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なんでそんなにたくさんギター持ってるんですか、という疑問への俺的回答

お久しブログ。ライブしたり曲作ったりしてた。

今日は先日録音の際に起きた出来事を使って「なんでそんなにたくさんギター持ってるんですか」というよく聞かれるし至極真っ当な疑問に俺なりの回答を出してみようと思う。

まず結論はギターの種類によって音の「雰囲気(ここ大事)」が違って曲によって合う、合わないがあるから。そして音の雰囲気が違うことによって自分の中から出てくるフレーズが変わるから。つまり曲作りと録音のためにギターを複数本用意している。

先日とある曲にギターを入れる時の話。曲は爽やかながらしっかりとしたロックって感じだったので鋭い音系のテレキャス・ストラトよりは骨太系のセミアコ・カジノ・レスポールのどれかが良いなと考えていた。爽やかな感じを出したくて最初は太すぎず程よくシャキッとしているカジノ(上の写真の左から2番目のやつ)で弾いてみた。実際に曲に合わせて弾いてみるとイメージと違ってカジノの音の「細さ」が目立つ感じになってしまった。俺はギタリストとしてはまだ経験が少ないので音作りの甘さも原因だと思うけど今すぐに経験豊富になることは不可能なのでこんな時はギターを持ち替えるのが手っ取り早い。それならばと手持ちで一番太い雰囲気の音であるレスポール(上の写真の真ん中のやつ)を試してみたらバッチリハマった。同じ曲でも出てくるフレーズが全く違うし何より弾いていて楽しい。これはイケる、と思いすぐに録音した。試行錯誤して部分ごとに録音したりして納得できるギターを録音することができた。

楽器は全部そうだと思うけど、材質やメーカー、モデルによって音が違う。音が違うというより音の雰囲気が違う。どんなギターでも基本は同じ音程で同じコードが弾ける。しかし音の雰囲気は全然違う。ギターという楽器は音楽の中で役割が多い。単音も和音も弾くしギターソロも伴奏もやる。そしてそのどれもがエフェクターを使って時にはクリアに、時には歪ませるなど美しく加工される。現代のようにエフェクターの組み合わせが多種多様だと加工していないギターの音すらもバリエーションの1つとなっていると思う。だからギター本体の音の雰囲気というのは土台としてとても重要だと考えている。

もし俺がバリバリとギターでライブをこなしてきたとしたら信頼する1本でどんな音楽も表現できるのかもしれないがそうではないので色々なタイプの曲をたくさん作りたい俺にとってはどうしてもギターが何本か必要だ、というのが俺なりの回答。

自分はコレクターではないので近い音の雰囲気のギターは必要ない。近しいギターが手に入ったら別の何かを売るようにしている。そのほうがギターも他の誰かに弾いてもらえる可能性があって俺に合ってる考え方だなと思うから。ちなみにこれはコレクターの方を否定しているワケではないです。自分は違うなってだけでそういうのも素敵な趣味だなと思っている。

ちなみにベースも複数持ってるけどこちらも音の雰囲気が違って曲によって使い分けてるのと、そのうちの1本はより低い音が出るように弦の本数が多い(5弦)ので低い音でズッシリさせたい時用。

こんな感じで、実際のエピソードを交えてギターを複数持ってる理由を話してみた。下のリンクの自分のCDでも、色々なギターを弾いている。ギターの音からフレーズが浮かぶこともたくさんあって、どのギターも素晴らしい活躍をしてくれている。世の中にはまだ弾いたことないけど興味があるギター・ベースがたくさんあるのでこれからも手持ちを入れ替えつつ理想のサウンドを追い求めて試行錯誤していくと思う。そういうのも音楽の最高に楽しいところかなと思う。

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