見出し画像

自分の心と向き合おう〜内省から現状を把握する方法〜

内省をすることで見えてくるもの

以前の記事で、自分の心と向き合うのが好きとお話ししましたが、今回はその方法について書いてこうと思います。

私が内省が好きなのは、その度に新しい発見があるからです。

自分が本当に望んでいることは何か。
自分はどんな価値観を持っているのか。
自分が拘っていることはなんなのか。

そう言った自分を発見することができるのが面白くて、よく考えています。
もちろん、楽しいばかりではなく、自分が苦手とするものや、自分の格好悪い姿も見えてくることがあります。

ですが、それもまた自分であり、切り離すことはできません。
どうやったら乗り越えられるのかを考えるきっかけにもなります。

内省の方法【1、感情の動きを見つめる】

嬉しい事があった時、悲しい事があった時、腹立たしい事があった時など、自分の感情が揺れ動いたのは何故かと、自分に問いかけます

例えば、誕生日プレゼントをもらって嬉しいことがあったとしましょう。

どうして、嬉しいと感じたのかを考えてみてください。
理由は一つでなくても構いません。
思いつく限りたくさん挙げて下さい。

・誕生日を覚えていてくれていたのが嬉しかった。
・自分が欲しいと言ったことを覚えてくれたのが嬉しかった。
・プレゼントが好きなブランド物だったから。
・自分のことを想って選んでくれたのが嬉しかった。
・今までもらった事がないようなプレゼントだったから。

では次に、浮かんだ理由を外因的なものか、内因的なものかを区別してください。

内省の方法【2、外因的か、内因的かを見極める】

感情が揺れうごいた理由が、外因的なものか、内因的なものかを区別してきます。

外因的なものは、『客観視した時に誰にでも分かる出来事。五感で感じ取れるもの。誰かの言動が自分に向けられているもの。』として分類してください

内因的なものは、『自分が表現しなければ誰かに伝わらないもの。自分の思考や感情。』として分類してください

ただし、“常識”に関しては、『言語で明記されているもの(規則、法律、標語などで有名になっているもの)』以外は内因的なものとして区別してください
常識とは非常に厄介なもので、当人にとっては当たり前のことなのですが、育った地域や環境によって変わってきます。
同じ内容を共有していない限りは個人の価値観であると私は思っています。

先程の例では、この様に分類していきます。

・誕生日を覚えていてくれていたのが嬉しかった。 →外因的

・自分が欲しいと言ったことを覚えてくれたのが嬉しかった。 →外因的

・プレゼントが好きなブランド物だったから。 →内因的

・自分のことを想って選んでくれたのが嬉しかった。 →外因的

・今までもらった事がないようなプレゼントだったから。 →内因的

この二つに分類することで、その出来事を客観視できる様になります。

周囲からの影響でそう感じたのか(外因的)、自分の価値観によってそう感じたのか(内因的)が分かると、自分が感情が揺れ動くときはどの様な理由なのか、また、その傾向が分かってきます。

また、物事の全体像を把握するために、できるだけ外因的な要素と内因的な要素の両方の理由を見つけてください

内省の方法【3、深掘りしていく】

浮かんだ理由に対して、再び「どうしてそうなったのか」をもう一度問いかけます。
そして、それについても外因的か内因的かのどちらかに分類して下さい。
ただし、すでに外因的と判断したものについては、相手の目線で外因的か内因的かを判断してください

・誕生日を覚えていてくれていたのが嬉しかった。 →外因的
 →自分に対して関心を持っていくれたから。(相手目線での内因的)

・自分が欲しいと言ったことを覚えてくれたのが嬉しかった。 →外因的
 →自分との会話の内容を覚えていてくれたから。(相手目線での外因的)

・プレゼントが好きなブランド物だったから。 →内因的
 →自分の物欲が満たされたから。(内因的)

・自分のことを想って選んでくれたのが嬉しかった。 →外因的
 →相手が自分との関係を大事にしてくれているから。(相手目線での内因的)

・今までもらった事がないようなプレゼントだったから。 →内因的
 →初めての事に驚いたから(外因的)

内省の方法【4、分析】

これまであげた理由を外因的と内因的に分類してきましたが、その結果によってそれがどの様な経緯でそうなったのかがおおよそ掴めます。

・外因的→(相手目線での外因的)
自分が相手に対して行った言動を受けて、相手もまたそれに対して何らかの行動をとっている。
お互いに自己主張している状態。

・外因的→(相手目線での内因的)
相手が自分振る舞いに対してどう思っているのかが分かる。

・内因的→外因的
自分が相手の振る舞いに対してどう思っているのかが分かる。

・内因的→内因的
その出来事をきっかけに、自分の価値観や欲求が刺激された状態。

全ての状況をこの4つの分類に的確に当てはめることは難しいですが、全体を掴むきっかけとしては十分だと思います。

この分類を踏まえた上で、さらに深掘りをしてください。
その出来事の因果関係や背後に隠れている原因も見つけることも出来るでしょう。

内省の方法【5、中断】

深掘りを繰り返していくうちに、「辛い」、「認めたくない」と感じる瞬間があると思います。
その時点で深掘りを終えて下さい。
その時考えていたことが、今悩んでいる問題点や抱えている課題です。

ポジティブな内容を考えていた場合には、これだ!としっくりくる事があると思います。
それが自分が絶対に譲れないという大切にしている価値観です。

考えるのにエネルギー消費したでしょうから一度時間をおいてゆっくり休んでください。

内省の方法【6、アウトプット】

この方法で色々な事を内省していると、不思議なことに、似通ったところで中断していることが多いと思います。

そういえば、この事は前にも考えた事がある。
そう感じる様になってきます。

それらをおおまかにまとめ、整理してみて下さい。
自分がこれまで把握していなかった一面が見えてくると思います。

以上が、私がしている内省の方法です。

今回も長い記事になってしまいましたが、最後まで読んでくださりありがとうございます。

この記事が、新しい自分のを発見するきっかけになったら幸いです。

スキやコメント、いつでもお待ちしています。 もしこの記事に何かしらの価値を見出せたとしたら、ほんのお気持ちでもサポートを頂けると嬉しいです。