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全45巻大人買い、最終私にバレーボールまで買わせた『ハイキュー‼︎』の魅力

本日は今更かもしれないが、大人気漫画『ハイキュー!!』について語りたいと思う。

バレーボールの漫画ということだけは把握していた『ハイキュー!!』。元バレー部として、少し気になってはいたのだが読んだことはなかった。

今年の春ごろ、「これ、好きな感じのやつかもしれない」と急に思い立った私。子どもが寝た後、AmazonPrimeでハイキューが見れることを確認。「どれどれ……」という気持ちで視聴をスタートした。

夫はだいぶ遅れたタイミングで、いきなりハイキューを見始めた私を不思議そうに見ていた。

一話を見て、そしてすぐ二話を見る。何これ、めっちゃ面白い。どんどんはまっていく私。もう止まらない。幸いにもAmazonPrimeでアニメ1期~4期まで全てが視聴可能だ。夜子どもが寝静まってからのハイキュー、在宅ワークの昼休憩にもハイキュー。ハイキュー漬けの日々が始まった。

今年の春先私の頭の中は、3割ほどがハイキューのことで占めていた。

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私が思うハイキューの魅力を以下にまとめたいと思う。

漫画ならではの超必殺技が出てこない

スポーツ漫画で往々にしてある、主人公が繰り出す現実ではありえない「スーパーミラクル必殺技」(ボールから火が出るとか、ありえないカーブを描くとか、天井ぶち破るとか)。それがハイキューにはない。忠実に実直にバレーボールが描かれている。普通にバレーボールの試合を見ている感覚になる。

感情移入しすぎて普通にアニメを見ながら、「チャンスチャンス!」とか言ってしまうほどに。

心に響く名言が多い

要所要所で心に響く台詞が出てくる。主人公の日向翔陽だけでなく、全員から。ここに挙げると長くなるので、一つだけ。

「バレーは常に上を向くスポーツだ」 烏養繋心(21巻)

これは劣勢で下を向きそうになっているメンバーにコーチが投げかけた台詞。「……ほんまや!!!」と思わず感心。と同時に「そうや!ここからここから!」と私自身も鼓舞された。(なんで)

悪人がいない

登場人物全員良い人。一見、悪いやつに見せかけて、実のところめっちゃ良いやつ。本当にこの人もういや!みたいな気持ちにさせる登場人物が一人もいない。全員「ええやつやな……」と感情移入させられる。

登場人物全員にそれぞれ魅力があって全員大好き。誰が1番か決めるのは私には困難。

脇役にも敗者にもストーリーがある

スポーツには勝敗がつきもの。勝者がいれば、当然敗者もいる。試合に至るまでの練習の日々や思いがある。どんなに弱小チームでも、だ。そこの部分がとても丁寧に描かれている。ただ単に主人公がいる烏野高校だけを純粋に応援できない気持ちになってくる。どっちも負けて欲しくない。

そして試合が終わり、例えバレーボール人生が終わったとしても、人生は続いていく。

「今日敗者の君たちよ、明日は何者になる?」(42巻)

勝者になった、敗者になった。それで終わりではなく、人生はそこから続いていくのだ。

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ハイキュー漬けの日々を送り、AmazonPrimeで全てのハイキューを見終わった私。何度も泣いた。「最高やな」とつぶやき、誰かとこの思いを共有したいと会社の同僚や友達に「ハイキューって見た?」と聞いてまわる、ハイキューおばさんになった。

漫画は完結しているが、アニメはまだ完結まで放送されてないので最後まで見れない。見たい。漫画読みたい。全部読みたい。

そして私はGWを前にして我慢できず、全45巻を一気買いした。これぞ大人買い。

「普段頑張ってるから」なんて厚かましい言い訳をしながら買った。(普段から本はケチらず買う主義)

手元に届くと大切に一巻ずつ読んだ。止まらぬ勢いで隙間時間を見つけて一気に、40巻くらいからは終わるのが寂しい……とゆっくり噛みしめるように読んだ。

全巻読破して、「ほんま最高。まじでありがとう」と感謝の気持ちが湧いてきた。しばらくぼんやりした。青春ってなんでこんなにも眩しくて、そしてちょっと切なくなるのか。

そして、次はバレーボールがしたくなった。元バレー部なので、ハイキューを読んで火がついたのだ。子どもたちに「バレーボールとか欲しくない?」と突然聞き、即YESをとり検索スタート。その勢いのまま、バレーボールを購入してしまった。

手元に届きウキウキしながら公園へ向かい、手始めに夫とバレーをした。対人(打ってレシーブしながらパスをするやつ)がしたかったので、元バスケ部の夫に打ち込んだ。

公園でガチのバレーをする親。

意外とまだできる。めっちゃ楽しい!

子どもにもオーバーとアンダーパスを教える。娘とやっていると、公園にいた娘の小学校のお友達が物珍しそうに寄ってくる。「教えて~」と言うので、みんなにバレーボールを教えてあげる。即席のバレーボール教室みたいになった。「難しい~」と言いながら、みんなニコニコ楽しそう。やっぱりバレーボールって面白いやんね。手が内出血した。

ちょっと何の話かわからなくなりかけている。話を戻そう。

つまり、『ハイキュー!!』は30半ばを過ぎた女のバレー熱を呼び覚まし、しまいにはバレーボールを買ってしまうほど魅力的な漫画なんですよ。ということが言いたかったのだ。

ぜひ1度読むか、もしくはアニメを見てみて欲しい。(めっちゃ人気漫画なので私が言うまでもなく読んでいる方も多いと思いますが)

学生時代の部活の記憶が呼び覚まされ、最終バレーボールを買いたくなるかもしれません。現に私は買いました。


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