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#532 好奇心が私たちを人間にする 

 古代ギリシャの哲学者アリストテレスは、人間には生来「知の欲求」があると述べました。

 赤ん坊は好奇心の塊です。目の前にある全てのもの・現象が彼らにとっての「初体験」であり、それら一つ一つから様々な学びを得ていきます。

「仕事を続けていれば脳は衰えない」は大誤解…和田秀樹「50代の前頭葉老化を防ぐたった1つの方法」という記事を見つけました。
 

 同氏は記事の中で、脳科学の観点で言えば、老化の正体は脳の前頭葉の機能の低下が原因であるとし、それを防ぐための方法として、初体験の重要性を述べています。

 では、前頭葉はどうすれば活性化できるのでしょうか?(中略)それは、「これまでに経験したことがない新しい体験をすること」です。(中略)訪れたことのない場所に行って、人生でこれまで見たこともなかったすばらしい景色を眺める。あまり縁のなかった演奏会に足を運んでみて、これまで聴いたことがなかった音楽に触れてみる。馴染みの友達ではなく、新しく初めて知り合った人と、いつもは行かないようなしゃれたレストランに行ってみる。私たちはこうした「未知の世界」に触れたときに、「いったいこれは何なのか」と、好奇心を揺さぶられ、前頭葉が働きます。湧き立つ好奇心は、意欲ややる気に火をつけて、さらなる未知の世界へと足を運ばせます。こうして前頭葉が活性化してくると、ますます新たな経験への興味が湧き起こるようになります。

 その行為は、まるで初めて地球に降り立った赤ん坊と同じ。未知の体験を求めていくその姿勢こそが、人間が人間である証拠。

 人間は「学びを辞めた時、その人生を終る」のだと考えさせれます。

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