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書籍紹介【よくわかる発達心理学】

今回は書籍紹介をしたいと思います。


過去の記事で参考図書として挙げた本です。

この本を読むメリット

1、発達心理学の基礎知識が得られる。

2、自分が抱えている問題が人生という長い観点から見た時にどの様な問題なのかを大まかに捉えることができる。

3、子供や親、祖父母など、自分と世代が異なる人が直面する可能性がある問題について知ることができる。

4、2と3で触れた問題について、どの様に関わっていく事で解決へと繋げられるかが分かる。

おすすめしたい人

人生とは生まれてから他界するまで地続きなものです。
思い出やターニングポイント、ライフイベントが印象的で取り上げられがちですが、決して断片的なものではなく、繋がっているものです。

人は生きている限り、多かれ少なかれ悩みを抱えて生きています。
今の自分がどのように世界と向き合っているのか、また、今後どの様に向き合っていくのかが良いのかを学問という枠を通してみると自分の悩みの糸口を見つけることが少なくありません。

この本は発達心理学の入門書という位置付けで執筆された本ですので、専門知識がなくても読める様になっています。
興味を持ったけど、専門書には手が出せない……という方にぴったりの書籍です。

発達心理学とは

この世に生を受けてから、歳を重ねてく中で変化していくことを研究していく学問です。

赤ちゃんは生まれた瞬間に、大人の様な思考力や行動力を持っているわけではありません。
幾つもの経験を重ね、身体や心身の発達を経て、習得していくものです。

また、発達心理学では、大人になったら終わりではなく、中年期、老年期にまで焦点を当てています。
一般に、大人になってからは衰えていくものと捉えられがちですが、経験に伴って得ていく知恵は衰えず、むしろ伸びていくことも多いです。

発達心理学は、生まれてから寿命を全うするまで、人の心はどの様にか変わっていくのかを探求する学問です。

書籍の特徴

この本では専門用語が出てきた際には、脚注でその説明がされており、前提となる知識がなくても読めるように書かれています。
また、脚注には論文や著書の紹介もされているので、掘り下げ調べていくことも可能です。

この本では発達段階を、

1、胎児期・新生児期
2、乳児期
3、幼児期前期
4、幼児期後期
5、児童期
6、青年期
7、成人初期・中期
8、成人後期・老年期

に分けて書かれています。
世代毎に10の題目を設けて書かれているため、文章量に世代毎の偏りがないのも特徴です。

また、各題目で内容が完結するように書かれているため、気になる箇所を取り上げて読む事もできます。

さらに、発達における課題(私たちにとっての悩みや抱えている問題)の捉え方や支援についても書かれています。

内容は支援する側の目線で書かれていますが、逆にいえば、どこで支援が受けられるのか、またどの様にその課題と向き合っていくのが良いのかを知ることができます。

この本を読む上での注意点

この本は入門書として書かれた本です。
発達心理学における主要な知識を得た人には、既に知っていると思われる内容が書かれています。
研究目的やさらに知識を深めようとする方には向かないので、その点ご注意ください。

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