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#541 大切な一部であっても決して全部ではない

 新年度を迎えて約1ヶ月。新しい環境に順応し、新しい人と出会う中で、様々なストレスを抱えることもあるでしょう。今日がGW最終日。心身の疲れから、学校に行きたくない児童・生徒が増える時期だと言われています。

『休み明けは要注意!子どもが不登校になる原因は?対応方法をプロが解説【体験談あり】』の中で、中学校で教員を務めたのち、現在はフリースクール「Tao Haus」を運営している信田雄一郎が不登校になる時期や特徴などを細かく分析しつつ、保護者のかたの対応についても言及しています。

 お子さまが不登校になった場合、保護者のかたとしては「ずっと家にいて健康を害することはないか」「授業についていけなくなるのでは?」などさまざまな不安があるでしょう。(中略)学習の遅れなどは確かに気になるところですが、基本的にはお子さまが自分からやる気になるのを待つのが一番です。その際に効果的なのは、将来に目を向けさせることです。お子さまが「こんな仕事をやりたい」などと言い出したときに、「だったらどんな勉強が必要か一緒に調べてみよう」などと持ちかけて、少しずつ意識付けをしていきましょう。(中略)お子さま自身がつらいときに、将来のことを話すと負担になる可能性があるため、お子さまの精神状態が回復してきたら、「将来やりたいことをやるために、少しでも勉強はしておいたほうがいいよ」と伝えてみましょう。

 不登校という言葉がよく知られた言葉となり、それ自体が特別なことではなくなりました。現代では多様なフリースクールが存在しますし、一条校に通うことが全てでは決してありません。

 一方、不登校の名前に未だネガティブな印象が人々の中に残っているところもあるでしょう。自分が学校に通えないという事実に対し、悲しい気持ちになることもある。

 だからこそ、学校とは学びの選択肢の1つであることを認識することが大切です。様々なメディアを通じて、私たちは(特に)中高の学校生活を必要以上に特別視する傾向にあります。しかし、私たちの人生は中高の中で完結するわけではありません。それは私たちの大切な一部とはなり得るかもしれないが、しかしそれが全てになることはないのです。


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