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待っとるばい


⭐️⭐️⭐️
(星の数でこの記事のオススメ度を
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2週間ほど前、家の近くの
スーパー銭湯に行った。


今回はその時に起こった出来事を
書いていこうと思う。


その銭湯は、僕がはじめて行く場所で
入り口から入るとすぐ右側に
靴箱があり、
正面に男湯と女湯の暖簾がかかっていた。


そしてその間に
大きなホワイトボードがある。


何本か線が引かれていて
グラフのようなものが印刷された
そのホワイトボードは
どうやらメッセージを
書くためのものだった。


例えば
〇〇へ
先に食事処に行っています。
〇〇より



のような感じで
出るタイミングが違っても
居場所がわかるような
システムになっているのだ。


しかし、誰も何も書いていなかった。


そりゃそうだろう。


この発達した現代日本において
そんな古典的な方法
誰もとらないだろう。


待ち合わせをするには
LINEをすれば良いだけなのである。


素通りして暖簾をくぐると
すぐに服を脱ぎ、
風呂場に直行する。


シャワーの前に座る。



よし!

ここあれや!



時間経ったら
自動的に止まるタイプのやつじゃない。

僕は時間が経つと
自動的に止まるタイプのやつが嫌いだ。

なぜかというと頭を洗ってる途中で
時間が経って
自動的に止まったりするからだ。
(もっと文章まとめれるやろ)



頭を洗ったり
体を洗ったり
なんやらして


僕はまず中央にある
一番大きい風呂に浸かった。



「ふー」



久しぶりだ。



僕は銭湯が好きだ。


しかし最近、中々来れずにいた。



よし、サウナいこか



体が少し温まったあたりで
すぐにサウナに向かった。


中には1人のおじさんがいた。



空いている。
ラッキーだ。



上の方の段に腰掛けた。


ん?

僕は少し違和感を覚えた。



おじさんが何かぶつぶつ言っているのだ。


よくよく聞いてみると
大阪の銭湯で流れているテレビは
阪神の中継が多いやら
今日は結構色々回ったから疲れたやら
1人で喋っているのだ。


どういう状態?


独り言が多すぎる。


別に不快感は無かったが
心地いいものではない。


このおじさんはよ出えへんかなぁ。



数分後、おじさんがサウナを出て行った。




また数分後、
おじさんが再び戻ってきた。



おそらくサウナと水風呂の往復を
行っているのだろう。



またぶつぶつ言っている。



再び耳を凝らすと
どうやらおじさんは福岡などの
九州あたりの人なのだろう
少しなまっている。


あらかじめ決めた時間が来たので
サウナを出て僕も水風呂に向かった。


水風呂に数分浸かり、
またサウナに戻る。



やっぱりか。



ブツブツおじさんがいた。


このおじさんも僕も往復しているので
おそらくまだ会う



全く会話を交わすこともないまま
僕はその後、露天風呂に行ったりして
風呂場を出た。


脱衣所におじさんの姿は無かった。



もう帰りはったんかなぁ。

と思ったりしつつ
服を着て
再び暖簾をくぐった。



ふとホワイトボードの視線を向ける。



そこには先程は無かった
文字が書かれていた。



「待っとるばい」



おじさんだ。



絶対にあのおじさんだ。


それ以外あり得ない。



ここは大阪

福岡弁の人もそう沢山はいないだろう。



100%あのブツブツおじさんだ。



ていうか
「待っとるばい」のみってなんやねん


どこで待ってるとか
もっと情報いるやろ


なんで「待ってる」という情報のみやねん






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