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我が家の“ティッシュ取り係”

少し前、小学2年生の娘のお友達が一人で遊びに来た。

保育園の頃からのお友達で、お母さんとも仲が良く、よく一緒に遊んでいる女の子。

私も子どもの中に入ってお話しをしていたのだが、その流れでお手伝いの話になった。

そのお友達は「お風呂掃除はうちの担当やねん」と言う。

「お~めっちゃええやん。お風呂掃除してくれたら、お母さんそりゃ助かってるわ。やるなぁ」と私。

「〇〇〇(娘の名前)はなんか担当とかあるん?」とそのお友達が娘に聞いた。

娘はその都度、お布団ひいたり、一緒に洗濯物をたたんでくれたり、食事の時の箸並べや水を入れたりなど日によってしてくれるのだが、【毎日担当】と決めているものはそういえばないな、なんて思って聞いていた。

それに対する娘の返事。

「うーーーん。……ティッシュ取り係かな」

え?なに?

お友達もキョトンとした顔をしている。

ティッシュ取り係とはなんぞや。

思い返してみる。

我が家のダイニングテーブルの端っこにティッシュケースを置いている。その1番近くに座っているのが、娘である。

そういえば、食事中いつも「ティッシュ取って~」と言って取ってもらっている。彼女はそのことを言っているのだ。

「そういえばそうやな。確かにいつもティッシュ取ってくれてるわ」

そういって、笑いながらお友達に説明すると、「なんやそれー!」と言って笑っていた。「確かにティッシュ取り担当やな」「そうやろ」と娘も含めみんなで笑った。

それからというもの、ティッシュ取り係はいつにも増して活躍している。

「ティッシュ取って~」に対しての反射速度が圧倒的。気迫すら感じる。

しゅっと取って、ニヤリと笑い、さっと渡してくれる。

他の人が取ろうもんなら、「ティッシュ取り係は私やで!」と不服そう。

そしてティッシュがなくなると率先して箱を入れ替えてくれるようにもなった。ティッシュに対する責任感がすごい。

何事も自覚すると自ら動くようになるんやな、と感心する。

他にも担当をお願いしてみようかな、とも考えたが、とりあえず彼女は今“ティッシュ取り係”にしゃかりきなので、しばらくはそのフィールドで活躍してもらおうと思っている。

#子どもの成長記録

#子どもに教えられたこと



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