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いぬやま
2021年2月5日 12:09
中学生活3日目の朝今日の空はどんよりとグレーに曇っている。私の今の心理状態に近い天気だ。「手首が痛い・・・」昨日は2時間くらい、ジャズ喫茶「LIVE Time」でドラムを叩かせてもらった。「コレが8ビートのリズムの刻み方です。まずはメトロノームで遅い、速いリズムでもテンポがキープできるようになりましょう。」とマスターはまず右手のスティックでハイハットシンバルを叩き、左手でスネ
2021年2月4日 18:10
中学生活2日目の帰り道私は1人でいつもの商店街を歩いていた。背負ったリュックの中のドラムスティックがカツン、カツンと歩く度に小さな音を出した。ファミリアとジミヘンの帰り道は反対方向なので、商店街に入る前に分かれた。(2人ともこのあだ名を受け入れたので、私もそう呼ぶことにした。私だけ、あだ名がなく、そのままキキと呼ばれている。不公平!)2人が歩いて行くの見送る時、マッカートニーとハーマ
2021年2月4日 11:44
⌛️放課後私とミリアは軽音楽部の部室を探していた。「結構、広い校舎だから中々見つからないねぇ。」とミリアは疲れ始めていた。「無理しないで、私1人だけでも大丈夫だから。」と、私は言うが、「いゃあ、面白そうだし、一緒に行くよ!」と言って、聞かなかった。「でも、楽器をやった事がない初心者を入れてくれるのか心配だな・・・」と不安をトロトロと吐露すると、「私もバイオリンしか出来な
2021年2月4日 06:57
⌛️中学校入学式の翌朝私は真っ赤に充血した目で、窓の外の電線に止まるスズメをボンヤリと見ていた。「嘘でしょ・・・今、6時半?」昨日の夜、晩御飯を食べ、風呂と歯磨きを済ませ、部屋に戻ってきた時は22時だったはず・・・時を飛ばすスタンドからの攻撃か!ドドドッと深夜のテンションを引きずり、ジョジョ立ちをしている私を見て笑ってくれる人はいない。「アフロ店長がサブスクリプションサー
2021年2月3日 18:05
夕方家に着いた。鍵を開錠し、ドアを開け、アルコールで手を消毒する。マスクを外し、壁のフックにかけ、深呼吸すると、知らず知らずの内に張っていた気が抜ける。「ただいま。」と私が言うと、リビングから「おかえりー。」と母の声が返ってきた。先に洗面所に行き、手洗いとうがいをしてからリビングに向かう。リビングで母は、ポッキーをポリポリとリスの様に食べながらテレビを観ていた。「学校どう
2021年2月3日 15:20
入学式は滞りなく1時間位で終わった。時間短縮の為、校歌は歌わなかった。ふと、これから先に校歌を歌う機会は来るのだろうかと思った。音楽の授業で無理矢理歌うのはあまり好きではないが、中学生活は3年間しかないのだから、1度も歌わないのは校歌を作った人に悪い気がする。入学式後のホームルームでは担任からの簡単な連絡だけで、自己紹介タイムもなく、下校となった。昼学校と私の家の帰り道の途中に商店
2021年2月3日 14:04
アラームが鳴る前に目が覚めた。窓の外からスズメのチュンチュン鳴く声がする。いつもと変わらない朝だった。1つだけ変わった事は、私は今日から中学生になった。朝食の時間迄、あと1時間位ある。私は体温計を腋に挟み、熱を測りながら、スマートフォンに触れる。中学生になったので、昨日、父が買ってくれたのだ。まだ、使い方がよく分からない。電話帳には父と母の番号だけ入っている。何となく自分の部屋を見