見出し画像

#538 対話のために学び

 『「対話のため」ロシア語学ぶ学生 侵攻前後で動機に「大きな変化」 外大の定員今年も埋まる』という記事を見つけました。
 

 兵庫県にある神戸市外国大学ではロシア学科が人気だそう。以前はロシアの文化・芸術に対する興味を理由に志望する学生が多かったそうだが、ロシアのウクラライナ侵攻を機に、ロシアの視点で侵攻を見てみたいという学生が増えていると言います。同学科の教授である金子百合子氏は「真実を見極める土台は個人にある。それには人間同士の対話が絶対に必要」と述べています。

 この世の中には一人として同じ人間はいない。この普遍的で明確な事実を言葉としては知っているのに、私たちはその意味を本質的な意味で理解することは未だできていないのかもしれない。物事は様々な視点の違いによって善にも悪にもなり、だからこそ自分の善を押し付けても意味がないではないでしょうか。

 そんな時大切なのは、相手を理解しようとする努力をすること。それは相手に何かを期待するのではなく、自分が相手に何ができるかを考えることに他ならない。

 以前、元外務省官僚でロシア通と知られた佐藤優(さとうまさる)氏に関する記事を書きましたが、その中でのテーマは内在的論理の重要性でした。
 

 学びは社会の融和を実現するためになくてはならないものなのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?