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ちょっと考えてみた。スーパーマーケットと商店街のよいバランスとは。

小さい頃からスーパーマーケットが大好きです。
スーパーには商品が色々あるし、季節性もあるので、本当にワクワクします。結構好きな人多いんじゃないかなと思います。

でも、スーパー運営って、結構大変だということ知っていますか?

こんにちは、ipoca@逆襲の女子デザインチームのクリスティーヌです。
今回は、スーパーマーケットが抱える問題の一部を紹介したいと思います。

マーケットエリアの捉え方について

私が小学校低学年のころ、実家のある渋谷から恵比寿のあたりは、今ほど都会的ではなく、一番良く行く近所にあるスーパーといえば、小さな商店街を抜けたところにある、魚常(うおつね)という小規模スーパーだけでした。

そこからさらに、5分くらい足を伸ばすと、恵比寿の大丸ピーコック、杉の木屋、松坂屋ストア、えびすストアなど数店舗あって。お店の多い便利な場所でしたけど、記憶に強く残っている大好きなスーパーは、渋谷から7kmほど離れた碑文谷のダイエー。

母を先頭に、車が行き交う大通りを、自転車で行くので大変ですが、その価値あり!今思えば、ダイエーは大手のスーパーですので当たり前にも思えますが、とにかく敷地面積が大きく、種類豊富な文房具や、子供が大好きな細かいお菓子類など、子供の目からみても商品数が多いのは明らかだったのです。

しかも、我が家だけではなく、近所のおばちゃまがたも、碑文谷ダイエーに通っていたという記憶があります。

大抵の場合、それぞれのスーパーでは、どのくらいの距離からお客さんが来る可能性があるか?を見込んだ範囲を商圏として、試算した上で出店場所を決めたりするわけですが、当時の碑文谷のダイエーの商圏には、渋谷は入っていなかった気がします。理由は折込チラシが入ってなかったから。

小さな商圏のマーケット勢力図

当時、魚常に行く手前の小さな商店街には、パン屋さん、本屋さん、酒屋さん、お豆腐屋さん、お魚屋さん、八百屋さん、お花屋さん、などがあって、魚常では主に、乳製品や雑貨などを買っていました。

渋谷、恵比寿、広尾の1キロ圏内には、スーパー自体が少なかったので、おそらく、魚常と商店街のコンボの商圏は1キロくらい。
そのあたりのお買い物エリアだったと思います。
考えてみると、スーパーと商店街の立ち位置がはっきりしていて、バランスが取れていました。

しかし、競合店が現れると、商圏内のバランスは一気に変貌します。

それから数年後、道路拡張工事の影響で、大通り沿いに魚常の3〜4倍ほどある広さのスーパーができ、次第に小さな商店街もなくなり、魚常も閉店しました。

商圏内で勝ち抜くためには?

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魚常と、その周囲の商店街のお店は、敷地面積が小さい店舗ばかりだったので、必然的に取り扱い商品数が少なかった印象があります。

そのため、恵比寿駅周辺に行くときは、ちょっと良い目のお肉、珍しいハム、輸入もののお菓子等の新鮮なバリエーションが欲しいときでした。

また、更に色々なものを買いたいとき、休日のお散歩兼ねてお出かけしたいときに、例の碑文谷のダイエーへ。

スーパー運営で大変なことの一つは、実は周辺店舗との価格競争だといいます。店長さんは、近所のお店に通い、ライバル店では、キャベツがいくらで売られているのか?調査に行くわけです。

当時の恵比寿駅周辺は、スーパーやお肉屋さん、八百屋さん、雑貨屋さんなど専門店が多かったので、価格調査は大変だったかと思います。

スーパーマーケット店長さんの苦労

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今、私が働いているITベンチャーのipoca(イポカ)は、実はスーパーマーケット運営を支援するためのマーケティングツールを開発しています。

先日、私達のサービスである「ミセシル」をご利用いただいたスーパーマーケットの店長さんから、フィードバックをいただく機会がありました。

店長さんたちは、競合店の調査を足で行い、商圏内で自店の特性を活かし、棚割りやレイアウトを行い、客単価アップにつながる商品を扱うなど、日々、研究と施策を繰り返して頑張っていらっしゃるということが伝わってきました。

そんな店長さんたちに、ipocaの「ミセシル」はすごいと、これは強力な武器になる!と、コメントしていただきました。

実は「ミセシル」は、自店の本当の商圏や、本当の競合店、周辺の価格調査もできてしまう、結構すごいツールなのです。
新しすぎる観点なので、そんなデータが見れるとは思いもよらなかったと驚かれます。

昔からスーパーマーケット大好きだった身としては、店長さん達からお褒めいただけて、とっても嬉しかったです。

スーパーマーケットの課題

競合店の存在に脅かされることも課題ですが、多くのスーパーで在庫管理や廃棄ロスの問題が課題になっています。
世界的に、社会的な問題にもなっているフードロス。
以前、デリの商品を作っている人たちが、夜にせっかく作った食品を廃棄するのが心苦しく思ってらっしゃる...という話も聞きました。

海外でも、何年も前からフードロス問題について語られてきましたし、
社会通念的にも、心情的にも、利益を前提に考えても(廃棄ロスが減ると利益率が上がるため)、解決すべき問題なのです。

ただし、過去の売上から在庫を予測したり、需要予測をするだけだと、頭打ちが起こり、売上はどんどん縮小していきます。
ここに気がついている店長さんは、あらゆる角度から、打開策を考えておられるわけですが「ミセシル」では、こういった問題にも取り組んでいます。

課題解決の向かう先は・・・

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ここからは、会社の目指すところとも重なるのですが...個人的な夢というか、こうなったらいいな...です。

郊外の広大な敷地を持つ巨大スーパーは別として、大抵の場合は、限られた敷地面積に、予算の中から何を扱うか決めます。

全員が同じものを扱ったら、価格だけの競争になってしまいます。
かつての魚常の商圏のように、示し合わせたわけではなく、それぞれの店舗が自店の良さを活かし、その商店街が栄え、互いを生かしあっている状態

こういうことは、小さな商圏では可能だったかと思うのですが、範囲が広がると、なかなか勘や経験で気づけるようなものではありません。
ですが「ミセシル」なら可能です。

商圏内における自店の特徴や強みが明らかになるので、良いところを伸ばし、特徴あるお店を作ることができるのです。
ネットショップでのお買い物も大好きですが、リアル店舗はライブ感があって、別の楽しみがあります。街全体が特徴のあるお店で満たされていたら、ネットショップよりも、その街でのお買い物体験を満喫する人が増えるのではないでしょうか。

つまり、特徴のあるお店づくりは共存共栄できる環境を育み、良い街づくりにつながるのではないでしょうか。
私が #暮らしたい未来のまち とは、そういった、街自体が生き生きとする、暮らしやすい愛着の湧く「まち」です。

2021年2月にリリースした「ミセシル」。
世の中のため、みんなのためになるサービスに成長させるべく、社員一同がんばっています。日々精進ですね!

今日も最後までお読みいただきありがとうございました!