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極意

空手修業も十年をとうに超えた私でも、この世界ではまだまだ鍛練不足です。

極真空手総裁の故・大山倍達先生は、「千日を初心とし、万日を極みとする」と仰られました。
千日は約三年、万日はおよそ二十七年。

そして、その最後に「空手一生」と続くのです。

つまり「初心は三年、毎日稽古して極めるのに二十七年。そして空手の修業は一生続く」と言うことですから、私などヒヨッコ。

大抵の空手家は半人前の鍛練不足なのです。

空手の極み(頂点)は一つでも、そこを目指して登る方法はいくらでもあってよい、と言いますから世界中のあらゆる空手家が超人的な修業に挑んできました。

標高4千メートルの山頂で座禅を組んで稽古したり、ヒグマと闘おうとしたとか、トラと闘おうとして某国の環境大臣とモメた、など枚挙にいとまはありません。

時代も変わったのか、新しく入門して来る若い空手家に「ところで質問です。空手の極意を教えていただけますか」と問われて仰天したことがあります。

我々、昭和世代とZ世代の違いがまさにこれでして、若い世代は「先ず答から聞こうとする」のですね(笑)。

極意が教わるものならば、こっちが土下座して教えを乞いたいくらいです。

極意が簡単に解るのならば、誰がつらい修業などするでしょうか。

極意は厳しい稽古の中で体験するもの。

そして会得するものでしょう。

万日の稽古の果てにです。

だから、空手は面白いんです!


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