、中高一貫校の英語科教員として約10年勤務。米国留学を経て、現在は学校に関わる全ての人の支援を目的に活動中。 Tama 米国の大学を卒業後、物流・貿易事務、英語講師、児童福祉施設指導員、通訳・翻訳、文章校正など様々な職を転々。現在はプロコーチとして活動中。

  • りべるりべるチャンネル

    教育コンサルティングファームりべるりべる代表貴村甍のYoutubeチャンネルに関する動画をまとめたマガジンです。

最近の記事

#545 責任の所在はどこにあるのか

 例えば、やりたいことがある。やりたくないことがある。進みたい道がある。進みたくない道がある。  様々な人間があなたにそれぞれの意見を言う。こうした方がいい、ああした方がいい。こうしない方がいい。ああしない方がいい。  でも、他者は、自分の選択や決定に、責任を取ってくれない。結局自分の人生を生きるのは「自分」だけなのだ。  なら自分がやることはシンプル。  事実を集め、それを解釈し、何かを選び、それを正解にする。  他者は自分の人生に責任を負ってくれない。

    • #544 教育の門戸を開くことで、社会基盤とする

       現在私は保護者向けに子育てに関する様々なセミナーを開催させて頂いています。その時、私が必ずする質問に「将来子どもたちにどう生きて欲しいですか?」というものがあります。  そして表現方法は多岐に渉れど、ほぼ全ての回答は  「子どもたちが幸せに生きてほしい」というところに行き着きます。  私たちは誰でも、その寿命を迎える最後の瞬間まで幸せになる為に生きたいと願っています。  私は人が幸せになるために必要なのは、「学び」であり、その学びを担保するために学校が存在すると考え

      • #543 感謝とこれから

         皆さん、こんにちは。  2024年もすでに5ヶ月がたったと思うと驚愕している貴村甍です。 3月に365日連続投稿を達成したものの、そこで何かが劇的に変化するわけでもなく、毎日noteを更新しています。そんなな中、先日インスタグラムを通じて、私のnoteを毎日読んでいますというメッセージをいただきました。  人間の心は難しいもの。誰かに褒められる為に書いているのではないと思いつつも、しかし実際上記のようなメッセージをいただくと、嬉しくなる自分がいる。でも、じゃそういうも

        • #542 筒香嘉智選手のNPB挑戦

           昨日行われたプロ野球の試合で、筒香嘉智選手が横浜DeNAベイスターズに一軍復帰。8回裏に逆転となる3ランホームランを放ち、球場は熱気に包まれました。  筒香選手は2009年にドラフト一位でプロ入り。NPBで活躍後、2020年にメジャーに渡りました。しかしメジャーリーグでは日本ほどの成績を残すことができず、マイナーリーグに降格した時期も決して短くありませんでした。  それでも彼はメジャーにこだわり挑戦をし続けていたように思います。彼がDeNAに復帰するというニュースが流れ

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        • インターネットラジオ番組「雑談、または教育について」
          21本
        • りべるりべるチャンネル
          13本

        記事

          #541 大切な一部であっても決して全部ではない

           新年度を迎えて約1ヶ月。新しい環境に順応し、新しい人と出会う中で、様々なストレスを抱えることもあるでしょう。今日がGW最終日。心身の疲れから、学校に行きたくない児童・生徒が増える時期だと言われています。 『休み明けは要注意!子どもが不登校になる原因は?対応方法をプロが解説【体験談あり】』の中で、中学校で教員を務めたのち、現在はフリースクール「Tao Haus」を運営している信田雄一郎が不登校になる時期や特徴などを細かく分析しつつ、保護者のかたの対応についても言及しています

          #541 大切な一部であっても決して全部ではない

          #540 恐怖が相互理解の障壁となる

           アメリカ大統領であるバイデン氏が先日、「日本は外国人嫌いだ」などと発言したことがニュースになっています。  アメリカの有識者からも同氏の発言に対して批判的な眼差しが向けられているようです。  一方、アメリカ出身でお笑いコンビ・パックンマックンのパックンことパトリック・ハーラン(53)がバイデン大統領の「日本人は外国人嫌い」発言に言及。同氏の発言は誤りだとしつつも、日本在住の外国人の絶対数の少なさを指摘し、米大統領の見解は、その観点で言えば必ずしも間違いではないと述べてい

          #539 不機嫌で人を支配する

          タイトル通り。 先日パートナーとの会話の中で出てきた言葉。 非常に刺さる。 アドラーの本にも出てきた。 そしてまた、多くの人がやっているのではないか。 原因はある。相手のちょっとした言葉、ちょっとした行動。人間誰しもイラっとすることはある。 そして不機嫌になる理由を相手の言動に求める。でもそれは間違っている。不機嫌になる必要は本当はない。今のはちょっと嫌だった。と素直に伝えればそれで済む。 でも不機嫌になるには他に目的がある。それは不機嫌になることで自分の怒りを

          #538 対話のために学び

           『「対話のため」ロシア語学ぶ学生 侵攻前後で動機に「大きな変化」 外大の定員今年も埋まる』という記事を見つけました。    兵庫県にある神戸市外国大学ではロシア学科が人気だそう。以前はロシアの文化・芸術に対する興味を理由に志望する学生が多かったそうだが、ロシアのウクラライナ侵攻を機に、ロシアの視点で侵攻を見てみたいという学生が増えていると言います。同学科の教授である金子百合子氏は「真実を見極める土台は個人にある。それには人間同士の対話が絶対に必要」と述べています。  こ

          #536 大正浪漫と自由主義

           最近、大正時代のファッションに関する知識を入れています。激動の明治時代を経て、国家として徐々に安定の中にいる日本では、様々な思想・文化・芸術が生まれていくその時代は大正ロマンと称されます。  ファッションで言えば、洋装が徐々に日本の日常生活の中に入り込み、和装とのコラボレーションが起こります。それは、今までにないファッションのステージであり、そこには自由の香りがする。  大正ロマンの根源はリベラリズム(自由主義)であり、人は自由であるからこそ、新たな価値基準を生み出すこ

          #535 変わる勇気を持つこと

           今更なのですが、『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』を読んでいます。https://amzn.asia/d/boIT6k0    本書は、2013年に出版。日本におけるアドラー心理学の第一人者(日本アドラー心理学会顧問)で、アドラーの著作も多数翻訳している岸見一郎氏と臨場感あふれるインタビュー原稿を得意とするライターの古賀史健氏の共著となっています。  アルフレッド・アドラー(1870年〜1937)はオーストリアの精神科医、精神分析学者、心理学者。ジークム

          #534 芸人のテレビ離れから考える職場の多様性

           私が中高生時代は空前の漫才ブーム。M-1が国民的行事となっていたころ。2007年のオードリーの敗者復活からの大躍進と、翌年のサンドイッチマンの敗者復活からの大会制覇の衝撃は、今でも私の脳裏に焼きついています。  M-1はテレビ進出への登竜門。M-1をとったコンビは、翌朝の情報番組出演をきっかけにほぼ一年間休みがなくなる。自身が憧れていたテレビに出られる権利と引き換えに、自分の精神を知らずしらずのうちにすり減らしていく。  テレビという媒体が、芸人の憧れであった時代。それ

          #534 芸人のテレビ離れから考える職場の多様性

          #533 『知識をアップデートする』ことは、『時代に合わせる』ことではない

           中国を歴史上初めて統一した秦の始皇帝は、永遠の命を求めて水銀を摂取していたと伝えられています。瀉血(しゃけつ)は、人体の血液を外部に排出させることで症状の改善を求める治療法です。古くは中世〜近代の西欧でさかんに行われていましたが、現代医学的見地から見ると、その効果はほとんどありません。   現代医学が発達するまで、過去の治療法の多くには科学的根拠はなかったと言えます。『世にも危険な医療の世界史』という本の中では、悍ましいほど危険な治療法が描かれています。今の私たちから見れ

          #533 『知識をアップデートする』ことは、『時代に合わせる』ことではない

          #532 好奇心が私たちを人間にする 

           古代ギリシャの哲学者アリストテレスは、人間には生来「知の欲求」があると述べました。  赤ん坊は好奇心の塊です。目の前にある全てのもの・現象が彼らにとっての「初体験」であり、それら一つ一つから様々な学びを得ていきます。 「仕事を続けていれば脳は衰えない」は大誤解…和田秀樹「50代の前頭葉老化を防ぐたった1つの方法」という記事を見つけました。    同氏は記事の中で、脳科学の観点で言えば、老化の正体は脳の前頭葉の機能の低下が原因であるとし、それを防ぐための方法として、初体

          #531 公教育の「ジャイアン」は何だ?

           トー横キッズとは新宿歌舞伎町の複合商業施設「新宿東宝ビルの横」に集まる若者たちのことです。家庭や学校で居場所を見つけられないなどの理由で、交流サイト(SNS)投稿などを通じて都内外から集まります。薬物摂取や性被害、飲酒喫煙など犯罪や非行につながるケースもある。  2021年に当時15歳の少年が路上でホームレスの60代男性に対する暴行動画がSNSで拡散され少年は書類送検されたり、当時交際関係にあったとされる18歳の専門学校生の少年と、14歳の女子中学生が近くの歌舞伎町のホテ

          #530 「子ども」によって分断される社会

           私は独身で子どもはいません。だから、子育ての大変さを「実感」することはいまだにできていません。若手の教員時代に、ある保護者から、「子どももいないあなたに何が分かるの?」と言われたことがあります。それを言われてしまってはもう何も言えず、一人とても悔しい思いをしたことを覚えています。  今となっては、それは自分が親になる(つまり子どもを育てる)ことについてより深く考えるきっかけとなった出来事でした。自分の子どもが欲しいと思っていても、できない人もいるでしょう。自分の子どもを所

          #529 自分の弱さと向き合うこと

          喧嘩するほど仲が良い  という言葉があります。人は年を重ね社会に出て様々な関係性を築く中で、いつしか本質的な意味において「相手と向き合うこと」をやめていく傾向にあるのかもしれません。  私は以前友人に「相手に期待することは間違っている」という言葉をかけられたことがあります。それはある意味では「真」であると私も思います。相手への見返りを求める気持ちは、下手をすれば相手を「利用」する不純な気持ちと繋がりかねない。一方、それは同時に相手への「諦め」であり、解決しなければならな