鰹日記Lv7: お洒落の始め方。スニーカーとABCマート戦略
どうも。インベスター鰹です。
突然やけど、皆さんはどんな人がおしゃれやと思いますか。
インスタグラムで男女のモデルさんとか見ていると、わぁー凄いな、おしゃれやな、着こなしてるなとか思うけど、共通点を探してみると、
-シンプル(色や組み合わせ)
-季節感がある
-シルエットが良い(裾とかビシットしてる)
こんな感じにみえる。人によっておしゃれの定義は違うけど、鰹はシンプルに着こなすのがええなぁーと思ってます。
共通点がわかっても、私服の90%がユニクロの鰹としては、ユニクロ以外に
なにを買えばいいかわからない。
どうコーディネートしたらいいかわからないと思ってしまうわ。
そんな中でも、昔から「おしゃれは足元から」と言われているように、
世界の有名なデザイナーの皆さんは、まず足元からおしゃれをしなさいと言ってるみたい。
“いい靴を履いた女性は決して醜くならない”
– ココ・シャネル
“靴は人生を語る道具であり、文化そのものです。”
– アレッサンドロ・ベルルッティ
"「自由に歩けるということは、人生を、自身を持って歩いていけるということなのだ」"
-サルヴァトーレ・フェラガモ
とはいっても、ブランド靴とかは高いし、なかなか手がだせないよな。
だからこそ、庶民や海外セレブに共通したおしゃれ必須アイテムであるスニーカーは毎日履けるし、お値段もお手頃で非常にええんちゃうかと。
ということで、この前、スニーカーをABCマートで買ってきました。ネットでみると、このタイプはだいたい30000円くらいやねんけど、
ABCマートやと10000円で買えた。
なんでこんなんにABCマート安いねん!と思い、調べてみると
なんとABCマートが上場していることに気が付きました。
そこで、今日は、なんでこんなに安いのか。どのくらい儲かってるんか。
など気になったので、株式会社エービーシー・マートを紐解いてみようと思うで。
1.歴史と会社概要
1985年に、早稲田で靴と衣料の輸入販売商社「株式会社国際貿易商事」を始めたんやって。んで、定評のある海外ブランドとの提携や組織改編などを行って、全国区へとビジネスを拡大させたと。
経営の方針「世界共通の品質を世界共通の価格で」掲げて、現在は国内1016、海外317の計1333事業所を運営。
ビジネスモデルは大きく分けて2つ。
①SPAモデル(自社ブランドの企画→製造→販売。例VANS、Hawkinsなど)
②メーカーから直接大量仕入れをして販売(ナイキ&ニューバランスなど)
①はユニクロみたいな感じやな。
②は大量に仕入れるからコストを削減してる感じ。
だからNIKEのスニーカーが安いんや!
(出所: https://www.abc-mart.co.jp/ir/pdf/2020/2002_factbook.pdf))
2.売上高と成長率
直近の年売上高は2723億円で営業利益率は16%。
2枚目の対前年比成長率チャート見ると、2016年以降ガクっと下がってるな。今後もコロナの影響で減収されるので、
①固定費の削減(仕入れ&賃料等)
②EC販売の促進をしっかりとやっていかなあかんな。
ちなみに売上高の約70%は国内で約30%は海外。
商品別の売上高をみると、スポーツ関連用品が59%。
在宅自粛期間中のウォーキング需要をいかにスニーカーでとらえられるか。お洒落で、歩きやすいスニーカーは絶対良い!
販売チャネルとして、今後はECチャネルを強化。
①ABCマートのオフィシャルECサイト「ABC-MARTオンラインストア」
>EC事業の中で一番売上が大きい。
②店舗向け直送システム「iChock」
>店舗にお気に入りの靴のサイズ&色がなかった場合、在庫を調べてくれて、家まで配送してくれるサービス(現時点で5000円以上の商品は配送無料)
③他社サイト
>ZOZOTOWN、楽天、アマゾンなど。
3.稼ぐ力
いつも通りROICとWACCを調べるで。
同業靴小売関連と比較すると、ABCマートは稼ぐ力が抜群に良い。
ROICをWACCで割ったROIC/WACC比率は1.54%。
ROIC(投下資本利益率)は投資家や債権者から集めた資本に対してのリターン(=稼ぐ力) 。
WACC (加重平均資本コスト) は銀行や株主から資金を調達するための加重平均コストやから、調達するコストよりも、生み出すリターンが大きくならないとあかんな。
つまり、ROIC>WACCが良い。
4.株価と市場からの評価
上場日は2000年10月19日。
直近の株価は約5380円で年初来下落率は-27%程度。
過去10年のPER(株価収益率)は約15-16倍で直近は14.5倍ほど。
小売関連企業の過去からの平均はだいたい20倍とかって言われてるな。
PERは、"株価/1株当たりの純利益"で計算されるわ。
つまり、「企業が1年で生み出す利益の何倍の価格で株が取引きされているか」という意味。
5.まとめ
ABCマートは、自社のSPAモデル(製造小売業)と大手メーカー(NIKEなど)の大量仕入れによって、顧客のニーズを察知し、仕入れコスト削減することによって、過去10年着実に利益を上げてきている。
一方で、コロナの影響やネット時代への移り変わりから、今後は店舗販売のみでなく、自社ECサイト、Ichockや他社サイトなどを活用したECオムニチャネル戦略や海外での売り上げ拡大が事業成長のためのポイントになる。
つまり利益が上昇すれば、株価も上がるということやな。
まぁ、みなさんもスニーカー欲しいと思ったら、ぜひABCマートのECサイトをみてやぁ。
んで、気に入ったスニーカーみつけたり、サイトが使いやすいと思ったら、スニーカーを買うだけではなくて、株投資も考えてもええかもな。
ほな、疲れてきたので買ったNIKEのスニーカー履いて、散歩してくるわ。
あ、あとスキかフォローもお願いするわぁ!
どうも。インベスター鰹でした。
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