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朝5時にもしカフェが開いてたら

朝5時。何をしていますか?

アメリカのカフェは朝の5時、遅くても6時に開店するところが多く、しっかりとその時間からお客さんが入っていて面白いのでよく行ってました。日本ではカフェが開く時間が少し遅いので、ゆっくり飲んでいたら仕事に間に合いません(職種によるでしょうが)。5時から開いてくれていたカフェのおかげで、自然に早く起きて、朝から活動して、人と話して、それから1日をスタートできた頃が懐かしいです。

そんな話を以前喫茶店の店主にしたところ、先日本当にシアトルから東京に引っ越してきたというお客さんが来たらしく、その店主が「前に西澤から聞いたんだけれど。。」とその話をしたら本当にそうなんですよと随分と盛り上がったんだと教えてくれました。

かのシアトル人はそれを「文化の違いでしょうね」と言ったというんですが、それを聞いて僕は「そもそも文化とはどのように始まるんだろう」と考えました。

例えばカフェが5時から営業するために必要なのは

①早起きの店主

②早起きの客

どちらが先に必要なのでしょう?

そして5時オープンが文化として定着するには

①それをする年数

②それをする軒数

のどちらが先に必要なのでしょう?

朝、店主が店を開けないことが文化の違いだと言われたら納得できる気がします。でも客が来ないことが文化の違いと言われると、日本ではその時間にほとんどのお店が開いていないので違う、ということになります。

年数 vs 軒数 はどうでしょう?例えばコーヒーを飲む文化自体は別に世界で一斉に同時スタートしていません。特に日本は鎖国していた時代が長いので、普及は遅いですが、年数が文化と言われても別に今現在コーヒーが日本に普及している様子を見ると、文化は確かに存在すると言えそうです。でも例えば長崎の出島の一軒のお店でしかコーヒーが飲めなかった時代(仮定)、日本にはコーヒーを飲む文化はなかったに等しいと言えるでしょう。

結論するに、日本に5時オープンのカフェが文化として定着するには、たくさんの早起きの店主が必要だということになりそうです。果たして日本は今後この文化をうまく取り入れるのでしょうか?楽しみにしていたいと思います。

( 文・写真 / 西澤伊織 )

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