空手アホ一代

1969/06/13生まれ 北海道在住 空手四段。 国際パーフェクト極真空手連盟 日本…

空手アホ一代

1969/06/13生まれ 北海道在住 空手四段。 国際パーフェクト極真空手連盟 日本支部にて支部長/指導員。 家庭では主夫。17歳から今日まで統合失調症(キャリア38年)。趣味は電子書籍出版 / blog、ニジマス釣り。Jazz鑑賞。同棲中のパートナーと二人暮らし。

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私の仕事風景

私の仕事は空手と障害者金を受けとるプロの障害者です。 国家からカネまでふんだくるプロですからドクターや看護師の愚痴を聴いて差し上げるぐらいじゃなければダメなんですが(笑)、さすがにドクターは威厳を保っていらっしゃるので(笑)デイケアに行く他は空手団体の事務仕事を主にしています。 ホームオフィスでやっている仕事は、というと朝の9時か10時から夜の7時くらいまでが勤務。 空手の教則動画を海外に送信したり、空手書籍の英文への翻訳ですとか、海外で国際大会があるときの書類の作成や

    • 極意

      空手修業も十年をとうに超えた私でも、この世界ではまだまだ鍛練不足です。 極真空手総裁の故・大山倍達先生は、「千日を初心とし、万日を極みとする」と仰られました。 千日は約三年、万日はおよそ二十七年。 そして、その最後に「空手一生」と続くのです。 つまり「初心は三年、毎日稽古して極めるのに二十七年。そして空手の修業は一生続く」と言うことですから、私などヒヨッコ。 大抵の空手家は半人前の鍛練不足なのです。 空手の極み(頂点)は一つでも、そこを目指して登る方法はいくらでもあ

        • 病気に感謝を.........

          高校在学中に統合失調症と診断されて以来、苦しいことが多かった。 人生の半分は幸せですが、残り半分の社会からの差別は相当なもので、医療関係者ですら 我々のような精神障害者をプシコと(医療俗語・蔑称)呼んで忌み嫌ったものです。 精神障害者というだけで、面接でハネられたり、アパートを貸してもらえないなんていうのは しょっちゅう。 疲れて公園のベンチに座っていたら母親たちが子供の手を慌てたように引っ張って蜘蛛の子を散らすように帰っていく。 「ああ、自分に居場所は無いのか」と嫌

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        私の仕事風景

          恐怖は友達

          「恐怖を友達にしなさい」 後にボクシング統一世界ヘビー級チャンピオンになる 若き日のマイク・タイソンに向かって、名トレーナーのカス・ダマトが言った言葉です。 格闘技の中でも脳へのダメージが多いボクシングは 多くのボクサーを病院送りにしてきました。 猛打のパンチを避け切れず、パンチドランカーとして障害者への路を歩んで苦しむ元ボクサーも多いですし、世界への扉にチャレンジする者はみな、その末路を観て苦しんだ経験があると思います。 ボクシングは「対戦相手の屍(しかばね)を踏み

          しあわせって何だろう

          私は唸るほどのオカネは始めから持ちあわせていません。 年収200万円にも満たない私の生活をみなさんが「負け組」と思っていらっしゃるならそれはそれで良いのですが、私は今あるモノに満足しているだけであって 自分がミジメだとは思わないです。 豊かな暮らしを私は否定しませんし、オカネに不自由しない方々は多いに消費して国家に貢献なされば良いと思いますが、負け惜しみではなく「今あるモノで満足」という気持ちは即ち、「足るを知る」ということです。 年収が少なくても周りが100万円くらい

          しあわせって何だろう

          デイケアの効能

          ひきこもりの当事者を持った御家族の方々は「自分の子供が自分で自活してくれたらどれだけいいだろう」と一度はお考えになるはずです。 デイケアに通ってリハビリをする障害者を こういった御家族の皆様はある種の憧れを持って見ておられるのではないでしょうか。 デイケアシステム、というのは退院した患者がデイケアセンターに通う中で社会性や健康を取り戻し、一般的な生活や就労につなぐリハビリとしての機能があります。 精神障害者は多くの場合、大変孤独です。 しかし、デイケアセンターに登録し

          デイケアの効能

          豊かさを超えた貧しさ

          障害者年金は国民年金一級で ひと月だいたい約9万円、二級で約7万円が支給されます。 障害者の大半は二級年金の受給となりますが、収入がこれ以外に無いのであれば最低収入に足りない分は生活保護が支給されます。 都市部の障害者はとても高い家賃負担を強いられますから、障害年金と生活保護(住宅扶助)を抱き合わせに受給する場合が多い。 金額だけを見るならカツカツの生活ですし、事実そうなんですが、社会の皆さまから頂く貴重なおカネですから 無駄なく感謝して遣わせていただいてます。 我々

          豊かさを超えた貧しさ

          障害者家族の視点から

          私は精神障害の当事者ですから、障害者の側からの視点で社会に精神医療を訴えていますが、障害当事者の家族の視点から観てみますと話は単純ではありません。 薬物、アルコール、ギャンブル、借金、モラルハラスメントの依存症患者というのは「手に負えない」ケースが多いからです。 関係機関(例えば警察など)が何度も連行して注意しても依存を辞めず、家族や親族に手を挙げたり、おカネの苦労をかけたりする場合がとても多い。 薬物事犯は即、懲役ですが再犯率は五割から六割にも及びます。 文字通り「

          障害者家族の視点から

          夢のいしずえ

          私は普段から精神障害者の地位向上を訴えるblogをよく書いてますが、我々の権利ばかりを声高に叫ぶばかりのモノの書き方も慎まなければならないと常に思っています。 われわれ、障害者は病院やクリニックに所属するスタッフや製薬会社の懸命の努力によって健康が維持されているのだ、という基本的なことを忘れてはならないからです。 私が心底嫌だ、と思うのは障害者差別であって、それをしない人々に罪はありません。 我々は社会に良く順応しなければなりませんし、自分たちが尊重されたいと思うならば

          夢のいしずえ

          こころに余裕があったなら

          ある街にホームレスが居ました。 彼はこころの優しい男で、僅かばかりの「お恵み」も自分より貧しいホームレスやシングルマザーに渡してしまいます。 ある日、ある大金持ちが彼に15ドルを渡しました。 彼は大金持ちに敬意を持って礼を言いますが、やはり自分よりも貧しい人々にお金を渡して自分は質素に食べています。 大金持ちは不思議に思ってなぜそんなことをするのか彼に尋ねます。 彼は言いました。 「どんなに私が貧しくても、私よりも貧しい人はかならず居る」 まだ見ぬ困窮した他人の

          こころに余裕があったなら

          草食男子増加中

          我々のようなバブル世代は「いかに女性にモテるか」ということを競い合って今日まで来ました。 モテることイコール男性としてのチカラの象徴と思い込んでいた世代ですから、ひとたび家から外に出たら常に魅力的な女性にアプローチ出来るだけの清潔さや体型、体力を維持したものでした。 異性にモテたい一心で猛烈に働き、高級乗用車を持ち、マンションや戸建ての購入を目指す。 そんなステレオタイプのバブル入社組が社会に実際居たのです。 しかし、いつの間にか、若者は異性を敬遠するようになりました

          草食男子増加中

          家事が苦手な男たち

          近年、家事労働が得意な男性が増えました。 「私の家政夫ナギサさん」や「極主夫道」など主夫モノ漫画なども大人気で主夫歴15年の私でも世の変わり様を感慨深く観る思いがします。 このまま、主夫の増加万歳!ジェンダー差別解消!と行きたいところですが、まだまだ主夫は少ない。 主婦が日本全国に約540万人居るのに対して主夫の割合は全体のわずか1.8%(約8万人)しかいないという現実がそれを物語っています。 主夫が少ないのはいまだに家事は女性の仕事と決め付ける社会の風潮があるからで

          家事が苦手な男たち

          病院と言う名のムショ!僕らの精神科入院患者 病棟隠語集!!!

          ※私の言葉ではありませんので誤解無きようお願いします! ぶち込まれる・・・・入院させられること。 アゴが立つ ・・・・おしゃべり。 シャバ   ・・・・病院の外の世界。 ヨセバ   ・・・・閉鎖病棟の中。 メシアゲ、食缶受領・・・・食事の受け取り。 エサ    ・・・・院内の食事。 バクシャリ ・・・・麦入りご飯。(ご飯と麦が6:4で混ぜてある。「ムショ」の語源) 配給、買物 ・・・・週に一度のオヤツ受け取り。 ナガジャリ ・・・・ソバ、ラーメン等。 ほたるめし ・・・・期

          病院と言う名のムショ!僕らの精神科入院患者 病棟隠語集!!!

          医師の矜持

          我が街のクリニックは田舎街にありがちな、のんびりとした静かな心療内科ですが、今回ご紹介するのは 我が病院の院長先生です。 年齢は私よりひとつ下ですが、クライアントが院長先生を舐めてかかろうものなら黙っていない! 我々、デイケア通所者の中では「怒らせたら大変!」というウワサが常にあるものの、普段は紳士で穏やかな男性医師です。 いまでこそ小さな町医者ですが、この院長先生はかつて北海道内の大都市の大病院で医長をしておられたというエリート。 ひょんなことから、この街の俗に言う

          敗者復活戦

          新入生、新社会人のみなさん。 職場に慣れた頃でしょうか? それとも、しんどい思いを抱いておられるでしょうか? 学業でもスポーツでも勝者は一握りです。 大抵の者は勝負の場には最期までいられない。 勝ち残る者たちは努力と引き換えに栄光を手にしたのでしょう。 しかし、私は敗れ去るものが単なる負け犬だとは思いません。 勝利に向かって懸命に突き進み、敗れ去った者たちを誰が馬鹿に出来るでしょうか。 志望校に落ちても他の大学に入って夢を叶えたり、選手としてパッとしなくても社